国立科学博物館の海部陽介氏の文藝春秋10月号の「日本人3万年前の航海を再現した」による日本列島と日本への人類の渡航の様子。
- 約700万年前にアフリカで始まった。アフリカで「初期の猿人」「猿人」「原人」「旧人」、そして「新人」(ホモ・サピエンス)の順に人類は進化した。
- アジアには186万年前後に原人が到着。30万年前頃に旧人が出現。両者が共存していた時期もあた。
- 日本には原人・旧人の骨は日本には確認されていない。旧石器時代の遺跡が3.8万年前を起点に爆発的に増加していることから、この時期に日本に人類がやってきたとわかる。
- 5万-3万年前の日本列島は、氷期のため海面は現在より80m低く陸地が広かった。
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「名言との対話」9月20日。鈴木梅太郎。
- 「放っておいても一人前にやってゆく連中は心配しないが、そうでない教え子ほど可愛い、、」
- 鈴木 梅太郎(1874年4月7日 - 1943年9月20日)は、戦前の日本の農芸化学者。米糠を脚気の予防に使えることを発見した事で有名。勲等は勲一等瑞宝章。東京帝国大学名誉教授、理化学研究所設立者。帝国学士院会員。文化勲章受章者。享年69。
- 毎年1000人以上が脚気で死亡していた時代に、米糠が効くことを発見し、それ以来脚気による死者が激減した。またビタミンの発見者でもあり、抜群の業績からノーベル賞候補にもなった。
- 鈴木は研究者として超一流だっただけでなく、教え子1000人を数える大教育者でもあった。研究面では「独創は学問といわず実業界その他あらゆる面で最高の指針だ。」という言葉も残しているが、冒頭の言葉以外にも 「途中で止めては何もならない」など教育者としての言葉もなかなかいい。
- 半年遅れの9月卒業式のときに、こういった鈴木梅太郎の言葉を囲繞して挨拶することがある。確かに、心配するということはかわいく思うことでもある。
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