広州5日目。孫文記念館。租界。

広東財経大学の4年生たちがガイド役となって、広州市内観光。
まず、孫文を記念した「孫中山大元帥府紀年念館」を訪問。
2016年の今年は辛亥革命を起こした中国革命の父孫文生誕150年祭だ。
3階建ての建物は、当時のままの姿で我々を迎えてくれた。
日本が登場するのは、神戸での大演説のみ。







フランスなどの租界地を訪問。
異国情緒ただよう西洋風の町並み。150以上の建物がある。
ここで結婚の写真を撮るカップルを3組ほどみかけた。

広州空港から羽田空港へ。
ANAの767。
往路に話題の映画「64」の前編を見たので、復路は後編をみた。
組織、権力、家族愛、復讐、などが入り交じった名作だ。
たった7日間であった昭和64年の物語。

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

オーディオブック。
大作である池波正太郎「闇は知っている」を聞きながら帰宅。

闇は知っている (新潮文庫)

闇は知っている (新潮文庫)

「名言との対話」9月15日。土門拳

  • 「被写体に対峙し、ぼくの視点から相手を睨みつけ、そしてときには語りかけながら被写体がぼくを睨みつけてくる視点をさぐる。そして火花が散るというか二つの視点がぶつかった時がシャッターチャンスである。パシャリとシャッターを切り、その視点をたぐり寄せながら前へ前へとシャッターを切って迫っていくわけである」
    • 土門 拳(1909年(明治42年)10月25日 - 1990年(平成2年)9月15日[2])は昭和時代に活躍した日本の写真家。リアリズムに立脚する報道写真、日本の著名人や庶民などのポートレートやスナップ写真、寺院、仏像などの伝統文化財を撮影し、第二次世界大戦後の日本を代表する写真家の一人とされる。また、日本の写真界で屈指の名文家としても知られた。
    • 土門は終生、日本と日本人を追いかけた。豪壮で強いもの、そして日本的であるもの、そういうものを土門はテーマとして追及した。以下、35年間にわたって古寺巡礼を続けてきた土門拳が好きなものを挙げる。一度は訪ねてみたいものだ。建築では懸崖造りの三仏投入堂薬師寺三重塔、室生寺五重塔高山寺石水院。仏像は、木像では神護寺本道の薬師如、、。
    • 「造形物であるからといって、形に捉われては駄目だ。仏像の精神をまっとうに追及することが必要なのである。」
    • 多くの芸術家がのめり込んだ対象は、最後は自分と対象が一体化していく。それはその対象の中に自分を求めていく道程である。対象が決まった後は、自己に限りなく接近していく。巡礼とは自己発見の旅であるとすれば、テーマを持つということは巡礼を始めるということになる。