知研北海道設立総会で講演。札幌市図書情報館を見学。

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大通公園の札幌市図書情報館を訪問した。2018年10月にオープンした課題解決型図書館を標榜している。この図書館は1年間で300,000人の訪問を予定していたが実際にはすでに1,000,000 を突破したそうだ。札幌市民交流プラザ内にある図書館だ。飲み物持ち込み可、会話可能、写真撮影オッケーの自由な雰囲気の空間だ。ただし図書の貸し出しはできない。隣接するカフェには図書を持ち込むことができるので休憩しながらの読書も可能である。

ワークとライフとアートの3つのエリアに分かれている。新聞コーナーは全国紙の他に専門新聞など90種類を揃えている。ミーティングルームは5人から10人の部屋があり予約できる。グループで使っている姿を見かけた。

この図書館情報館は中央図書館の専門分館である。久恒啓一と引いてみたら38件のヒットがあった。寺島実郎56件。樋口裕一110。橘川幸雄は11件。久米信行は9件。よく読まれている順番に出てくる。私の本では1番が図で考える人の図解表現の技術、2番は100年人生の生き方死に方、3番は図で考える人は仕事ができる、4番目は図解で身に付くドラッカーの理論だつた。
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学びの本棚を見ると「お金持ちになりたい」コーナーがあった。ここには14歳からの資本主義、金持ち父さん貧乏父さん、誰がフィンテックを制するか、働き方の損益分岐点、などの本が並べてあった。2カ月間の企画コーナーだ。フードビジネスの本棚を見るとフードビジネスの開業の仕方教えます、などの本があり、起業家にも役に立つ本が並べてある。

出張相談コーナー窓口コーナーもある。6月1日土曜日は、売り上げ拡大とブランディングが専門の松原さん。顔写真も貼ってあり、相談員は全員笑顔で感じが良い。
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浅野館長のメッセージは、「本棚はメッセージである」だった。1階の「知のかけら」コーナーを見た。司書イチオシの今月の本がある。万葉ことば、目が良くなる 32の方法、茶の湯心の歴史、採用ブランディング、道草の名前などが並べてあった。

無料セミナーをやっている。「スタートアップドローンビジネス」がテーマだった。それからフェアトレードのコーナーもあった。

実に気持ちの良い空間で、バックグランドミュージックも心地よい。

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館内を歩きまわっている人がいたので浅野館長に会いたいと言うと本人だった。ビジネスパーソンを支援する図書館。館内を少し案内していただいた。腹を立てない方法という本棚、会話がはずむコツと言うコーナーもある。返却コーナーでは本の中にアンテナが入って読まれた本のデータが取れるそうだ。1日3000人の訪問で2つの山がある。1つは午後の13時から15時。ここでは一般の方も多い。また18時以降はビジネスマンが多いそうだ。館内には4万冊毎年25%ずつ変えていく。ここでは働く人たちは、本の番人では無いようだ。最近の訪問者は中心市街地活性化などを担当する自治体の人なども多いとのこと。
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おしゃれで感じの良いレストランで昼食をとる。

その後大通りへ向かい、丸善ジュンク堂でお茶を飲む。先程の図書情報館と比べると、従来の本屋は堅苦しく見える。

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知的生産の技術研究会北海道の設立総会が郊外で行われる。車で拾ってもらって会場に到着。

知研北海道の設立総会が無事に終了。

設立にあたっての基調講演は私の担当。1時間の中で多くのメッセージを届けることができた。

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終了後は、参加した皆さんとの懇親会が行われた。マネジメントゲーム研修の参加者が集まり大変賑やかな会となった。参加者のほとんどは経営者で、話が面白く弾む。BMネットワークの高橋さんが長年かけて築いた仲間のネットワークである。鹿児島の奥さん。札幌の花摘さん。島根の濱崎さん。島根の川本さん。北見の海田さん。札幌の川村さん。札幌の杉本さん。恵庭市の高橋さん。宮城の末永さん。、、

22時で懇親会を打ち止めして、二次会の会場に向かう。23時には京都からの京都大学の学生まで現れて話も弾んだ。

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「名言との対話」6月1日。イブ・サンローラン私のドレスはどれも一つの仕草に基づいています。ある仕草を反映しないドレスや仕草を思わせないドレスはよくありません。 この仕草を見つけてしまえば、最終的な色や形は決まってきます

イヴ・サン=ローラン(ロラン)フランス語Yves Saint-Laurent 発音例1936年8月1日 - 2008年6月1日)は、フランス領アルジェリア出身のファッションデザイナー

新聞はその日一番大きな見出しに「イヴ・サンローランはフランスを救った。偉大なるディオールの伝統は続きます」と書いた。

芸術後援者で恋人のピエール・ベルジェクリスチャンディオールはサンローランは21歳下ベルジェは16歳だった。創作以外全て友人のベルトが取り計らった。二人は同性愛者同士だった。同性愛者は、他者の中に自分を探し、自分と対峙し、自分を見いだすのである。ペルジェの回想録『イブ・サンローランへの手紙』によれば、出会いも和解も。結びつきもすべて2人の性の思い出だった。

シャネルは女性に自由をあたえたとすれば、サンローランは女性に権力を与えた。女性の肩に男性の服を置くことによって、女性に権力を与えたのである。このデザインで女性は女性らしさを増して、官能的なときめきを放ったのである。イブサンローランはモードを社会的な出来事にしたデザイナーだ。

イブは アルコールと麻薬、そして食べ物への執着、それが健康を損ねることになった。1991年、サンローランは麻薬常習者、アルコール依存者での乗用車であり、、そしてゲイであることを公に語っている。

以下、モードの帝王」の言葉から。

「 服装は生き方である」ファッションはすたれる。だがスタイルは永遠だ」裸体ほど美しいものはない。女性を纏うことのできるもっとも美しい服は、愛する男の腕である。 しかし、この幸福をみつける機会のない女性のために、私はここにいる。」

  2007年12月6日、イヴはニコラ・サルコジ大統領からレジオン・ド・ヌール勲章グラントフィシエ(大将校)を授与された。

サンローランの女性の服のデザインは、「仕草」がキーワードだった。椅子に座る、煙草を吸う、そぞろ歩く、髪をすくう、女性のそういう日常の仕草を発見することが出来たら、後は流れていく。天才デザイナーの秘密はこれだった。 

イヴ・サンローランへの手紙

イヴ・サンローランへの手紙