国立西洋美術館の「ルーベンス」展。知研セミナーは1月25日(ポッドキャスト)。

国立西洋美術館の「ルーベンス」展。ルーベンス工房の存在。

尋常ならざる起業家としての才能があった。そのことが普及の名作に貢献した。自宅の隣の工房「ルーベンス工房」では弟子や共同制作者が出入りし、増え続ける歴史画や宗教画の注文に応じた。よく組織された工房だった。寛容で肯定的な性格のルーベンスは羨みや憎悪を買うことはなかった。ヤン・ブリューゲル(父)は遺言の中で息子の後見を託している。

 1577年生まれ。1600年、23歳イタリア。1609年、32歳ネーデルランド総督の宮廷画家。1624年、47歳フェリペ四世から貴族の称号。48歳から53歳でスペイン・イギリスの和議を成功させるまで外交交渉で業績をあげる。54歳、騎士。63歳、死去。オランダの勃興期の画家である。画家と外交官の二刀流。画家としての成功の秘密は「ルーベンス工房」をつくったことだ。

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「偉人の名言」の「平成命日編」の修正・加筆が一応終了。追加執筆は、原田明夫検事総長)。長田弘(詩人)。水野晴郎(映画評論家)。辰巳渚(捨てる技術)。草柳文恵(キャスター)。

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ユーチューブ:ラジオ版学問のススメ:山折哲雄多神教」。小泉武夫「和食」。

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知研東京セミナー。1月。 

日時:2019年1月25日(金):18時半より。

場所:代々木BVハウス 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目20−23。

   https://goo.gl/CvwYcu  参加希望者はinfo@tiken.orgまでメールを。

参加費 3,000円 立食パーティ付き、軽食・飲み物を用意します。

 ゲストスピーカー:岡田正弘氏。(株)こえラボ代表取締役社長。

テーマ:ポッドキャストの世界。

 声で発信する方法として「ポッドキャストというインターネットラジオが注目されています。スマートフォンでも、パソコンでも聴くことができ、ラジオと違い自分の好きな時間に聴くことができるのが特色です。「音と耳」による新たな「知的生産の技術」の可能性がここにあります。ぜひ、ご参加ください。https://koelab.co.jp/podcast-2

 

知研では、理事長がポッドキャストにチャレンジしています。

 久恒啓一「偉人の名言」を2018年1月1日より毎日配信中。登録者は3500人超。

 https://koelab.co.jp/analyse/ijin

 https://itunes.apple.com/jp/podcast/id1323710347

 https://castbox.fm/channel/id1115874?  

感想から「名言本当に偉人の方の言葉は奥深いです。心にしみる、よい時間を過ごすことができます。」 

 

2019年より、新番組「ビジネスに活かす 偉人の名言」という30分番組を開始します。お聴きくだされば幸いです。

  https://meigen.koelab.net/
  ◆webサイト掲載 https://meigen.koelab.net/wp-content/uploads/biz-meigen.mp3
  ◆ポッドキャスト配信用 https://meigen.koelab.net/wp-content/uploads/20190101kokuchi.mp3

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以下、知研東京セミナーの予定です。

2月22日:医療。3月22日:SNS。4月26日:平穏死

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「名言との対話」1月6日。加茂公成「強い相手と実戦を重ねることが練習になります」

加茂 公成かも こうせい, 1932年5月10日 - 2017年1月6日)は、東京都目黒区出身の男子テニス選手。

公成という名前は1920年代のフランスの名プレーヤー、コシェに因んだ名前で、朝日新聞に勤務する父親がつけたものである。加茂は生涯、この名前にこだわっている。7歳から父に鍛えられた加茂は、早稲田大学入学の年には全日本学生選手権で優勝。

テニス界で有名な加茂一家の次男で、1955年の国別対抗戦男子デ杯東洋ゾーン優勝の立役者となった。同年に当時シングルスと別々に行われていた全米ダブルス選手権男子(現在の全米オープン男子ダブルス)で宮城淳とコンビを組み、日本人のテニス選手として唯一の4大大会制覇を果たした名選手である。「デ杯」選手として加茂の名前、少しだけテニスをかじった私の記憶にもある。

 本業は三井物産に勤務する商社マンであった。1959年にビジネスマンと選手のかけもちを卒業。退職後はテニス関係の総合会社「コシェ」を設立し、コート、施設の造成と管理運営のコンサルティングに当たった。

野球は9回二死からというが、テニスはマッチポイントをからである。それを加茂は「土壇場まで物事をあきらめるな」という。いく度も逆転勝ちと逆転負けを経験した人の言葉だけに真実味がある。

60歳近くになって書いた『楽しむテニス』では、生涯スポーツとしてのテニスの楽しみ方を伝授しているのだが、往年の名プレイヤーの魂が「強くなる。勝つ」ためのアドバイスも散りばめられている。「すべてを投げうってテニスに集中する自覚がないと強くなれません」「強靭は体力の上に技術があって、初めて勝てるのです」。まとめて言えば、体力、技術、実戦、精神力という道程になるのだろう。

楽しむテニス―テニスは人生のベスト・フレンド (リヨン・ブックス)

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