久恒啓一『読書悠々ーー現代を読む』がアマゾンから届いた。 以下、紹介した全124冊。https://www.amazon.co.jp//dp/4802097530/ref=sr
本日死去した中曽根康弘総理の「私の履歴書―保守政権の担い手」も入っている。合掌。

- 作者: 久恒啓一
- 出版社/メーカー: NextPublishing Authors Press
- 発売日: 2019/11/29
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
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○吉村昭「冬の鷹」(新潮文庫). 11。○百田尚樹「海賊とよばれた男」(講談社). 12。○浅田次郎「日輪の遺産」(徳間文庫). 14。○佐藤卓巳「天下無敵のメディア人間」(新潮社). 16。
○瀬戸内寂聴「奇縁まんだら」(日本経済新聞社). 20。○瀬戸内寂聴「奇縁まんだら・続」(日本経済新聞社). 23。○西舘好子「表裏 井上ひさし協奏曲」―誰も知らない井上ひさし」(牧野出版) 25。○徳富蘇峰「弟 徳冨蘆花」(中央公論社). 27。○桐野夏生「ナニカアル」(新潮社). 29。○森繁久彌・文久世光彦「大遺言シリーズ」(新潮社). 31
○袖井林二郎「マッカーサーの二千日」(中公文庫). 34。○田中正明「パール判事の日本無罪論」(小学館文庫). 36。○松本重治「上海時代―ジャーナリストの回想」(上)(中公文庫) 40。○岡崎嘉平太「中国問題への道」(春秋社). 41
○北康利「吉田茂の見た夢 独立心なくして国家なし」(扶桑社) 44。○佐高信「孤高を恐れず―石橋湛山の志」(講談社文庫). 46。○岸信介・矢次一夫・伊藤隆「岸信介の回想」(文芸春秋社). 48。○伊藤昌哉「池田勇人 その生と死」(至誠堂). 50。○佐藤栄作「佐藤栄作日記」第四巻(朝日新聞社). 53
○鳩山一郎「鳩山一郎回顧録」(kindle版). 56。○別冊宝島「田中角栄という生き方」(別冊宝島). 59。○服部龍二「日中国交正常化―田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦」(中公新書) 60。○服部龍二「大平正芳 理念と外交」(岩波現代全書). 62。○中曽根康弘「保守の遺言」(角川oneテーマ21). 64。。○岸、福田、田中、中曽根「私の履歴書―保守政権の担い手」(日経ビジネス人文庫) 67
○竹下登「政治とは何か―竹下登回顧録」(講談社). 72。○細川護熙「内訟録―細川護熙総理大臣日記」(日本経済新聞出版社) 74。○村山富市・佐高信「『村山談話』とは何か」(角川oneテーマ21) 76。○飯島勲「小泉官邸秘録」(日本経済新聞社). 81
○三浦しをん「舟を編む」(光文社). 84。○木内昇「ある男」(文芸春秋). 85。○木内昇「櫛挽道守」(集英社文庫). 86。○高野悦子「岩波ホールと<映画の仲間>」(岩波書店). 88。○内館牧子「終わった人」(講談社). 92。○小保方晴子「あの日」(講談社). 93。○桐野夏生「バラカ」(集英社). 94。○朝井まかて「眩(くらら)」(新潮文庫). 96。○上橋菜穂子「鹿の王」(上下巻)(KADOKAWA). 98
○寺島実郎「中東 エネルギー 地政学」(東洋経済新報社). 100。○キッシンジャー「WORLD ORDER(国際秩序)」(日本経済新聞社) 104。○安田峰俊「野心 郭台銘伝」(プレジデント社). 106
○嵐山光三郎「追悼の達人」(新潮社). 110。○荒俣宏監修「知識人99人の死に方」(角川文庫). 112。○池内紀「亡き人ヘのレクイエム」(みすず書房). 113。○坪内稔典「一億人のための辞世の句」(展望社) 115。
○佐藤愛子「九十歳。何がめでたい」(小学館). 118。○宇野千代「生きて行く私」(角川文庫). 120。○高峰秀子 「おいしい人間」(潮出版社). 122。○志村ふくみ「一色一生」(講談社学芸文庫). 123
○井上靖「蒼き狼」(新潮文庫). 126。○司馬遼太郎「韃靼疾風録」(上)(中公文庫). 127。○司馬遼太郎「韃靼疾風録」(下)(中公文庫). 128。○司馬遼太郎「モンゴル紀行」(朝日文庫). 129。○司馬遼太郎「草原の記」(新潮文庫). 130。○岡田英弘「世界史の誕生―モンゴルの発展と伝統」(ちくま文庫) 132。○杉山正明「モンゴル帝国と長いその後」(講談社学術文庫). 133
