戦艦ミズーリ博物館

ミズーリは米国最後の戦艦。第二次大戦中は太平洋を中心に活動。硫黄島上陸作戦に参加、沖縄攻撃作戦では海上から艦砲射撃を行う。

この戦艦は昭和20年8月29日、東京湾で降伏文書調印式が行われたことで有名だ。

マッカーサー元帥率いる連合国に対し、日本側は重光葵全権率いる日本政府

代表団との間での調印式である。ミズーリ号の降伏文書には、政府代表重光葵と日本皇軍代表梅津美治郎代表のサインがあった。当時、重光は外相、梅津は参謀総長だった。この二人とも大分県人である。重光は国東町、梅津は中津出身。

マッカーサーのサインの後には、米国、中国、英国、ソ連、オーストラリア、カナダ、フランス、オランダ、ニュージーランドの各代表のサインがみえる。2番目は中国だった。あの戦争は太平洋戦争でもあったが、大東亜戦争でもあったのだ。真珠湾攻撃より10年前の1931年には満州事変が起こっていた。日本は中国にも負けたのだ。


降伏文書(instrument of surrender)には、We hereby proclaim the

unconditional surrender、、、とある。

艦上にある降伏調印式等の様子がわかる椅子の配置や降伏文書の掲示など、

日本降伏時の様子には興味をもってみた。


昭和25年にはミズーリ朝鮮戦争に出動し、昭和30年に最初の退役。


昭和61年には470億円をかけて搭載した最新兵器を備え、平成3年にはなんと

湾岸戦争にも出動。1月17日には最初のトマホークミサイルを発射している。

平成4年に退役、平成11年、戦艦歴史博物館としてホノルルで一般公開される。この戦艦の命はずいぶんと長い。


全長270m、最大幅33m、58,000トンのミズーリの中を周回する。

まるで迷路のようだ。射程距離37kmの口径40.6インチの主砲はさすがに迫力がある。