東京MXテレビ「寺島実郎の『日本再生論』」第3弾「世界の中の日本ーーコロナを超えて」。

東京MXテレビ「寺島実郎の『日本再生論』」第3弾「世界の中の日本ーーコロナを超えて」。

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中国。カリュウ先生。

中国は初期対応が悪かった。11月にこれらの感染はわかっていた。1月23日に武漢を封鎖した。対応が遅れたのは1月25日から春節があったからだ。コロナの世界への拡大はWHOに責任がある。中国の対応は独裁の強みか。短期に終了したが、人権、自由、経済面では大きな問題を残した。
現状と展望:中国は短期には負担の必要は無い。近隣に直貯蓄率の高い国があり回復は早いだろう。5月22日に人民代表大会が予定されており、第3四半期から回復する可能性が高い中長期的にはどうか。中国に工場を置いていいのかという懸念が起こる。自国や他の国移転の可能性がある。中国経済は減速していくだろう。中国は昨年一人当たり10,000ドルを超えた。中所得国の罠にはまっている可能性がある。
脱中国的空気の先:日用品はリスクが少ない。基幹部品は中国以外で生産。戦略物資、例えばマスク、防護服、人工呼吸器などはそれぞれの自国で生産することになる。全体的に脱中国へ向かうだろう。
今後は米中2極から中国対先進国の対立になる。ロシアの出方がポイントだ。中国ではなく先進国につけば中国は孤立していく。
アメリカ。渡辺恒雄先生。
新型コロナ対応について:アメリカの構造問題がる。接触、ハグの習慣。健康保険がなく格差が拡大。パンデミックの恐れがあったのにnNSCの感染部署は廃止してしまった。
トランプについて:2月2日中国からの旅行者を止めたが、大きな対策はしてこなかった。3月に感染者が増え、中旬からやっと動き出した。
アメリカの行方:トランプ政権は「アメリカファースト」であり、責任転嫁をするしかない。対象は、オバマと中国だ。WHO批判については両論あり。いずれにしても世界の中での指導力は下がっていく
大統領選:通常は現職が有利だ。ブッシュとカーターが負けたのは経済の悪化が原因だった。トランプはすなわち経済そのもの。しかし、失業率は最悪だ。4月は14.7%、5月20%を超えるのではないか。9月にはどうなっているか。トランプには強固な支持者がおり40%の支持がある。対抗馬のダイデンはセクハラ問題があり、コロナ騒ぎで運動もできない。バイデンが選ぶ女性の副大統領候補に注目。個人的な意見では、トランプ再選は苦しくなったと思う。


