「悩みが本業やな」--神様のお告げ

k-hisatune2009-05-10

  • どんなことでも、それを一つの体験として生かせる人が偉いのです。同じような繰り返しで、つまらんと思う仕事をやるときもあります。そのとき、つまらんと思って無関心で過ごす人と、そうではなくて、これも一つの体験だとして受け止める人がいるわけです。どんな人が成功するかというと、やはり積極的に受け止め、体験からいろいろ発想を生みだすことのできる人です。
  • 仕事というものは、昔の侍の果たし合いで、一歩劣ったら首が飛んでしまうのと一緒ですからな、早く言えば。アマチュアというものは娯楽にやるんだけれども、プロというもんは真剣勝負しておるわけです。侍が真剣勝負して首が飛んでしもうて、ほなまたやり直そうということはできへんですもんな。
  • 運があるという信念ができたら、人間強うおますな。自分は運が強い、そう考えたら、一生懸命やればいい仕事ができる、と思えるようになる。そうすれば将来の展望も違ったことになってくる。自分ではどうしようもない運もあるが、与えられた運をそだて上げていくことも大切でしょうね。
  • だいたいにおいては、やはり成功するまでやめないというくらいの志をもってやらないと成るものも成らないということですね。ちょっとやってみて、うまくいかなかったら「もうダメだ」というようなことでは、何をやっても成功しないでしょう。やっぱり根気よく続けなければいけない。
  • 「転機というものが「物事の変わり目」という意味であるならば私にとっては、毎日が「転機」であったともいえよう。何がなしに日々を迎えるというのではなくて、その事態のなかから、自分なりのヒラメキというか、一つの思いというものを感じ、それに基づいて、新たな道を切りひらく毎日ということが大事なのである。
  • 悩んだり、腹を立てたり、悲観したりすることが社長の仕事である、経営者の仕事である、そういうものがなかったら経営者の生きがいがないのやと、こういうように考えてからだいぶ楽になったですよ。いまは悩むために自分は存在しているんやな、悩みが本業やなと、こういうような感じをもつようになったんです。

                      「松下幸之助 運をひらく言葉」(谷口全平)より。

最後の項など、会社の経営を人生と置き換えても納得できる言葉だなあ。

悩んだり、腹を立てたり、悲観したりすることが人生そのものである、それが自分の人生である、そういうものがなかったら生きがいがないのや、こういうように考えてからだいぶ楽になったんですよ。いまは悩むために自分は存在しているんやな、悩みが本業やなと、こういうような感じをもつようになったんです。