図解塾のテーマは「人生鳥瞰図」ーーいつも以上に熱量が高い雰囲気でした。

本日のZOOM図解塾のテーマは「人生鳥瞰図」でした。

選んだ人の自伝や伝記を読んで、その人の人生鳥瞰図を描くというやや重い課題でしたが、多くの塾生が完遂させたことに私も感動しています。

塾生が選んだ人たちは、 「伊藤若冲」「マザー・テレサ」「オードリー・ヘプバーン」「岸本肇」「平沢進」「仁志敏久」「レイチェル・カーソン」「ドナルド・キーン」でした。多士済々です。それぞれ、尊敬したり、縁があったり、関心がある人たちなので、場の雰囲気がいつもより熱量が高い感じがしました。2時間15分。

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  • 図解塾「人生鳥瞰図」どうもありがとうございました。今回もたいへん勉強になりました。野球、絵画、音楽プロデューサーなど様々な世界に生きた人々の生き方について学ぶことができました。参加された皆さんの興味・関心もとても多様で、新鮮でした。私は「レイチェル・カーソン」を図解してみましたが、非常に文才のすぐれていた女性であったことや、心の支えになった男性がいたことなど、じっくり本を読み直して初めて知りました。コメントをいただき、足りなかったところが多々あることに気付きました。・どんな人であるか、キーワードをキャッチコピーのように端的に示す。例えば「環境問題に警鐘を鳴らした先駆者」とか。・写真を入れ、女性であることなどを示す。・フォントや枠内の濃淡などの工夫。・要所要所で年齢を示す。・生い立ち・出会い・出来事などが最後の著書などにつながっていることを示す線の工夫。改善して、生物・環境系の友達も多いので一般向けにも投稿したいと思っています。
  • 今夜もありがとうございました。人生鳥瞰図、新たに本を買って読み込んで解釈して図にするにはあまりにも短いと思い、ずっとずっと図にしてみたかった方の鳥瞰図に挑戦してみました。資料から、「つながるのを待っている単語」を拾おうとすることで、下線が増えていく。下線をつけた単語を、鳥瞰図にいったん置いてみる。これを繰り返すと、仕事のエリアにある単語は、価値観のエリアからつながっていることに気付く。出来事に対する理解が深まる。発言に対する納得を得られる。時間が想定以上に過ぎ去る点や、首肩が凝るといった副作用もありましたが(笑)人生鳥瞰図を作ることはいいことばかりでした。第二版、第三版、書ききれなかった箇所の図解にも継続的に取り組んでみたいと思います。やりたいことができると、本当に時間はあっという間ですね。
  • 今夜も有り難うございました。私のオードリー・ヘップバーンの図解に、沢山のお褒めの言葉を頂いて嬉しく、徹夜で丸一日かけた甲斐・ギックリ腰になった甲斐(笑)がありました。感謝致します。【今日の学び】図解は自由なもの。ひな型でとっかかりを作った上で、自由に壊す。【自分の図解で意識・注力した点】1)「なぜその人物が人生を賭けた思いに至ったのか」がわかる様に、『ロジック』を通すこと。2)壮大な人生の『ストーリー』が、シンプルに、強弱・緩急を持って流れる様に伝わること。3)人物の最たる個性に合わせた『空気感』を、アートの様に表現すること(オードリーの場合は『気品』)。4)2冊の本から得た『情報の取捨選択』。図解は最高に楽しい!楽し過ぎます!※座りすぎて腰を痛めない様に注意(笑)。この図解を機会に、5/9(日)に「オードリー・ヘップバーンの生き方に学ぶアンチエイジングコーチンセミナー」を行いますが、益々いろいろと図解してわかりやすく伝えられる様に頑張ります。ご興味があられる方は、ご参加頂けたら嬉しく存じます。【次回の課題】『神道』を描きたいです。実家が神道で、先祖は神社だったそうなので、子どもの頃から厳かに親しみ深く感じております。(大学院時代に、白洲正子さんの『茶道』を図解しました。)どうぞ宜しくお願い致します。本日も有り難うございました。
  • 本日もありがとうございました。自分ではない視点でご意見をいただけることで、考えの幅が広がりました。ありがとうございます。好きな方を図解するので書きたい事がたくさんあり一枚にまとめるのは至難の業であり、時間を要しますが、苦にならないなと感じました。今回のようにひな型があると図の取り掛かりのハードルが下がりました。自分の原点を思い出しました!皆さまの発表に気持ちがいつも以上に入っており聞き入っておりました。次回のテーマですが、マンガか、生け花か、浮世絵を希望します(*^^*)
  • 本日もありがとうございました!PDFがダウンロード出来ずにフリーで取り組むことになりましたが自分の大好きで尊敬している人を、皆さんに紹介すると言う難しいテーマをもっと綺麗に女性目線でやるべきだったなぁと反省している限りです。専門用語ではなく、子供やそれが分からない人にも伝える様心がけて行きたいと思います。また、トーク図メモも横に置いておりました。まだまだ、学ぶことが多いですが今後とも"続けていく"事が何よりの糧になると思うので図解プロジェクトをやり切ります。今後とも宜しくお願い致します!
