42歳の同僚教授の突然の訃報に驚く

大学の同僚教授が日曜日に突然亡くなった。
42歳という若い気鋭の学者だった。専門はウェブデザイン。
先週は元気な姿を見ている人も多い。
風邪がこじれて嘔吐を繰り返していていたが、その日の昼までテレビを見ていたが、
午後2時には亡くなっていたという。虚血性心疾患。
今日はお別れ会だった。故人はまだ独身で72歳のお母さんと二人暮らしだった。

「本人もまだ亡くなったのが信じられないのではないだろうか」という人がいるほど、
あっけない死である。やや太ってはいたが、いたって元気でいい仕事をしていたし、
何より若いということが多くの人にショックを与えた。

以前、互いに宿舎に住んでいたこともあり、お母さんとも顔見知りなので、妻と一緒にマンションの自宅でのお別れ会でおまいりをしてきた。ゼミ指導を受けていたゼミの学生たちの悲しみが深かった。

42歳というと、「今から」という時期である。
この年代は仕事も面白いし、誰もが無理をする時期でもあるが、気力と体力が充実しているから、鉄の体を持っていると信じ突き進んでいる状態だろう。これから多くの実りが予想される10年、20年が失われたのは、本人もそして組織としてもまことに残念で悲しいことだ。

何があるかわからない。
一日一日を大切に生きることしかない。


今日は研究室は千客万来だった。卒業論文修士論文、3年生のゼミというルーティンの教育、企画書の打ち合わせ、そしてゼミ卒業生の進路相談、20代後半の中国人の大学院進学相談などが続いた。

みんなそれぞれに問題を持っているが、必死に生きようとしている。
中国人の大学院進学希望者は新婚の奥さんの妊娠がわかったばかりだという。

生命の誕生から生命の終焉までが今日一日の中にあった。