リモートで社会人大学院の授業ーー人生鳥瞰図

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大学院の授業をリモートで行いました。

テーマは 「人生鳥瞰図」の作成と発表です。

 以下、受講生の学び。

本日もありがとうございました。図解の授業でそれぞれの人生を共有するとは夢にも思っていませんでしたが、リアルでまだ会っていない皆さんの人となりを知ることができ親近感が増しました。特に「出会い」という観点での振り返りをしたことはなく、何人かの方がパートナーと書かれているのを見て、自分自身を反省しました(大きな気づき)。先生のモデル図はまさに人生鳥瞰図で、今の仕事(キャリアサポート)、ライフシフト大学での自身の振り返りでも活用させていただこうと思います。講義後の充実感が回を重ねるごとに高まっており感想を書くことにも慣れ、早く書けるようなってきました。図解で構造、関係が明快になることを実感。次回も楽しみです。


 「素人でいいので、全体・関係・繋がりから考える」という図解思考は、1点集中の専門家ではなく、俯瞰した視点を持てビジネスの上で強みになるということを、毎回の授業で先生の経験や事例を踏まえ講義いただいていることが、繰り返し学習となり脳内に刻まれ始めていることを実感しています。次回の都議会選のテーマも普段あまり選挙に興味を持てていない自分としては図解を用いることで視野が広がり、選挙への興味が高まることを楽しみにしています。【学び】・人生鳥瞰図に外せないポイントのフォーマットを提示いただいたことで、短時間ながらも自己振返りを効率よく行うことができた。図解の力を感じた・人生鳥瞰図を作成していく中で、筆が進まない箇所が、自己分析が足りていない箇所だということに気づいた・インタビューや自己紹介の際に人生鳥瞰図のフレームワークを利用するとその人の背景と考え、仕事の繋がりが見えやすい・人生鳥瞰図の下半分は、人物の人生戦略である以上、本日もありがとうございました。


 今日も、楽しく、とても有意義な時間でした先生、皆さんありがとうございました。「人生鳥瞰図」を整理する過程ではいろいろなことを思い出しました。たくさんの方々に出会い、いろいろな機会をいただいて育てていただいて、今ここにいるということを再確認しました。フォーマットが示されていることは、整理をするうえで非常に有効でした。考えが発散しすぎることもなく、それぞれにつながりがあるので違う視点での気づきもありました。自分のことをこういう形でふりかえることができる機会になったことに感謝したいです。「これからの自分は・・・」にまで頭を整理することができたことは、とても良い機会になりました。まだ「壮年期」これからです。早速、清書することにします。その時にはまたあれこれ考えたり気づきがあると思うので、自分でもできあがりが楽しみです。時々、見直しでみるのもよいかなあと思います。ありがとうございました。


久恒先生、皆様本日もありがとうございました。普段自身を振り返る時間全くと言っていいほど取っておらず、突き進んでいるだけでしたが、「人生鳥瞰図」を実際に手を動かしやってみることで、自身を振り返る非常に良い機会となりました。もっと1つ1つを丁寧に書き出し、キャリア開発の部分をもっと具体化させていきたいと感じました。また履修生の皆様の「人生鳥瞰図」の発表を聞き、1人1人の大事にしている考え、経験から得たこと等非常に多くのことを学ぶことが出来ました。改めて他人から学ぶ重要性を感じることが出来ました。皆様に感謝申し上げます。特に履修生の発表の中で、生い立ち:「自然は友達」、出会い(両親):「人は努力しながら生活を楽しむ」という内容がありました。非常に奥が深い言葉で胸が熱くなり、非常に感動致しました。日々の生活で人間の根本的部分を忘れかけていた自分に気付きました。「努力しながら生活を楽しむ」については私の娘が大きくなったら、是非伝えてあげようと思いました。ありがとうございました。「人生鳥瞰図」についてはもっと深掘りし、新しい何かを見つけ出していきたいです。次回講義も宜しくお願い致します。


本日の人生鳥瞰図の作成は面白かったです。1時間という短い時間でしたが、自分の棚卸ができました。短い時間だったからこそ、集中して自分の人生のなかで印象に残っていることを思い出し、整理できたのではないかと感じております。皆さんの発表を聞きながら、皆さんの人生をのぞき見させていただいた気持ちになりました。先生からのコメントでもありましたが、「大学院に通っている人は自分自身を一生磨き続けたいと考えている向上心の強い人であることが特徴だ」ということに共感しました。これまで人生鳥瞰図にすることなかったかもしれませんが、人生を振り返るなかで学び続けたい、学びなおしたいと思うことがあったから大学院で学んでいるので、本日の授業のように短時間であっても人生鳥瞰図として示すことができるのは無意識に人生の棚卸をすることがあったからではないかと、皆さんの発表を聞いて感じました。前回の「私の仕事図」と本日の「人生鳥瞰図」を合体させると新たな発見があるのではないかと思いました。


