里中満智子の漫画『天上の虹』全23巻を読み始める。

里中満智子の漫画『天上の虹』を読み始めた。副題は「持統天皇物語」だ。第41代天皇で、女帝である持統天皇を主人公とした作品。1983年に連載を開始し、その後書き下ろしを経て2015年に完結した。32年にわたって描いた物語だ。全23巻。

大化の改新」時代の中大兄皇子大海人皇子、有馬皇子、額田王などが登場する古代史の頂点の歴史物語だが、家系と人間関係が複雑なので、この図を見ながら、読み進めることにしたい。

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1月4日。星野仙一「もう最高。東北の子どもたち、全国の子どもたち、被災者の皆さんに勇気を与えてくれた選手をほめてあげてください」

星野 仙一(ほしの せんいち、1947年1月22日 - 2018年1月4日)は、日本プロ野球選手監督野球解説者

子供の頃から熱烈な阪神ファンで、阪神が負けた翌日は悔し紛れに巨人ファンと喧嘩した。母子家庭で育ち、反骨精神能力旺盛な少年だった。倉敷商業を経て、明治大学で投手として大活躍する。巨人から一位指名の約束を反故にされたこともあり、中日ドラゴンズでは、その闘志あふれる投球ででON時代のジャイアンツキラーとなった。通算成績は14年で146勝121敗。

現役引退後は、中日ドラゴンズ阪神タイガース東北楽天ゴールデンイーグルス監督をつとめた。阪神の監督として、18年ぶりの優勝を達成したその年に「勇退」しており、出処進退の潔よさも話題になった。2008年には北京オリンピック野球日本代表の監督。2015年からは(株)楽天野球団取締役副会長。

現役時代・監督時代を通じて6回日本シリーズに挑戦しており、いずれも巨人出身監督と対戦し5回連続して敗退。楽天監督としてリーグ優勝した2013年にはクライマックスシリーズを4勝1敗で勝ち、日本シリーズでは 原辰徳監督の巨人を4勝3敗で制し、6回目で自身初の日本一となった。

 川上哲治の死去に際しては、「情に厚いところもあったが、野球に対しては非情。それだけ集中し、人生を賭けておられた。私の師匠のような存在。リーグ優勝した後にもはがきをいただき、『最後までしっかりやれ』と励ましていただいた」と語っている。選手に対しては「人生の1%をボランティアに捧げ」など人生全般にわたる指導もしており、師匠とする後輩も多い。師匠には師匠がいる。

星野仙一 決断のリーダー論』によると、監督としては、チーム創造の構想力があり、緻密に計画し、まっすぐに実行していった。一年一年が勝負だと考え、複数年契約はしなかった。挨拶や解説も歯切れがよく、名将というより、闘将と呼ばれるにふさわしい監督だった。星野仙一記念館を訪問した時、たまたまいた星野監督のお姉さんから挨拶を受けたことがある。

 阪神監督時に「ワシはな、何と言うか完成されたチームを任されるのはいやなんや。中日時もそうやった。戦力を整備して、チームを立て直す。これに快感を覚えるんや」と語った星野は、2011年3月11日の東日本大震災で被災した東北の人々を励ますという決意のもとにチームをまとめ、田中将大を擁した楽天イーグルスを率いて日本一になった。冒頭の言葉は、その時のファンに対する挨拶の言葉である。「本気か、本気でないのかが人生の分かれ道だ」とも言っていた星野監督の男気が伝わる印象深いメッセージだ。星野仙一は雄姿と人物と言葉を残した人である。