インターゼミ箱根合宿

箱根桃源台のホテル箱根アカデミーでインターゼミの合宿。菅野先生の車で金先生と一緒に到着。
29人のゼミ生と10人の教員、2人の事務局という構成だ。

始まる前に学長と懇談。民主党代表選も話題に。驚くような水面下の動きを聴く。このあたりは金曜日の報道ステーションでどういう解説をするか。

酒井先生と松本先生のミニ講義は、それぞれ自分の人生と現在取り組んでいる研究の全貌がわかる内容だった。特に松本先生の話は心を打つものだった。

アジア(歴史・文化)、多摩学、アジア(経済)、環境、サービス(ディズニー)という6つのグループごとに中間発表を行い、寺島学長の総括講義。また天津財形大学に短期留学していた男女二人の報告は、目が開かれていく様子がよくわかった。学長は「三日会わざれば刮目すべし」という言葉を使った。学長の話はいつも相手の話やプレゼンを前提に、それに付加価値をつけるということで一貫している。

  • アジアとは何か。アジアはヨーロッパに対する対置概念。トルコのアッソスという町より向こう。サッカーのアジア枠で中東と日本がくくられているのはその名残。2010年8月の米軍のイラク撤退で「アメリカなき中東」になる。日本には近隣のアジアとのよき隣人関係を構築できていないという弱点がある。
  • FTAとWTO.FTAはユダヤ人が発明した。二国間協定が北米自由協定、中南米を含む協定へと発展。日本はFTAから逃げてWTOに向かった。FTAもWTOも。いったい日本は何を守っているのかをはっきりさせる。FTAの紛争処理の仕組みは大切。
  • リピーターを惹きつける力とは何か。情報と金を持ってくる装置が必要。ジャパンクール。
  • 多摩川がきれいになってきたというがそれは何故か。不法投棄が関係しているならそれを追うのもよい
  • 多摩学。グローカリティ。北海道白糠、絹の道、富岡製紙工場、羽村中里介山のアメリカ。ロシア、高麗、フランス、、。世界につながる多摩。
  • ディズニーグッズは何故売れるのか。商品企画力。したたかさと頭の良さ。スポンサー付きだから失敗しない。キャラクターも進化。ディズニーは無難、平板。光と影を意識せよ。
  • 2010年の自分のテーマ。17世紀のオランダ。デカルトフェルメールピョートル大帝サンクトペテルブルグ、長崎、日本の漂流民、レザノフ、八王子同心、西へ東へという立体世界史。
  • 自分にメリハリをつけよ。この夏のテーマは何か。
  • 人生というプロジェクトマネジメント。最適な情報とスピード。ネットワークが重要だ。

夕食、そして懇親会、部屋での懇談という果てしないプログラムが続く、、、、。