アン・マクドナルド先生--おとなの絵本「にぎにぎは母の味」

私の大学のタレントにアン・マクドナルド先生がいる。文化人類学から出発して、日本の漁村の研究をしており、CWニコルなどと一緒に環境問題でも発言をしている。日本語がうまく、頭がよく、しかも美人なので引っ張りだこで、テレビへの出演も多い。現在は大学の国際センター専任の助教授。


久しぶりに研究室にやってきてよもやま話に花が咲く。彼女は「あん・まくどなるど」と大きく書いた車でせっせとまわって、日本の漁村の7割を既に踏破しているとのことで驚いた。完走したら偉業である。農村ではなく辺境の漁村から日本を眺めているので、その観察は面白い。

また県下の松山町の古い民家に一人で住んでいるが、敷坪は700坪というから凄い。自分の空間の広さに非常に気に入ってるようだ。

私の人物記念館の旅にも深い興味を示して、同志という感覚で話ができた。


最近出した本ということで「にぎにぎは母の味」というおとなの絵本を持ってきてくれた。

嘉田良平・磯貝浩編 あとがき鼎談:石毛直道・嘉田良平・あんまくどなるど 

ごはんを食べよう国民運動推進協議会協力。発行はアサヒビール。編集発売は清水弘文堂書房。

推進協議会会長の木村尚三郎さんが「おむすびは、人と人を結び合わせ、仲間とする」とのオビを書いている。また、裏のオビには、副会長で登山家の今井通子さんが「じつはお米って、ものすごく効率がよくて、しかも必須のアミノ酸という人間が体のなかでつくれない良質のタンパク質を持っている食べ物なんですよ」と語っている。


楽しい時間があっという間に過ぎた。