仕えた社長の死(利光松男さんに続き、山地進さんも)

昨年11月9日に亡くなった利光松男さん(元日本航空社長)に続き、5月27日に山地進さん(元日本航空社長・会長)が心不全で亡くなった。80歳。

ビジネスマン時代に広報課長として、最初は山地社長、続いて利光社長と直接仕えただけに、一つの時代の終焉を感じる。社長室での報告や決済、そして雑談と思い出は尽きない。山地さんは1985年12月に社長になったが、ちょうど日航ジャンボ機事故直後であり遺族との補償交渉を指揮、その後1987年の完全民営化に道筋をつけた。私の広報部への異動も12月だった。


山地さんは、日本酒の大吟醸日航のファーストクラスに載せるプロジェクトを実施したときの社長で、この件で何回か接触した記憶がある。シンセサイザー富田勲先生とタッグを組んでのプロジェクトだったが、10年間搭載が続き、評判もよく成功したが、昨年度でそれも終わった。


昨年末にこのプロジェクトの関係者との酒宴を持った時に、お招きしたが都合が悪くお目にかかれなかった。しかし、電話でお話することができた。

「教育に頑張っているか?」「体調が戻ったらまた大吟醸を飲みたいな」という言葉を思い出す。


ご冥福をお祈りいたします。