初夢

初夢は、二日の夜から三日の朝までの間にみる夢である。
意識していたからかもしれないが、夢をみた。
「職場である大学に行こうとして駅の広場でタクシーを拾おうとしたが全く車がこなくてあせっている」というストーリーだった。
どういう意味かはわからない。

元日は家内と二人で初詣をしたが、今日はそろった家族4人と娘が昨年生んだ女の子と5人で日枝神社でお参り。

元日と2日にみたテレビ番組。やはりNHKの企画力は素晴らしい。

竹村公太郎「土地の文明」(PHP)を読了。
日本文明の姿と本質を明らかにしなければ、21世紀の難局には立ち向かえない。そのためには未来を生き抜くための文明論が必要だ。それは日本とは何か、日本人とはなにか、という問いに答えることである。
この著者は、建設省の河川局長などを歴任した社会資本整備の論客で、土地や河川という下部構造から文明を論じて注目を集めている。

土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く

土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く

著者は徳川家康を評価する。今年は徳川家康のことを調べたい。
半蔵門の由来は本能寺の変の時の命の恩人・服部半蔵が近くに居を構えた門。半蔵門甲州街道江戸城を結ぶ門であり、裏門ではなく正門。天皇家半蔵門を使うのは公式行事だけ」
「吉良家抹殺は徳川が100年かかった復讐劇だった」「1603年に征夷大将軍になってすぐに家康は隠居し秀忠に譲っている。その意味は征夷大将軍世襲するとの宣言だった」「江戸幕府は文明のエネルギーを日本列島全体へ広く薄く分担させた」

  • 北海道。穀物争奪の切り札となる。温暖化によって100年後は4−5°上昇し今の東北から関東の気温になる。日本は新しい穀倉地帯を手に入れる。
  • 鎌倉。背後の山々、遠浅の海という鉄壁の守り。京都は劣悪な衛生状態だった。平安京は東西4.2キロ、南北4.9キロの人工都市。20万人以上が住んでいた。人口密度は1平方当たり4900人。(平安京の二倍の範囲に居住と考えると、現在の東京5500人、大阪3700人)。スラム化した平安京は疫病の宝庫。家康は歴史に学んだ。頼朝に学んだのは権威と権力の分離だった。(多摩ニュータウン:開発面積は約2,892.1ヘクタール、計画人口は342,200人で、東西14km・南北1〜3km。現在の人口は21.6万。)
  • 新潟。新潟も江戸も洪水の土地だった。水を抜いて湿地を乾かし広大で肥沃な土地を生み出す。洪水から守るのではなくて国土を生み出す。(攻めの政策)
  • 京都・滋賀・奈良。交流軸の都市は栄える。水運、幹線道路、高速道路、自動車、新幹線、、。高速道路という交流軸は都市を栄させる。神経網。高速道路ネットワークを張り巡らせておく必要がある。
  • 大阪。五十日の混雑は人との交わり。人と会うことで信用と新しい知を生みだす。異質の人々の住むところが都市。
  • 広島。征夷大将軍の「夷」とは両手を広げて弓を射る人、つまり狩猟民。文明は農耕民族が狩猟民族を圧迫していく物語。毛利は狩猟系だったが、海の中の広い島に城を建設し干拓と塩田の拡大に勤しんで農耕の人となっていった。
  • 福岡。面積340平方キロに140万人。無理をした巨大都市。大きな川がない。ユーラシア大陸から日本列島にたどり着く世界文明の大交流軸の上の都市。
  • 北京。文明の自壊か、遷都か。
  • ソウル。600年前の古都の清渓川(チョンゲチョン)の復活。交通渋滞はソフトで解決。時間短縮と空間の有効利用を失い、歴史と文化と自然を得る事業。李明博ソウル市長の公約。
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本日が命日。

  • 壇一雄
    • お前達の前途が、どうぞ多難でありますように…。多難であればあるほど、実りは大きいのだから
    • 人間ひとりひとり…。実にひとりひとり、どのように悲しくても、恐ろしくても、めいめいの人生を貫いて行くだけのことで、その途上に自分の人生を知る以外に何の人生があるだろうか