昭和史・戦後史・平成史

来年の出版の構想のために、下記の本にざっと目を通している。

「昭和20年8月15日 夏の日記」(角川文庫)には、久保トミ子という人の「紋服を着用して拝聴(台湾)」が載っている。
この人は、中津で私が小学校時代に通っていた塾の先生だった、あの久保先生だ。とても驚いた。

明治41年生れ。当時37歳。大分県女子師範学校卒業。昭和14年台湾台北市、、、教鞭をとる。夫は海軍軍属で、、東シナ海で戦死。8月15日を母子二人のみで、台北の自宅で迎えた。、、バッタ、カタツムリ、蛇なども食べていた。、、、子供たちへの授業で、国語・歴史だけは禁止された。久保トミ子はひそかに五十音の平仮名とカタカナを教えた。
「8月15日  国民の志気を鼓舞され給うと思ひしに、意外にも、国体の保持と民族の保全のため、四ケ国の宣言を受諾し給ふたとのこと、大声を挙げて泣く。三千年来かつてなき汚点を歴史につけたことの口惜しさ、陛下に対する国民の不忠、此の上なき悲しさに、家にても、学校にても泣き通す。」

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今日の収穫

  • 人間は地位が高くなるほど、足もとが滑りやすくなる。(タキトゥス
  • 何も、用意しないで、フイっと往って、不用意に見て来なければならぬ。(勝海舟
  • 総じて人は己に克つを以て成り、自らを愛するを以て敗るるぞ。(西郷隆盛
  • 才能を疑い出すのがまさしく才能のあかしなんだよ。(ホフマン)