「経済発展というものを見たい」(中国留学の目的)

インターゼミ箱根合宿は午前中で終了。

天津財形大学短期留学組の二人からの報告があったが、匂坂君の「目的は経済発展というものを見たいこと」という発言が興味深かった。1989年生まれであるということは、90年代初頭のバブル崩壊以降の失われた20年が人生そのものだったということである。ほぼゼロ成長という経済の停滞状況はよく知っているが、経済成長という言葉に実感がない。私たちは経済成長と、その極みであったバブル、そして崩壊による停滞を知っているが、学生には中国の経済勃興の雰囲気とその中でよく勉強する中国の学生の態度に大きな影響を受けている様子がよくわかった。

また、懇親会の席上で「結婚しました」という4年生の発言に全員が驚いた。子供も生まれるとのこと。宮城県出身でアイリスオーヤマに就職するそうだ。これも現代社会の一断面。

昨日の6つのグループの発表を聞いて、思ったこと。

  • 身近な多摩川の流れと歴史、多摩圏のことを知っているか?
  • 伝統的な日本人のライフスタイルを知っているか?
  • 日本のおみやげ文化とは何か?
  • 日本とアジアの近代史を知っているか?
  • 現代日本の最前線の医療・食など独特の動きを知っているか?

我々日本人は日本を知っているかという問題がこの発表から浮かび上がってくる。自己像、自己イメージの把握の作業である。インターゼミに伴走しながら、私自身も成長していきたいと思う。