「カリスマ手帳」を巡って−−「辛酸なめ男」

漫画家・コラムニストという肩書きの辛酸なめ子さんが読売新聞に「「カリスマ手帳」 元が取れた感覚」というタイトルのコラムを書いている。カリスマ著者の手帳の2011年版が評価の対象で、私の「知的生産手帳」も取り上げられた。
辛酸なめ子という独特の名前は時々聞くが、文章を読んだのは初めてだ。なかなかわさびが効いていて、面白い。さまざまの辛酸をなめてきたというキャリアを逆手に取って、斜めから見ていくその視点に共感するファンが多いのだろう。私も人並みに辛酸をなめてきたから「辛酸なめ男」とでもペンネームを変えて、言いたいことを自由に、かつ鋭く、そしてユーモラスに書いてみたいという誘惑に駆られた。
辛酸なめ子さんのキャラクーらしい皮肉に満ちた鋭い批評は、実は褒め言葉でもあるということなので、ありがたいことだ。また一見褒め言葉に見えるのは実は批判でもある。しかしながら、よく考えると、批評された私を含む4人は「カリスマ」と定義されたわけだから、辛酸なめ子さんに御礼を言うべきだろう。このコラムの力で、手に取ってくれる人が増えるなら嬉しいことだ。
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「知的生産手帳」(東洋経済新報社
「大学教授の久恒啓一氏によるもの。キャリア年表や、人脈図、自分像のベン図など記入箇所がやたら多い。暇つぶしになるというか、本当に忙しい人は書き込めなさそうです。」
(苦心していくつもの図を用意して、それを参考に自分で書き込めるように設計しているのだが、「暇つぶし」になるとは思いがけない視点だ。著者の私自身は時間をかけて使いこなして欲しいと思っているので、確かに本質を衝いているかも知れない、、、。)

知的生産手帳 2011

知的生産手帳 2011

和田裕美の営業手帳」(ダイヤモンド社)。
「読者ハガキの「あなたの役職 会長・社長、役員、部長・次長クラス、、」という細かい身分記入欄に闘争心が刺激されました。」
(フリーの人たちからみると、役職という「身分」に反発心を覚えるという批判でしょうか。購読予定者に自分は入っていないのか、というような、、)

「ハピ モテ スケジュールブック」(永岡書店)。
「70代の佐藤(富雄)氏に言われると軽い言葉も深淵で説得力があります。」
(軽い言葉、深淵、70代という取り合わせには佐藤氏も苦笑をしているでしょうね、、)

書いて夢をかなえる、2011 ハピ モテ スケジュールブック

書いて夢をかなえる、2011 ハピ モテ スケジュールブック

「朝活手帳」(池田千恵プロデュース)
普通の人は何も書き込めず真っ白のまま終わりそうな手帳です。
(朝4時から9時までというとんがったスケジュール表への驚きと反発がこういう表現に。これを使える人は普通の人ではないという突っ込み、、)

朝活手帳2011

朝活手帳2011

「カリスマ手帳が流行るのは、不況のせいでしょうか。携帯電話で管理ができる今、ただ空欄の手帳だとお金を出すのがもたいないですが、読み物としての充実度や運気UP効果があれば元を取れた感が。買っただけで満足してしまう人も多そうですが、、、、。」
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私の「知的生産手帳」は、スケジュール表の本体の前と後ろに、ライフデザイン、キャリアデザイン、タイムマネジメントなどの考え方を書き込んでおり、一過性で終わる本とは違って、毎日目につくという工夫をしている。また、毎日のスケジュール表の上には偉人達の格言を配置し、、下欄にはその日に生まれた偉人の紹介をしている。そういう気配り(?)を「おせっかい」が過ぎるといわれるのかも、、、。