寺島。

世界のなかの日本:米中2極論は誤りだ。米ソ冷戦は体制の選択、理念の対立であった。今回の米中冷戦は利害の対立に過ぎない。コロナについて東アジアはどう変わるか。中国は、香港問題、台湾の離反。中国離れが進んでいる。アメリカはどうか。コロナ対策の成功で韓国の文政権は勝利し、自信を深めた。米軍のコスト負担問題でもわずかな上積みしかしていない。北朝鮮はコロナ問題で存在感をしなってきたアメリカ離れが起こっている。
世界の中の日本を考える:100年前の1914年から1919年までは運命の5年間であった。この間に日本は植民地帝国変貌した。その後日英同盟大東亜戦争、敗戦。1951年からは日米同盟の70数年間であった。日本は20世紀において20年間の日英同盟、70年間の日米同盟を過ごした。アングロサクソンとの同盟である。この間アジアとの関係が希薄になってきた。
除く日本のアジアの勃興の流れ:2020年の経済予測。中国はプラス1.2%だが4%台の可能性もある。アメリカはマイナス5.9%。10%以上との説もある。インド+1.9%、アセアン5 =は− 0.6%。中国は習近平毛沢東化。成長率が3から4%では体制に揺らぎが出てくる可能性がある。アジアが今後の成長エンジンだ。1988年には日本は世界のGDPの16%で、除く日本のアジアは6%に過ぎなかった。2018年には日本の4倍を超えた。そして2025年には10倍になるとの予測。
日本に対するアジアの警戒心:成熟した民主主義国家、これはアジアの信頼の基盤である。技術を持つ誠実なものづくり国家。分配の公正よる安定した国、中間層の暑さ。アメリカをアジアから孤立させないという役割。日本のバランス感が大切になってくる。
新型コロナによって株価は大幅ダウンしたが最近日米ともに上昇してきた:なぜか。金融緩和と財政出動によって金余りが起こり、理由をつけて株価へ向かう。現在は戦争状態である。ハイパーインフレになって負担を解消していくという流れができてきつつある。日本にはさらに問題がある。公的資金の投入だ。日銀のETF買い。3月は1.4兆円、4月は1.2兆円、これが株価へ向かった。
日本人に問われていること:戦後民主主義はどこまで根付いたか。国家と個人の間に公共がある。公(おおやけ)である。その力が民力である。デジタル監視主義による個人データの問題も民主主義の脅威。
日本は対米関係を再設計せよ:アメリカに対する過剰な期待と依存がはびこっている。しなやかに自立をしなければならない。外国軍隊が独立国に常駐する、しかもそれが70年間続いていることへの疑問がなければならない。これは世界の常識である。今も占領軍のステータスのままである。アジアとの関係では、日本は尊敬と敬愛される日本へ向かわなければならない。
「鉄鉢に 明日の米あり 夕涼」。良寛。本来無一物。原点に帰ろう。

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・「全集」の加筆

クラウドファンディングの企画書作成

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うまいなあ。

・アベノマスク「アベノマスク 待ってないけど まだ来ない」

・アベガン「アビガンでなく、アベガンと呼べ」

・イバルボクチン「イベルメクチン。いばる僕ちん」

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「名言との対話」5月16日。西城秀樹「202年の東京オリンピックでは、『YOUNG MAN』を歌いたい」

西城 秀樹(さいじょう ひでき、1955年昭和30年〉4月13日 - 2018年平成30年〉5月16日)は、日本男性歌手俳優

「YOUNG MAN」「傷だらけのローラ」などのヒット曲で知られ、ドラマやCMでも活躍。昭和を代表するスターのひとりだった。広島生まれ。小学校3年でドラム、小5でバンド、16歳で歌手デビューした。野口五郎郷ひろみと「新御三家」と呼ばれた。「絶唱」とも評された迫力ある歌唱法や激しいアクション、奇抜な衣装で人気を集め、昭和54年には「YOUNG MAN」で日本歌謡大賞を受賞した。数度の脳梗塞に見舞われるも、リハビリを重ねてステージに復帰、ありのままの自分を見てほしいとコンサート活動を続けていた。最後までスターであり続けた63年の生涯だった。

NHKアーカイブスでは、「夢」「歌うことが喜び 心から思いました」「伝えたい」「歌っていくことがすごい喜びを感じられる。自分にも元気をもらえる」「諦めたらだめですよね。だったら、ingで進行形で生きなきゃ」と語っている。

妻の木本美紀『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』(小学館)を読んだ。秀樹45歳、美紀28歳の遅い結婚だった。脳梗塞との戦いを中心とする闘病記だった。

西城秀樹にはハワイの空港の免税店で会ったことがある。私が幼い長女を抱っこしていたら、ハットを被った西城が娘のほっぺをつっついてくれた。あれは、1986年頃だったか。秀樹は30歳を超えたあたりだっただろう。いい思い出だ。

この本の「おわりに」に、「2020年の東京オリンピックでは、『YOUNG MAN』を歌いたい」と言っていたと妻が語っていた。夢を抱き、現在進行形で生きていく人であった。そのオリンピックには新型コロナで暗雲が立ち込めてしまった。 

蒼い空へ:夫・西城秀樹との18年

蒼い空へ:夫・西城秀樹との18年