インターゼミ二日目(箱根)。朝日新聞(ロマンスカー)。飲み会(新橋)。

学長講話

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 ・デジタル・ディクテータシップ。「IT」(平準化技術。ビッグデータ)X「FT」(金融。ファンドが成功させる)=FAGA+M(412兆円)。カエル跳び経済。

時価総額:2018年。トヨタ・ドコモ・ソフトバンク。5位KDDI。6位キーエンス。5.4兆円ユニクロは1.4兆円の東レの技術。4.2兆円のオリエンタルランドは2.1兆円の新日鉄住金の2倍。日立(3.8兆円)・新日鉄住金東レ経団連会長企業。危うい「ものつくり国家・日本」。

・日本の株価:アベノミクスで2倍。公的資金外資公的資金投入で安心感)。公的資金(投入は日本のみ)=日銀ETF買い(年8兆円)+年金基金(25兆円)。株価の実力は1万6千円台(3割減少)。

・高齢者(72%が保有。自堕落な誘惑)。財界も株価上昇で恩恵(安危に流れる)。失政続きの安倍政権(仕方がないという無力感)。

・ジェロントロジー:都市郊外型高齢化が問題!国道16号線に住む元企業戦士。サラリーマン(新中間層。帰属組織が無くなり不安とおびえ)・戦後生まれ(戦後民主主義で自己主張。私生活主義のミーイズム)・コミュニティの欠如(宗教がない。精神的支柱がない。寺じまい・墓じまい)。高齢者を社会参画する存在に!

・生命史と人類史から:生命科学の新知見。「人間とは何か」の視界の変化(人間とチンパンジーのDNAの差は1.06%(含む個体差)=言語とコミュニケーション)。歴史学の変化(ラスコーの壁画・アイスマン(5300年前)・ギリシャ。アフリカ単一起源説(6万年前からグレートジャーニー)。1万年前に定住革命(農業)。2500年前に世界宗教の萌芽(ブッダ孔子ユダヤ教、キリスト)。コミュニティの誕生。自分を超えた大きな価値・存在(神・仏・天)。虚構の誕生。思いやり・配慮・建前・文化・規範、、。

ブッダ(16歳結婚。29歳出家。35歳悟り)。自灯明・法灯明。個人の内面に向き合った存在。解脱を追求する仏教は無神論であり思想・学問。弟子達が「加上」(神秘性を附加)した大乗仏教衆生の救済)へ。世親の「唯識論」。観音力(聞こえない音を観る)・聞光力(見えない光を聞く)。

・1648年ウエストファリア条約で政治が宗教から自立。400年経って現代は宗教の蘇りの時代。AIは思想・宗教・哲学に影響を与える。自分自身のものの考え方を持て。思想・宗教・哲学。自主自立。考え抜く力をつけよ。

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本日の朝日新聞に「自分史の日」の講演の記事。

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 夜は新橋。ドゥハウスの高栖社長、濱さん。デメケンの橘川代表、鈴木さん、亀田さん。留学生のインターンシップと就職活動、、、、。

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「名言との対話」8月3日。倉嶋厚「やまない雨はない」

倉嶋 厚(くらしま あつし、1924年1月25日 - 2017年8月3日)は、テレビで気象キャスターとして活躍した気象エッセイスト気象学者。

現・気象大学校卒業後、気象庁へ入庁。気象庁主任予報官、札幌管区気象台予報課長、鹿児島地方気象台長を歴任し、1984年気象庁を定年退職。NHK外部解説委員となり、『ニュースセンター9時』『にっぽん列島ただいま6時』『NHKモーニングワイドサンデー』で気象情報、気象キャスターを担当。一方でリポーターとして『NHKニュースおはよう日本』のコーナー“倉嶋厚の季節の旅人”を担当。人気お天気キャスターとなった。素朴な風貌と誠実な人柄と柔らかい語り口のこの人は、今なお懐かしい。

後輩の気象予報士森田正光によれば、「天気解説で大事なことは「おやまあ」「そうそう」「なるほど」の三つだ」と言っていたそうだ。「おやまあ」は、驚き、「そうそう」は共感、「なるほど」は、納得だ。この3つは、人とのコミュニケーションの極意ではないだろうか。それが倉嶋厚の人気の秘密だろう。最低気温が25度以上の日を「熱帯夜」と言っているが、これは倉嶋の造語である。

フランスの第1回国際気象フェスティバルでベストデザイン賞。第47回日本放送協会放送文化賞を受賞。

ところが倉嶋は妻の入院と死、自身の末期ガン宣告で、鬱病を発症する。その過程と回復までの苦闘の手記が『やまに雨はない』(文春文庫)だ。どん底、無力、放棄から次第に自身を運命に委ねていき、多くの人の助けを借りてこの危機をなんとか脱出する。

倉嶋によれば、気象というものは循環が本質である。日々刻々の変化の連続だ。何事も上がれば下がる、下がれば上がる。それは人生と同様だ。まさに無常なのだ。「やまない雨は降ったことがない」という言葉があり、それを端的に要約したのが「やまない雨はない」だ。この書は、ベストセラーになった。多くの鬱病患者を励ましたことだろう。倉嶋厚は、『やまない雨はない』の出版後、10数年の時間を経て、2017年に93歳で逝去している。 

やまない雨はない―妻の死、うつ病、それから… (文春文庫)

やまない雨はない―妻の死、うつ病、それから… (文春文庫)