○司馬遼太郎「台湾紀行」(朝日文庫). 136。○伊藤潔「台湾―四百年の歴史と展望」(中公新書). 137。○江南「蒋経国伝」(同成社). 139。○加瀬英明「日本と台湾―なぜ両国は運命共同体なのか」(祥伝社新書) 140。○高木桂蔵「客家 中国の内なる異邦人」(講談社現代新書). 142。○佐藤愛子「スニヨンの一生」(文春文庫). 144。○上沼八郎 「人物叢書『伊沢修二』」(吉川弘文館). 146。○古川勝三「台湾を愛した日本人―土木技師・八田與一の生涯」(創風出版) 149
○河原淳「雑学人生のすすめ―これで世界が面白くなる!」(新人物往来社) 152。○小西和人「楽しみを釣る」(エンターブレイン). 153。○坂田道太。佐瀬昌盛「むしろ素人の方がよい: 防衛庁長官・坂田道太が成し遂げた政策の大転換」 (新潮社) 155。○大島渚。「文藝春秋別冊 「大島渚―〈日本〉を問いつづけた世界的巨匠」(河出書房新社) 157
○石牟礼道子「苦海浄土 わが水俣病」 (講談社文庫) 160。○夏樹静子「腰痛放浪記 椅子がこわい」(新潮文庫) 162。○湯川豊「須賀敦子を読む」 (集英社文庫) 163。○大橋鎮子「すてきなあなたに3」(暮しの手帖社). 165。○朝倉摂「朝倉摂 舞台空間のすべて」(Parco出版). 166。○淡路恵子「死ぬ前に言っとこ」(廣済堂出版). 168
○鬼塚喜八郎「念じ、祈り、貫く―求める心が成功を導く」 (なにわ塾叢書) 170。○浪越徳治郎「浪越徳治郎―おやゆび一代 (人間の記録)」(日本図書センター) 172。○田村魚菜「舌の味・人の味」(新樹社). 173。○村上信夫「帝国ホテル 厨房物語」(日経ビジネス人文庫). 175。○塚本幸一「塚本幸―わが青春譜 (人間の記録)」(日本図書センター) 176。○土屋文明「歌人 土屋文明―ひとすじの道』(土屋文明記念文学館編) 177。○花森安治「花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼」(世田谷美術館) 179
○佐藤優「佐藤優の沖縄評論」(光文社知恵の森文庫). 182。○鳥越皓之「沖縄ハワイ移民一世の記録」(中公新書). 184。○鳥越皓之「琉球国の滅亡とハワイ移民」(歴史文化ライブラリー) 185。○太田昌秀・佐藤優「徹底討論 沖縄の未来」(扶桑書房出版・沖縄大学地域研究所叢書) 187。○大久保潤・篠原章「沖縄の不都合な真実」(新潮新書). 190。○大江健三郎「沖縄ノート」(岩波新書). 192
○高良倉吉「琉球王国」(岩波新書). 196。○大城立裕「小説 琉球処分」(上下巻)(講談社新書). 198。○大田昌秀編著「写真記録 これが沖縄戦だ」(那覇出版社). 201。○渡辺豪「『アメとムチ』の構図―普天間移設の内幕」(沖縄タイムス社) 202
○新垣毅編著「沖縄の自己決定権――その歴史的根拠と近未来の構図」(琉球新報社) 204。○松島奏勝「琉球独立論―琉球民族のマニフェスト」(バジリコ) 206
○朝日新聞主催「いま、沖縄と本土を考える」シンポジウム 。2015年7月29日。 208。○琉球大学「日本の戦後史の根源的病理とたたかい続ける沖縄の戦後史」 211
○孫崎亨「戦後史の正体」(創元社). 216。○白井聡「永続敗戦論―戦後日本の核心」(太田出版). 220。○矢部宏治「日本はなぜ『基地』と『原発』を止められないのか」(集英社インターナショナル) 222
○レイ・カーツワイル「ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき」(NHK出版) 226。○ケヴィン・ケリー「〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則」(NHK出版) 227。○クラウス・シュワブ「第四次産業革命」(日本経済新聞出版社) 229。○坂村健「IoTとは何か―技術革新から社会革新へ」(角川新書) 232。○西垣通「ビッグデータと人工知能」(中公新書). 234。○井上智洋「人工知能と経済の未来」(文春新書). 236。○井上智洋「ヘリコプターマネー」(日本経済新聞出版社). 238。○稲見昌彦「スーパーヒューマン誕生!」(NHK出版新書). 239
○趙紫陽「趙紫陽 極秘回想録」(光文社). 240。○孫 基禎(ソン・ギジョン)・鎌田忠良「日章旗とマラソン―ベルリン・オリンピックの孫基禎」(講談社) 242。○呉清源「中の精神」(東京新聞出版局). 243。○アルビン・トフラー「第三の波」(中公文庫) 245。○テレサ・テン「テレサ・テン 十年目の真実 私の家は山の向こう」(文春文庫) 247。○邱永漢「野心家の時間割―人生の勝者となるために」(PHP文庫)・「食は広州に在り」(中公文庫)・「私は77歳で死にたい 逆算の人生計画」(光文社知恵の森文庫) 249
