「立志人物伝」の4回目の授業:「切磋琢磨する敵と友」のライバル編--岡本太郎・三島由紀夫

学部の授業4回目。○前回アンケートから。○長州の「松下村塾」・薩摩の「郷中教育」・会津の「什教育」。○名言との対話から:ジョンレノン・武満徹。安田幸吉。中村元。。◎切磋琢磨する友と敵 ライバル編。●岡本太郎:・ユーチューブ「岡本太郎」の「芸術は爆発だ」。解説:私との縁「学生時代」「JAL時代」。・ライバルは、ピカソピカソの説明。・渋谷「明日の神話」の壁画。・ユーチューブ「岡本太郎名言集」。名言を紹介する。●三島由紀夫:・解説。・石原慎太郎川端康成。・ユーチューブ「英語インタビュー」「川端康成」。●大鵬柏戸イチローと松井。ゲイツとジョブス。

・渡辺さん:戦略会議「AL」の課題を確認。

・樋口先生:新著『65歳から頭がよくなる言葉習慣』をいただく。 この本の中に、毎日必死でブログを書き続けている変な人(?)、として私も登場していた。

65歳から頭がよくなる言葉習慣 ―楽々の「メモる・言い換え・要約」のすすめ

65歳から頭がよくなる言葉習慣 ―楽々の「メモる・言い換え・要約」のすすめ

 

 ・大森映子先生:新著『お家相続』をいただく。

 お家相続: 大名家の苦闘 (読みなおす日本史)

お家相続: 大名家の苦闘 (読みなおす日本史)

 

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国際交流センター運営委員会に出席。

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研究室:力丸・岩沢:新プロジェクト始動。自宅に移動。

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多摩センターの京王プラザホテル:高橋直人さんと合流

・コーヒーラウンジ:雑談

・京王ビズ・プラザ:入会。

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「名言との対話」。10月12日。黒川紀章「移動により人間は賢くなった。ホモ・モビリタス(移動するヒト)」

黒川 紀章(くろかわ きしょう、本名:くろかわ のりあき、1934年4月8日 - 2007年10月12日)は、日本建築家思想家実業家政治活動家

1960年弱冠26才で建築の理論運動メタボリズムを結成、衝撃的に世界にデビュー。 その後、機械の時代から生命の時代への変革を一貫して主張してきた。共生、新陳代謝メタボリズム)、情報、循環(リサイクル)、中間領域、フラクタル非線形)、生態系(エコロジー)等、45年間提言してきたコンセプトはいずれも「生命の原理」という点で共通している。その活動は、世界20ヶ国におよび、世界各地で完成した作品は高い評価を得ている。1986年には建築界のノーベル賞と言われるフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞した。

建築家・黒川紀章の作品を挙げてみよう。佐倉市役所庁舎。BIG BOX青山ベルコモンズ。福岡県庁舎中銀カプセルタワービル。 クアラルンプール国際空港ゴッホ美術館新館、、、。私が実際に見たのは、秋田県にかほ市の白瀬南極探検隊記念館、那覇 沖縄県庁舎。、六本木の国立新美術館、大阪の国立民族学博物館、奈良の入江泰吉記念奈良市写真美術館、などである。いずれも強い印象を与える個性的な建築である。それ以外にも黒川紀章は、内外の都市計画や都市構想でも優れた仕事をしている。

1976年に、あるテレビ番組の対談で、黒川氏が若尾文子さんを「あなたはバロックの精神を持った人だ」と褒めたたえたのが口説き文句で、「バロックの恋」と話題になった。二人は1983年にどちらも50歳を超えて再婚している。

2007年の東京都知事選に出馬し、奇矯な発言を繰り返し、妻と一緒に演説する姿を不思議な思いで見ていたのだが、すでにガンで死期を悟っていたのではないか。死期を間近にして何を為すかを考えた上での行動だったのでないだろうか。

つい先日、株式時価総額が1位のトヨタと2位のソフトバンクが提携を発表した。日本のものづくりの代表で世界的に強い競争力を持つトップ企業トヨタと、常に時代の中心にいようと心がける孫正義ソフトバンクとの歴史的な提携だ。その時の豊田社長は、トヨタ自動社を「車をつくる会社から、移動サービスの会社へ転換」と語っていた。黒川紀章が、「私自身は哲学者だと考えています。建築と哲学は別物と感じる人がいるかもしれません。しかし、哲学なくして建築などできるわけがありません」と言い、人類を移動するヒト「ホモ・モビタス」と命名したのは、こういった流れを予見していたともいえる。人類は移動をさらに工夫することによってより賢くなるだろう。黒川紀章を人類の未来を見つめた哲学者として記憶することになるかも知れない。