インターゼミ(寺島塾)。5つのプロジェクトが始動!

k-hisatune2009-05-09

土曜日。
午前中の教授会を終えて、九段下サテライトへ。
インターゼミ(社会工学研究会・寺島塾)は、4回目。早目に到着して寺島実郎さんと進行の打合せ。出席の先生たちと歓談。
寺島塾長から短い時間の講義。以下概要。

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ベルリンで行われた先進国サミットのOBによる「OBサミット」の準備のための高度専門家会議(賢人会議)に出席(OBサミット自体は今ジェッダで開かれている)。3日3晩、不思議な体験をした。91歳のシュミット元首相、カナダのクレッツエン元首相、スウェーデンの元首相、ロシア、中国、韓国の元首相、またOPECの事務局長などが参加していた。彼らの世界観、時代感覚、哲学、思想、、、。こういった優れた人たちに向かいあう地力が日本人にあるだろうか、と実感した。日本からの参加者は、自分一人だった。
初日は、エネルギー問題、グリーンニューディールなどがテーマ、2日目は、その他万搬、3日目は、冷戦時代に戻らないためにはどうすべきか。自分はグリーンニューディールについてレポートしたが、問題意識など違和感はなかった。北朝鮮問題については、やっかいではあるが世界史に重大なインパクトを与える問題ではない、制御可能な問題だという見解が多数だった。メインテーマはイラク、アフガン、ソマリアコソボ、など憎悪の連鎖でアメーバのように増殖しつつあるイスラム問題であるという認識だった。イスラムキリスト教国との接点が広がるなかで、イスラムをいかに制御するかに深い関心があった。

この会合に参加している政治家たちが謙虚にあらゆるものを吸収しようとしていたが、大事なことだと感じた。少年のような無邪気さ、冗談の切れ味、心のしなやかさなどにも感銘した。

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その後、学部生と大学院生、経営情報学部とグローバルスタディーズ学部という、タテとヨコのインターゼミで取り組むプロジェクトのテーマ決定とグループ分けを行う。
ディズニーランドの研究・多摩ニュータウンの再生・鳴子温泉の活性化・アジアとの交流プログラム・グリーンニューディールという5つのテーマが決まり、グループが結成された。
教員は、経営情報学部からは、私、菅野先生、酒井先生、金先生、諸橋先生、グローバルスタディーズ学部からは渡邊先生、大学院からは長田先生、多摩大総研から松本先生。これに来週から木村先生も加わる予定。先生たちも各グループへ割り当てられる。来週から、文献調査やフィールドワークの設計などの具体的な活動に入る。

終了後、教員同士で近所の居酒屋で懇親の飲み会を行う。菅野、長田、金、渡邊、松本、私の6名。ゼミの話題や寺島さんを肴に楽しい時間を過ごした。皆さん活発で切れ味がいいので、笑い声にあふれた会となった。いいチームになりそうだ。