 短時間で人生鳥瞰図を書くということで、どのように書くべきかと考えましたが、フレームがあることでとても書きやすく、整理がしやすく感じました。また短時間で書いたにも関わらず皆さんの発表内容が濃く、人生の大切にしているところや、出会い、これからのキャリアなど、大変面白く興味深く聞かせていただき、とても刺激となった授業でした。他の講義での資料を作る際にも、前回の仕事図が役だったりと、図解の必要性や学ぶ重要性を感じることが増えております。久恒先生、皆さま、本日もありがとうございました。


 本日もありがとうございました!先生の図解共有ありがとうございました!。他人は中国のことをどうやって考えているかをよく理解した。人生鳥瞰図の通じて、自分の価値観、関心、能力、性格などを考えて、自分がどんなタイプの人かよく分かりました。毎回の図解を書くとき、楽しくて充実感がいっぱいです。これからいい図解を描けるように頑張ります。

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「名言との対話」6月18日。ユンゲル・ハーバーマス「自分に従わせる道具としての言葉の利用は、コミュニケーションではない」

ユルゲン・ハーバーマス(Jürgen Habermas、IPA: [ˈjʏʁgən ˈhaːbɐmaːs]、1929年6月18日 - )は、ドイツ哲学者社会哲学者、政治哲学者である。
 ドイツの哲学者,社会学者。ゲッティンゲン大学ボン大学を卒業。哲学,思想史,歴史,政治学社会学にまたがる研究『公共性の構造転換』(1962) で注目される。

その後フランクフルト学派批判理論の精神をに,後期ウィトゲンシュタインオースティン,サールらの言語行為論チョムスキー生成文法,コールバーグらの発達心理学パーソンズルーマンらの社会システム論など現代の人文社会科学の成果を統合した,きわめて包括的な社会哲学を展開し,人文社会科学の多方面にわたって全世界的影響を及ぼした学者である。主著はコミュニケーション的行為理論』。

2004年に京都賞受賞時の紹介文を掲げる。「コミュニケーション行為論、討論倫理学など、社会哲学理論の構築及公共性に根ざした理想社会実現への実践的活動を行なった哲学者」。

現代社会において理論(認識論)と実践(倫理学・社会哲学)とを共に射程に収め、コミュニケーションという行為や討議による合意形成について社会哲学としての理論構築を行い、ありうべき人間社会の姿を描き出してきた。卓越した理論家であるばかり出なく、社会的な実際問題に関しても自らの哲学をきじくに据えて積極的に発言し、社会に多大な影響を与えた。

ハーバーマスは「公共圏」の再生のために、自由なコミュニケーション行為によって、集団間の利害対立を越えて、集団の均衡をはかるだけでなく、内部においても民主的な公共圏を確立することを提案した。

彼のいう「コミュニケーション行為」とは、相手の意思決定に影響を及ぼそうとする戦略的行為ではなく、相手側の納得と承認を求める行為としている。人間同士が自由に考え、関係を作り上げていく合意形成こそが真に生産的な未来社会であるとした。

命令と服従という関係における情報の伝達というような強制関係の集団は近代社会の成熟に相応しくない。自由に考えを表明し、討論し、社会的合意形成を作り上げていく過程こそ、来るべき社会である。

共通の関心事項をめぐって成立するサロン的な場、例えば読書会やサロンなども一種の公共圏だ。平等、公開、自律などが公共圏を成立させる要件であり、近代社会で登場したメディアも公共圏であったが、この公共圏はしだいに権力機構にもなっていった。

現代社会では、インターネット空間も公共圏の一つになってきた。健全な市民社会には、自由な言論の許される公共圏は不可欠であり、インターネットは新しい可能性を秘めている。

多元的社会、多文化社会、多言語社会、多民族国家など、一元的運営に馴染まない近代市民社会や組織では、コミュニケーション行為の活発化する公共圏を媒介に、社会的合意形を常にはかっていく柔軟性と戦略性が求められる。そのコミュニケーションのあり方が公共圏の成立を促し、社会の強靭性を担保するのだと考えたい。