サムスン、キュリー夫人、桑原武夫、、、、

「知研フォーラム」299号。92ページと今号も充実している。
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目に留まった記事を書き留めておく。

セミナー録「現場から学ぶ」は、韓国の産業心理学者・李昌雨さんの講演録。李さんは三星サムスン)の人事関係のコンサルタントをやり、創業者のイー・ビョン・チョルとも親しい人物。この財閥と創業者の人生も興味深い。イー会長は会社には出ないで自宅で5−10年後の世界えはどんな知識が必要かをいつも考えている。5年後には何をもって食べるか、彼はそれだけを言う。会長の社長に対する人事考課は、いかに世界中から優秀な人材を集めてきたかの一点。

高階時子さんの「楽しい事典の話」4は「キュリー夫人について、どんな伝記が出版されているの?」では、人物関係の事典が紹介されている。ネット百科Wikipediaの記述の元となった文献まではんかなか記載されていない。それを調べるのに便利なのが以下の事典だ。インターネットと冊子を併用することを勧めている。
・「人物レファレンス事典」(日外アソシエーツ
・「伝記・評伝全情報」(日外アソシエーツ
・「人物研究・伝記評伝図書目録」(図書流通センター)

故人となった桑原武夫京大名誉教授の1980年実施のセミナー録。「独創は情報の交錯から生まれる」。
・カントも芝居もテレビもすべて材料・マスコミが事実と真実のすべてを報ずることはない・湯川博士老荘の研究にも打ちこんでいた・ひょうたん鯰でハナをあかした仏人類学者・代入法・言葉、コメントにあまされるな・権力者の夫人の原国籍を調べたらウラが見えた・毎日一回、同じ問題を考える習慣を・成就の要諦は、時、所、位を得ること(熊沢番山)・人使いのコツ・親の出る幕はせいぜい条件整備あけ・独創性を育てるのは親よりも社会・歴史的ハンデと学者間の競争不足・人間は幸福である義務を持つ。

知研顧問・寺島実郎さんの定期講演のお知らせ。「2008年の世界潮流を予測する−脳力のレッスンで考えよう」は、2月18日に東中野で行われる。毎年定点観測の形で講演をしてもらっているが、聞き逃せない。

「名著の早読み図解読み」は副島隆彦の「ドル崩壊」--八木哲郎解説

「私が童話作家になれた、その方法」--溝江怜子

「第3の旅-ネパールに愛の嵐を求めて」---伊藤松郎

「整備士の仕事」---小林尚衛

イスラム研究」--八木哲郎

「JJフォーラム」の「そもそも年金制度、何がおかしいの」

「人物記念館の旅」−−久恒啓一
寺山修司--百年たったら帰っておいで 百年たてばその意味わかる
棟方志功--神よ、仏よ、全知全能させ給え