「2010年夏をいかに過ごしたか?」−インターゼミ開始

秋学期最初のインターゼミ。教員8名、ゼミ生30名が九段のサテライトに集合。
「2010年夏」をいかに過ごしたか?、をテーマに全員で話し合った。

まず、司会の私から、中国旅行の報告。オリンピック後の北京・万博開催中の上海、というテーマで一週間の旅の見聞を説明。中沢先生からは中国の国際・芥川龍之介学会と北海道の横光利一学会の話題。
以下、学生たちの報告があったが、なかなか興味深い体験をしている。
海外旅行は、中国・上海。オーストラリア。ハワイ・韓国。ハワイ・オランダ・スイス。
インターンシップ関係は、三菱商事三井物産関係のロジスティックやメタルの関連会社で働いた話題。
それ以外には、高齢者サロンでのボランティア、各地の温泉での湯治、、、、。
学生のこの夏の動きを追うだけでも、時代の風を感じる。

寺島学長。

  • 秋学期は拡散した資料をもとに収斂させて論文に仕上げていく。
  • 人生は持ち時間付きゲームだ。仕事も同じ。瞬間技の連続。
  • 常に「進化」していること!知、ネットワーク、、。
  • 17世紀オランダ論、を追いかけている。10月8日発売の雑誌「世界」から「脳力のレッスン4」の中心テーマの連載が始まる。オランダと日本との関係。一気に栄え、一気に衰亡したオランダ。ピョートル大帝サンクトペテルブルグ開発。ウラジオストック(東を征服せよ!)。西へ向かうとアメリカ大陸。東へ向かうと日本へ。「波」が見えるか。つまがりや物語がみえるか。それが歴史観だ。

ファクト!

  • 昨年、日本から中国へは330万人、中国から日本へは110万人。中国から今年は5割増になる。
  • 日本は中国からは1.2兆円の赤字(輸入超過)。ブーメラン効果。
  • 米中の往来は米日の2.5倍。米中関係は深い。
  • 1972年のアメリカの沖縄返還前までは、尖閣はアメリカンに施政権があった。
  • アメリカは、領有権には踏み込んでいない。
  • 2005年の日米の了解事項では、島しょ部への侵略にはアメリカは動かないとなっている。
  • アメリカ頼みには限界がある。

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インターゼミの前に神保町を散策。「民博誕生」(梅棹忠夫編)と「「江戸東京・街の履歴書、番町・九段・麹町あたり」(斑目文雄)を購入、しめて800円なり。
啓文堂では、「図解で身につく!ドラッカーの理論」が棚一杯に並べてあった。また「知的生産手帳」も。

インターゼミ終了後は、菅野先生、金先生といつもの蕎麦屋で軽く一杯。