「だれが『本』を殺すのか」

団塊の世代のノンフィクション作家・佐野眞一が書いた渾身のルポ。

面白かったので、新潮文庫上巻・下巻を数日で一気に読んだ。


プロローグ:本の悲鳴が聞こえる!

第1章:書店 「本屋」のあの魅力は、どこに消えたのか

第2章:流通 読みたい本ほど、なぜ手に入らない?

第3章:版元 売れる出版社、売られる出版社

第4章:地方出版 「地方」出版社が示す「いくつかの未来図」

第5章:編集者 「あの本」を編んでいたのは、だれか

第6章:図書館が「時代」と斬り結ぶ日

第7章:そして「書評」も、消費されていく

第8章:電子出版 グーテンベルク以来の「新たな波頭」

エピローグ 「本」の生死をわけるもの

検死編 蔵書の死

    読者の死

    書店の死と雑誌の死

    「本」の復活を感じさせる小さな予兆


本を巡る状況を余すところなく調べ、それぞれのトップランナーにインタビューをして、全貌を浮かび上がらせた問題作だ。

この問題は、広く、そして深い。