郷里・中津の同人総合誌「邪馬台」の2007年春号が届いた。季刊誌で通算162号だから40年という途方もない時間をこの雑誌は生き抜いてきたことになる。
巻頭言:この国は何処へいくのか
生麦事件と薩英戦争
翻訳 :満州落日
詩 :北京有情
猪と鹿の心象
街灯の下を歩く
福田万里子さんとの別れ
残照
旅行記:人物記念館の旅
随筆 :NHK杯全国高校放送コンテスト優勝作品について
西萩花のこと
三日就き眉
八十八歳の世界
ハリの話
女将奮闘記
二人だけの正月
叙勲と私
「中津古典音楽合奏団」の思い出
海の見える散歩道
自分史:俳句に刻む私の戦中
短歌 :邪馬台歌壇
えびね短歌会詠草
川柳 :邪馬台柳檀
俳句 :邪馬台俳壇
中津各地区句会作品
俳句結社誌展望
連句 :「冬ざれ」の巻
創作 :八百長の国際人
:アメリカの息子
創作選評:創作作品評
改めて174ページのこの雑誌の目次を並べてみると、合併してようやく人口が8万人台になった地方の市の同人誌の内容の豊かさに目を見張る思いがする。同人は高齢者が多いが、国際的でもあり、歴史に通じている感もあり、文章・詩・歌・俳句などを詠む人のいかに多いかがわかる。実に豊かな精神生活を送っていると感じる。こういうところにも日本人の品格が現れていると改めて思った。
この号には「人物記念館の旅・四」として、森鴎外と太宰治を書いた。またこの号の編集担当の私の母(3月に80歳になる)は、「伊勢物語」の研究と、「短歌」の邪馬台歌壇の選者として登場している。