知研セミナーは、プログラマーの地蔵真作さんの「おもしろさが切り拓く未来」という講座。プログラム開発者の独創へのこだわり、オリジナリティ志向に感銘を受けた。
「本」を対象としたプログラム開発をしている人で、2012年には「リブライズ、2023年には「シェルマ」を開発している。どちらもフェイスブックで入れる。
「リブライズ」は、「すべての本棚を図書館に」。バーコード・リーダーでISDNを読み込むとウェブ上に自動的に本棚ができるサービスで、それをコミュニティスペースやコワーキングスペースなどの実物を置いておくと、貸し出しができる。「まちライブラリー」全国のまちライブラリー | ライブラリーに行こう! | まちライブラリー (machi-library.org)、「みんなの図書館」(全国のみんとしょ | みんとしょネットワーク (sancacu.org)などでもこのプログラムが利用されている。
リブライズ 〜すべての本棚を図書館に〜 (librize.com)
- 場所を見つけて自分の著著の本棚をつくりたい。これは自分専用の図書館だ。
「シェルマ」は、「シェルマ」は、「すべての本棚を本屋」に。現在、開発中のプログラムで進化中。リブライズは本の貸し借りなので「読者」が中心だが、シェルマは「著者」を中心に考えている。これは本の売り買いができる本屋だ。
スマホで本のQRコードを読む込むと本棚ができ、買いたい人がスマホ上で購入できる。本そのものは、スマホ上の証明を提示すると入手できる。こういう仕組みである。
- リアルの講演会イベントをやる場合、本を含めて価格をセットできる。シェア書店の本棚に著者を置いて、店主にスマホを見せると渡してもらえる。ISBNがついた流通に載った本でなくとも、登録できるとのことだから、絶版となった本や私家版の本、限定配布の冊子、そして自宅の書斎に鎮座している日記、日誌類も含めて自分の本屋に並べられる。自分の知的生産物の全てを自分の本屋に並べらるというのは魅力的だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「名言との対話」9月14日。ウィリアム・マッキンリー「それは神の思し召しだ」
ウィリアム・マッキンリー(英語: William McKinley, 1843年1月29日 - 1901年9月14日)は、アメリカ合衆国の政治家、第25代大統領。享年58。
アメリカ合衆国第25代大統領。1893年の大恐慌後の不況時に国を率い、金本位制を導入した。1898年のスペインとのキューバをめぐる紛争から米西戦争が勃発し勝利する。プエルトルコ、グアム、フィリピンをアメリに組み入れ、キューバは占領下に置いた。またハワイ共和国を併合した。
1900年に再選されたが、1901年に無政府主義者に暗殺された。後任は副大統領だった42歳のセオドア・ルーズベルトである。
現役大統領の暗殺。16代のリンカーン。20代のガーフィールド。25代のマッキンリー。35代のケネディ。
失敗は12回。ジャクソン。リンカーン。フランクリン・ルーズベルト。トルーマン。ケネディ。ニクソン。フォード。レーガン。クリントン。ブッシュ。オバマ。
マッキンリー大統領と日本との関係を追ってみよう、
川上音二郎と貞奴の川上座は、英国ロンドンに乗り込み話題になり、ヴィクトリア女王と謁見している。そして万国博覧会が行われているパリに行く。貞奴の美しさと華麗な演技はヨーロッパ人を虜にした。その前に、日本ブームの中、アメリカ興業では、ワシントンでは小村寿太郎公使の引きでマッキンリー大統領にも会っている。
マッキンリー山(6168mはこの大統領の名前をもらっている。登山家・植村直己は43歳の誕生日にマッキンリーの冬季単独登頂に成功し、翌日行方不明となった。このこともあり、マッキンリー山はなじみがある。
政治の世界に暗殺はつきものだ。政治家をあげてみる。インドでは、マハトマ・ガンディー、インディラ・ガンディ、ラジーヴ・ガンディー。パキスタンでは、ベーナズィール・ブット。韓国では朴正熙大統領。
フィリピンのコラソン・アキノ大統領は「もう誰が大統領になっても民主化は必然的に実現するでしょう。この状況で大統領一人の命を守るため、この貧しい国の予算を警護につぎ込む必要がありますか?」と言い、暗殺されている。
日本では、明治以降では大久保利通、伊藤博文、原敬、浜口雄幸、犬養毅、斎藤実、高橋是清などが暗殺されたされた政治家だ。
金解禁などで剛腕を発揮した浜口雄幸首相は、東京駅で凶弾に倒れた時、「男子の本懐」との言葉を発している。同じく東京駅で刺された原敬首相は、暗殺も覚悟していたという。近年では郵政民営化をめぐる総選挙の時、小泉純一郎首相は「殺されたっていい」と発言している。
マッキンリー大統領も「神の思し召しだ」もそうだが、これくらいの覚悟を持って課題に向かわなければ、責任ある政治的地位を担うことはできないということだろう。