マイクロソフト社で講演

昨日久しぶりに会った人から、最近の私のブログは文章が長すぎて読むのに苦労するという話があった。書く方はもっと大変なんですよ、と切り返したが、少し取り入れて今日は骨格を書いていこう。

まず、9時半から大学で多摩大総研の会議。松本先生と中庭先生と、地域活性化センター、多摩学研究会、志企業研究会などの方向を確認。

10時半、今期で退任する渡辺幸子多摩市長が、退任の御挨拶に見える。動いているプロジェクトなどは昨日の選挙で勝利した阿部新市長に大学との連携について引き継いでいただく予定。多摩市長選では30代前半の若い新人が「みんなの党」に支援を受けて接戦となりいい勝負をした。

12時に調布駅ダイヤモンド社のビジネスタレントの担当者と待ち合わせ。今後の連携が話題になった。


12時半、マイクロソフト社の調布技術センターに到着。講演会場を見た後、同時通訳の二人の女性と打ち合わせ。「図解」という言葉を英語でどういうかなどを確認。昼食。
13時15分から講演。「顧客中心文化の醸成」という一連の流れの中の企画なので、本日のテーマは「図で読み解く「顧客満足」」とした。
最新鋭設備の会場に、約80名ほどの社員が集まった。開発部門とサポート部門が中心で、外国人の姿もちらほら見える。映像カメラが入り、そして同時通訳で英語でも流すという趣向だった。1時間半の講演と15分ほどの質疑。さすがに質問が多く途切れることはなかった。「マイクロソフト社のミッションと企業価値」も題材に使ってみた。欧米や中国には「図」という概念がなく、日本人に向いている思考法なので、アメリカ本社をこの考えでリードして欲しいというメッセージも語ってみた。アンケートは、メールで集めるということだったので、後でこのブログに反応を載せることにしたい。

17時、虎ノ門日本財団ビルの喫茶で知研の八木さんと秋田さんと会い、打ち合わせ。

18時半から日本財団会議室で知研セミナー。
ジャーナリストの東谷暁さんが講師。エコノミストの格付けの本を書いて話題になった方。本日のテーマは「エコノミストたちの知的生産」。文化人類学的な手法でエコノミストたちの考え方、彼らの神話の構造、生態などを観察してきて、彼らの言説を過去に遡って検証した話を聞いた。アメリカや日本の著名なエコノミストの名前を挙げながらの話だったが、エコノミストは主張を変える変節漢であり、インチキであり、経済学というのは「俺の言うことを信じなさい」とする宗教に似ており、彼らのあいだに経済を巡るコンセンサスはないということだった。要するに、経済学は科学ではない、ということだろう。
この講演が終わった後、誰かが帰り際に「この世界もデタラメだ。」と感想を言っていたのが印象的だった。東谷さんは、最近の文藝春秋(2月号)では「政治学者の格付け」も書いている。