寺島学長講話-「世界を知る力 日本創生編」の読み方

インターゼミ箱根合宿二日目。
朝食後、旅館のラウンジで、寺島学長を囲んでコーヒーを飲みながら菅野先生、金先生と歓談。ユーラシア学部、タイ、田辺、、、。

寺島学長講話。

  • インターゼミ:生き抜く知恵・基礎力を身に付けるのに重要な経験
  • 社会工学とは個別の要素を組み合わせて本筋を見抜き問題を解決していくこと。ポイントは「相関の知恵」。
  • インターゼミの4つの分野の相関。「地政学的知」(多摩学区とアジアダイナミズム。グローカリティ)。「産業への知見」(ディズニー、メディア、サービス、エンターテイメント)。「時代認識・関係性」(3・11大震災、日本をどうする。好奇心と責任感、時代との関係レレバント)。
  • 周辺と中心というテーマ。多摩と九段。緊張と相関。移動。九段(塾・文庫・道場の集積地。古本屋、靖国神社)。

新著「世界を知る力 日本創生編」の読み方

  • 5か月間もがいた集約点。思考をどうとってよいか。日本近代史のパラダイム転換。
  • 持ち場でとことん吸収せよ。
  • 思考の再起動。深く考える力の劣化。分断された知性状況。情報環境の影響。テレビ文化・ゲームとIT。理解と解説から付加価値をつけて深めていくことが重要。
  • 本気で読んでほしい
  • はじめに。悲観と楽観を超えて知的な思考を。
  • 1章。ユーラシア意識。過去、歴史意識。
  • 2章。空海--親鸞--日蓮妙法寺)、道元
    • 空海。目指したいモデル。エンジニア。理科系。科学者、バイリンガル高野山(郊外)と東寺(都心)。国家仏教
    • 親鸞衆生。目線が低い。90歳まで生きたという凄み。時代と向き合い戦った。非僧非俗。7人の子供。比叡山法然・越後・茨城を経て京都に戻ったのは50代、そこから40年。家康は勢力をそぐために東と西に分けた。民衆仏教。富山の親鸞会。福井大空襲とナンマンダー。民衆に根差した宗教。「わが盟友・親鸞」(内村鑑三)。「共鳴」(和辻哲郎)。景教
  • 3章。関東大震災から何を学ぶか。
  • 4章。真の復興構想とは何か。政府の復興構想会議は制度論と負担論にすぎない。寺島はこう思うという章。
  • 5章。論争的な章。エネルギー戦略。日本は「技術」にこだわるのが価値。あらゆる分野に技術力があるという形。原子力技術。新しい原子炉技術。若い人がこういう分野に立ち向かうようになるか。政策科学・社会科学を学ぶものとして強靭な国家をつくる責任感がある。
  • おわりに。ドル・石油基軸体制の崩壊。構造変化。

残りの時間は各グループで昨日の発表に対するアドバイスへの対応、秋に向けての課題の抽出などを話し合う。

充実した合宿となったと思う。

帰りは菅野先生の車。物凄い雨。途中寺島学長から電話がある。

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田辺、宮坂、空海展、孫文展、高野山永平寺日蓮、北原館、富士屋ホテル、、。