ミニセミナー、ハンス・コパー、旧新橋停車場、知的生産ワークアウト

k-hisatune2010-06-30

午前中は、大学で仕事。書類整理、打ち合わせ、、、。

午後は、まず東京丸の内新丸ビルの21世紀倶楽部で波頭亮さんを囲む10数名のミニセミナーに参加。週刊誌の編集長などメディア関係者などが参加。
最近著「成熟日本への進路」を巡る講演。
成長戦略(つまり景気対策)一辺倒から成熟社会に向けた合理的な産業構造に転換せよ。官僚機構に関する構造的理解を書いた。日本軍の参謀などの軍務官僚の犯した罪と同様の官僚機構。仕分けに対する憎悪。日本には取材の自由度がないとして中国に去ったワシントンポストやニューヨークタイムス。メディアは役所の言うなりを書いている。記者クラブへの出入り禁止。西松事件。小沢−検察報道。八ッ場ダム報道、徳之島・沖縄報道は役所とメディアの操作。大テレビ・新聞はひどすぎる。上杉。ネットから真の情報を取っているA層と新聞・テレビを読むB層。債務のアローワンスは後100−200兆円(後2年)。自殺数は相対的貧困率に比例。道州制でサイズの変更。ニコニコ動画。、、。高齢化の速度と人口減で日本は成熟化が進んでいる。

汐留のパナソニック電工汐留ミュージアムで開催中の「ハンス・コパーの世界」展。バーナード・ショー(1887年生まれ)。ルーシー・リーと並ぶイギリス陶芸界の巨匠。1920年生まれ。ルーシー・リーの創作パートナーだった。繊細で凜とした「たおやめぶり」のルーシー・リーに対し、土俗的でたくましい「ますらおぶり」の作品群。轆轤を使うだけではできない複雑な形態をつくるため、部分同士をつなぐ「合接」という独特の手法。
売店で「ハンス・コパ」、「ルーシー・リー」と、バーナード・リーチ「日本絵日記」を購入。「日本絵日記」の「九州小鹿田にて」などを興味深く読む。昭和28年2月16日から翌29年10月26日までの1年8ヶ月の間の日本滞在日記である。「1万マイル以上の旅行をし、一千点以上の焼物、一千点の絵、講演、記事、放送などをものし、二冊以上の著者の大部分を書き、前後二十一ヶ月の間に十回の作品展を開いた」とリーチが総括した興味溢れる書物だ。

このミュージアムのすぐ近くに珍しい建物を発見する。日本の鉄道の起点だった「旧新橋停車場」である。この中に「鉄道歴史展示室」がある。「正岡子規と明治の鉄道」という企画展をやっていたので入ってみる。子規が新聞「日本」に連載した「はて知らずの記」(東北紀行)を題材に鉄道の歴史を広報している。「みちのくへ 涼みに行くや 下駄はいて」「背にふくや 五十四郡の 秋の風」「君を送りて 思ふことあり 蚊帳に泣く」。鉄道の先駆者として、松方正義(薩摩)、井上勝(長州・鉄道庁長官・鉄道の父)、南清(会津・鉄道民営論)が紹介されていた。途中で寺島学長から電話があり、いくつか相談。

夕方からは、赤坂の永楽倶楽部で知研セミナー。講師は奥野宣之さんで、テーマはダイヤモンド社から出した「知的生産ワークアウト」という本の内容。1981年生まれでまだ30歳前の若い著者。エンカルタ、ヤフー百科、シグマベスト(文英堂)、日経「春秋」、古本屋、本屋の棚、15分、面白い事典、類語辞典、Febeの「開く教科書」シリーズ、筆ペン、大きなゴミ箱とシュレッダー、トラックボール(トラックマン・ホイール TM-250、アマゾン)、ブックチェア(100円ショップ)、、、、、。
ダイヤモンド社、PHP研究所、出版プロデューサー、などの出版関係者も多かった。

帰りに知研の八木さんと秋田さんと新宿の屋台でラーメンを食べる。