○朝井リョウ「何者」(新潮社). 252。○古市憲寿「だから日本はズレている」(新潮選書). 254。○古市憲寿「平成くん、さようなら」(文藝春秋). 256。○イケダハヤト「年収150万円で僕らは自由に生きていく」(星海社新書) 257。○イケダハヤト「新世代努力論」(朝日新聞出版). 258。○イケダハヤト「なぜ僕は「炎上」を恐れないのか―年間500万円稼ぐブロガーの仕事術」(光文社新書) 260。○イケダハヤト「旗を立てて生きる」(晶文社). 261。○若新雄純「創造的脱力」(光文社新書). 262。○落合陽一「魔法の世紀」(PLANETS). 263。○落合陽一「デジタルネイチャー」(PLANETS). 264
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午前:授業:「飛翔する構想力」:後藤新平が中心。水戸光圀。加納治五郎。松下幸之助。宮崎駿。
昼休み:樋口先生、久米先生:懇談
夜:日本未来学会理事会:ZOOM会議を2時間。3月1日。
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「名言との対話」11月29日。11月29日。家永三郎「かちまけは さもあらばあれ たましひの自由をもとめ われはたたかふ]
家永 三郎(いえなが さぶろう、1913年9月3日 - 2002年11月29日)は、日本の歴史家(日本思想史)。
1934年 旧制東京高等学校 卒業し、1937年 東京帝国大学文学部国史学科卒業。1948年6月11日 日本学士院より恩賜賞受賞。研究題目『上代倭絵全史』『上代倭絵年表』。1950年 文学博士(東京大学:学位請求論文『主として文献に拠る上代倭絵の文化史的研究』)。
1955年 自身が執筆した高校歴史教科書「新日本史」の再訂版の検定合格条件を巡り文部省と対立。1957年 第三版が検定不合格となり文部省に抗議書を提出した。1963年 「新日本史」第五版が一旦検定不合格、翌1964年に条件付きで合格。この際に300余りの修正意見が付された。教科用図書検定制度に対する反対意見を強める。
1965年 教科書検定違憲訴訟を提起した。教科書検定は憲法違反であるとの主張で法廷で争う決意を固める。「憲法・教育基本法をふみにじり、国民の意識から平和主義・民主主義の精神を摘みとろうとする現在の検定の事態に対し、あの悲惨な体験を経てきた日本人の一人としてもだまってこれをみのがすわけにはいきません」との決意を披露している。1967年 「新日本史」が再び不合格となると検定不合格の取り消しを求める訴訟を提起している。
戦争における同胞の血であがなわれた尊い遺産が、世界史上画期的な意義を持つ日本国憲法である。高度の精神的自由を保障するこの憲法が、教育の内容にまで権力の統制下におくことを許すはずがない。そう考えた上での裁判であった。当時の時代背景を述べると、1950年の朝鮮戦争を契機として、日本を反共陣営の一員として再編するというアメリカの占領政策の転換があり、軍国主義者への責任追及が打ち切られ、公職追放者が復帰を始めたことがある。与えれた形で制定された憲法であったが、占領軍と日本政府によって破壊されようとした動き、つまり「逆コース」への逆効果としてしだいに日本人の中に憲法が血肉化していったから、この裁判闘争は大きな支持があった。
この裁判はマスコミを騒がした大事件であり、私も記事を何度も読んだ。この裁判の結果はどうなったか。第一次訴訟では、最高裁は原告全面敗訴。第二次訴訟では、第一審で原告勝訴、国の控訴は東京高裁が棄却、最高裁は原判決破棄・差し戻し、東京高裁は原告側に訴えの利益がないとして棄却。第三次訴訟では、東京地裁は国の主張を認めたが、東京高裁は「南京大虐殺」のなど3か所の記述削除を違法とし、最高裁は「731部隊」を加えた4か所の記述削除を国の裁量権逸脱として違法と認定したが、検定そのものは合憲と判断した。全面勝訴にはいたらなかったが、この裁判の過程で文部省の検定行政へのけん制がきくようになり、大きな影響を与えている。
家永三郎の教科書検定裁判闘争は、表現の自由を求める運動として海外において評価され、2001年にノーベル平和賞候補者に推薦されたが、2002年に家永が死亡し実現しなかった。町田市立自由民権資料館には「家永三郎文庫」がある。
「かちまけはさもあらばあれ たましひの自由をもとめわれはたたかふ」、「 あかねさす日はかげれども「最後の法廷(いやはてのさばき)」をたのむ心くもらず」という短歌が家永の決意と心境をあらわしている。家永は裁判所も国家権力の構成者であり、勝つのは難しいかもしれないが、法廷で徹底的に争うことに十分な意義があるとの考えだった。結果はその通りになった。