藻谷浩介「デフレの正体と脱却の処方」--知研フォーラム

「知研フォーラム」の313号が届いた。
7月21日に開いた藻谷浩介さんのセミナーのまとめが載っていた。テーマは「デフレの正体と震災後の日本の進路」。

  • 商業統計を読もう。
  • 売り場面積は三割以上増えて、売り上げは全然増えていない。
  • 名古屋市は93。大阪は81。東京は85。(バブル時代との比較)
  • 輸出は60兆円。バブル時代は41兆円。
  • 勤労者人口は昨年から毎年200万人減っていく。
  • 人口の加齢が問題。後期高齢者の増加ペースが速い。10年間で6割増加。
  • 日本の大問題は、お客さんがいなくなること。日本には消費者が足りない。
  • 団塊世代がもらっていた給料の一部を若い人にまわせ。年率1%で30年で1.4倍になる。

藻谷さんの「デフレの正体と脱却の処方」。
人口減少と人口構成の変化(勤労者人口の激減と高齢者の激増)による「消費の減少」がデフレの構造的正体。だからこの流れは止められない。これを解決するには団塊世代に払っていた給料の一部を若者に回せばよい。30年間毎年1%アップして4割増やしていくと結婚、子供、家を買うなど消費が盛んになる。

次のセミナーの予告。
「英語に強くなるためのダブルセミナー」
9月26日 pm7時ー9時。寺島文庫ビル一階ミネルバの森。
講師:池辺八洲彦、水谷弘隆。

私は、「自分記念館の旅--滝沢家の内乱」、「書評 世界を知る力 創生編」、「寺島実郎講演--これからの仏教を考える--今を生きる親鸞」、そして「ウメサオタダオ展を見ての帰りの座談会--中澤記者を囲んで」、「新著・人生の道を拓く言葉130の紹介」、に関与している。

最初の3つの原稿はブログに書いた記事だ。編集部から頼まれれてすぐに記事を送ることができたのだが、毎日書いている記事が蓄積されているからだと思う。「毎日が総合学習」といったところだ。

今日は、行きつけの世田谷文学館で行われている「和田誠展--書物と映画」を観た。明日にでもまとめたい。