『GAFA』(東洋経済)を読了。
GAFAは、世界を創り変えたグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの四騎士にこと。彼らが生み出した富は2兆3千ドルだ。
アマゾン:夢は地球上最大の店舗。時価総額4329億ドル(2017年7月25日)。創業者ジェフ・ベゾスの資産は世界3位。ビル・ゲイツとウオーレン・バフェットをいずれ追い抜く。1994年開業。狩猟採集本能を刺激。アマゾン・ゴー。冒険。空飛ぶ倉庫。失敗を怖れない遺伝子。空、陸、海。中産階級の没落。マルチチャンネル。プライム。ラスト・ワンマイル。ブランドを殺す。労働者がいない倉庫。ロボット。雇用破壊。5億世帯に1時間以内に発送。機械学習。検索はグーグルよりもまずアマゾン。ストア。脳と指。
アップル:イノベーティブな信者が崇拝する宗教のようだ。低コスト製品を高価格で売る。歴史上最も利益の大きな企業。創業時からの総計でアマゾンの2倍の営業利益(2016年第4四半期)。手元資金はデンマークのGDPと同じ。時価総額7940億ドル。2001年からのiphoneへの崇拝。シェア14.5%、利益シェア79%。セクシー戦略。上位1% 。シンプル・洗練。中産階級ノマイノリティ化。マシン。頭から性器へ。
フェイスブック:世界人口75億人のうち12億人。ネット接続の6分に1分はFBに接続。時価総額4200億ドル。DNS。20億人と「関係。35分。認知。幸福とは愛。独身。150件のいいね。デジタル広告。AIマシン。個人データはお金に。穏健派には目を向けない。社会的責任の回避。心と感情。世界をつなぐ。
グーグル:全知全能の無慈悲な神。20億人。毎日35億の質問で消費者行動を分析。5930億ドル(アrファベット)。検索エンジン。信頼。質問ですべてがわかる。独占の危機。悪魔になるな。収集と整理。人工脳。
以下、著者からのアドバイス。
・あなたが得意なことで、ほかの人にまねできないくらい難しいことをすべきだ。
・エースはデータだ。
・ある分野で目標を達成できた人はすべての分野で目標を達成できる。
・ゲームに参加しろ。アプリを使え。SNSを利用せよ。理解し使いこなせ。
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学部運営委員会
杉田学部長:人事
佐保君:大分帰省。Zoom。
理事長:人事
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「名言との対話」木村尚三郎「才子は馬車に乗り、天才は歩く」
木村 尚三郎(きむら しょうさぶろう、1930年(昭和5年)4月1日 - 2006年(平成18年)10月17日)は西洋史学者(ヨーロッパ史)。
13世紀フランス中世の荘園史・法社会史の研究から出発し、歴史学者の目で見た現代文明論や、音楽・映画批評、料理や生活文化に関する著作を幅広く手がけた。また、日欧の比較文明論や文明史に係わるエッセイを新聞雑誌に多数執筆。NHK教育テレビのN響アワーの司会を担当するなど、ヨーロッパ的な洒脱な教養人として知られた。この人の書いた本や言説にはいつも接していた記憶がある。教養の塊のような学者だった。
木村尚三郎は私立、公立、国立と32年間続けた大学教師を定年とともに60歳で廃業。個人の仕事、公的仕事、講演と3つに分けた。睡眠5時間半で午前5時、6時から原稿書き。その後。出かける。夜は仕事をしない。健康のために葬儀への参列などの義理を欠く。死ぬまでに読まない本という基準で本は処分する。男にも、化粧とおしゃれが必要だと述べ、そして個人に生きる隠居生活を楽しむ決意を、67歳の時の『ご隠居のすすめ』で述べている。しかし、世間は許してくれなくて、実際には静岡文化芸術大学学長などを歴任している。
「、、、、天才は歩く」は、18世紀のフランスのメルシェという作家の言葉である。馬車、つまり現代の自動車ではまとまった思考は難しい。五感の感度を鈍らせないように、歩きながら考えることが大事なことは私も実感としてわかる。ものを考えられるのは、歩いているときだ。昔は逍遙学派と呼ばれた学者たちがいた。21世紀は徒歩の旅の時代だ。いつどこでも歩き回るという癖をつけよう。