「君の名は。」(新海誠監督)

君の名は。」(新海誠監督)をみた。
http://mirumiru-anime.com/kiminona-main-song/

主題歌「スパークル」。
http://www.uta-net.com/movie/213757/
まだこの世界は 僕を飼いならしてたいみたいだ
望み通りいいだろう 美しくもがくよ

互いの砂時計 眺めながらキスしようよ
「さよなら」から一番 遠い 場所で待ち合わせしよう

辞書にある言葉で 出来上がった世界を憎んだ
万華鏡の中で 八月のある朝

君は僕の前で ハニかんでは澄ましてみせた
この世界の教科書のような笑顔で

ついに時はきた 昨日までは序章の序章で
飛ばし読みでいいから ここからが僕だよ
経験と知識と カビの生えかかった勇気をもって
いまだかつてないスピードで 君のもとへダイブを

まどろみの中で 生温かいコーラに
ここでないどこかを 夢見たよ
教室の窓の外に
電車に揺られ 運ばれる朝に

愛し方さえも 君の匂いがした
歩き方さえも その笑い方がした

いつか消えてなくなる 君のすべてを
この眼に焼き付けておくことは
もう権利なんかじゃない 義務だと思うんだ

運命だとか未来とかって 言葉がどれだけ手を
伸ばそうと届かない 場所で僕ら恋をする
時計の針も二人を 横目に見ながら進む
そんな世界を二人で 一生 いや、何章でも

生き抜いていこう
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「名言との対話」9月27日。谷川 徹三。

  • 「学問は満足しようとしない。しかし経験は満足しようとする。これが経験の危険である」
    • 谷川 徹三(1895年5月26日 - 1989年9月27日)は、日本の哲学者。法政大学総長などを務めた。愛知県知多郡常滑町(のち常滑市保示町)生まれ。京都帝国大学哲学科卒業。日本芸術院会員。常滑市名誉市民。ジンメル、カントの翻訳や、文芸、美術、宗教、思想などの幅広い評論活動を行った。詩人の谷川俊太郎は長男。林達夫三木清とは同期の友人。
    • 戦争の暗雲たなびく時代にあって、有名な「雨にも負けず」の詩は死後、谷川徹三によって大政翼賛をあおる詩集として修身の副読本として取り上げられた。戦後は復興に励む人間像として国定教科書に載り、日本人の多くが知る詩となった。谷川徹三は講演の冒頭で「雨ニモマケズ」を朗読し、次のように述べている。「この詩を私は、明治以後の日本人の作った凡ゆる詩の中で、最高の詩であると思ってゐます。もつと美しい詩、或はもつと深い詩といふものはあるかもしれない。しかし、その精神の高さに於いて、これに比べ得る詩を私は知らないのであります。この詩が今日の時代にもつ殆ど測り知ることのできぬ大きな意味――これは結局宮澤賢治といふ詩人が今日の時代にもつてをる意味でありますが、それをここでお話し致したいのであります。」
    • 経験は強烈であり、人はそこから深い教訓を得ることができる。しかし、一人の人が短い一生の中で持つ経験はあまりにも少ない。だから、経験による教訓に過度に頼る経験主義は限界もあるし、危険でもある。一方、学問は先人の経験の積み重ねによる叡智が結集されているから一般性が高いが、満足するという段階には永遠に届かない。どちらにも危険は宿っている。学問と経験のほどよいバランスが大事で在り、相互交流によって階段をのぼっていこう。