ある日の昼食の風景

いくつかの雑誌で連載を持っている。その中の一つの雑誌の編集長が連載の中身の打ち合わせということで11時過ぎに宮城大学にみえた。イラストを描いているデザイナーも一緒だった。研究室で打ち合せの後、外に出て昼食を一緒に摂ることにした。


天気もいいので、久しぶりに大学の目の前にあるスポーツガーデンを散策しながらレストランに向かう。このガーデンには、フットサル場、テニスクラブ、ゴルフクラブがある。レストランはテニスクラブとゴルフクラブにある。ちょとした来客の場合や学生とは、いつもテニスクラブで食べるが、今日はゴルフクラブのクラブハウスにする。


平日だが、ゴルファーも多い。萌え始めた緑とちょうど満開の桜で潤いを見せるグリーンを眺めながら、「限定○○食」と書かれたソバを3人とも注文する。みんな限定に弱い。雑誌編集の苦労、醍醐味、出版界の最近の様子、共通の知り合いの消息などを語り合う。編集長は2日に1回は執筆者とコミュニケーションをとっているとのことで忙しい。この雑誌は執筆者が多いので原稿集めが大変だろうと思ったが、やはり前倒しで原稿を集めるようにしているとのことだ。

ビジネスマン時代、いくつかの雑誌の編集長をやっていた時代がある。今から考えると雑誌編集の仕事はまことに面白かった。企画やインタビューなどこころ踊る経験が多かった。

いつも目鼻立ちのくっきりしたイラストをエッセイにつけてくれる女性デザイナーは、大学を取り巻く泉パークタウン内にあるケーキ屋さんのロゴを手がけたこともあるとのことで仙台に来るのを楽しみにしていたそうだ。


歩いて研究室に戻ると、受け持ちの4年生の総合研究のグループが議論をしていた。まだプロジェクトが始まったばかりであるが、いくつかアドバイスと激励をする。


その後、この雑誌の編集長に宮城大学一期生の株式会社デュナミスの渡辺一馬社長を紹介し、地域活性化に関するインタビューをしてもらう。終了後、2人の来訪者は先ほどのケーキ屋さんを訪ねて挨拶をするとのことで帰っていった。


私はそれから学内会議だ。