  • 久恒先生、みなさま、今晩も有難うございました&お疲れ様でした。図解塾Ⅱ期の第6回の今回は人生鳥瞰図。まず、みなさんそれぞれの人物の選択が個性的で、選択の理由をお聴きするだけでも、味わいがありました。加えて、久恒先生の人生鳥瞰図のフォーマット(※図解に本来、フォーマットは無い方がいいと思っているが、人生は自由だと纏まらないので、「仮説」としてフォーマットを創ってみた、という久恒先生の創意工夫と遊び心!)をベースとした、みなさんの「図解」を核にした、その人物の人生の投影図を、物語としてお伺いする時間は、非常に味わい深い時間でした。インターネットを調べても出てこない事柄。その人物の骨格と機微のエッセンス。それらを読み取って抽出するみなさんの「溢れまくる情熱」!!(だいたい、みなさん、図の作成には3日間ぐらいは掛けておられた、とのこと!)図を拝見させていただき、お話を聴くだけで、他では得られない貴重な勉強になりました。父の四十九日、たぶん更年期障害的な体調不良(ほてりや微熱が突発的にやってくる毎日。苦笑)という言い訳にかまけて、自分が図に纏めきれなかったのは単に情熱が足りなかったからだということを反省します!図を完成させて投稿することでお礼が出来ますように。図解塾の次回(3/24)の宿題の日本文化の図解も楽しみです!なお、来週3/17の課外授業「続ける技術」は、もうすぐ2000回を迎える「名言との対話」とのことです。様々な職業・仕事・生業の達人の言葉の力を引き出す久恒先生の尋常ならざる続ける力の一旦を伺えるかと思います。
  • 本日もありがとうございました。今日のお題は、皆さまの興味をのぞけた感じがして、尊敬している感じが伝わってきて、良かったです。また、表の部分しか知らなかったり、まったく知らない人でも、人生鳥瞰図を眼で追いながらお話を聞いていると、親近感が出てきますね。枠にはめるのは難しかったですが、だいたい同じフォーマットで書かれていると、どこを見れば性格だとか、仕事歴だとかが分かり、見やすかったです。さて、次回の日本の文化についての課題、楽しみですが、白洲正子さんのどれかを図解してみたいです。来週もどうぞよろしくお願いいたします。
  • 久恒先生、皆様、本日もありがとうございました。図の限られた紙面でその人の足跡や魅力をクリヤに表現する為に、1冊の分厚い本の中から言葉や出来事を選び抜くことは非常にホネの折れる作業でした。今回テーマとした故人の「遺芳録」から、「軍人」「経営者」「夫・父」といった切り口に加え、その人が生きた時代の出来事という4項目に分類し、西暦、元号、年齢を添えた年表作りから仕込みを行いました。故人の生き様と時代背景が関連付く事により、筋の通ったストーリーが出来、これによって適格に言葉を選ぶことができた事は、自分の取組みとして良かったと感じました。今後もこの「一旦ばらして俯瞰する」というプロセスを「急がば回れする」という考え方を実践していきたいと思いました。こうしてまた一つやり遂げ、ちょっと「祭りの後」の気持ちですが、次なる課題へ気持ちを切り替えて行きます。白洲雅子を是非挑戦したく、お題が詳報されましたら改めて立候補致します。宜しくお願い致します。
  • 今回も、いろいろ学ばせていただき、ありがとうございました。私は課題「人生鳥観図」を提出することができなかった分、みなさんの発表に集中することができました。人生を図にまとめることって、偉人であればあるほど取り上げる項目や言葉の選択が難しいということが、みなさんが書き込んだ図やご説明から理解することができました。また、全員が久恒先生から提示されたひな型をベースにして使っておられるので、私としては、みなさんの図が統一感があって見やすかったですし、存じ上げない方の鳥瞰図でも、どんな方なのかが捉えやすかったです。とにかく、みなさんが熱心に図解に取り組まれたことが伝わってきて、凄い!と感動した次第です。次回までに、何とか「人生鳥瞰図」と次回の課題の両方を提出したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
     
     
     

午後:出版企画のミーティング。橘川さん、モモちゃん。

 午前:大学:図解塾の資料準備。

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「名言との対話」3月10日。犬丸一郎「ホテルとは一本の鎖です」

犬丸 一郎(いぬまる いちろう、1926年3月10日 - 2020年3月3日)は日本実業家

 帝国ホテル社長を務めた犬丸徹三の長男。慶應義塾大学経済学部卒業。若い頃はバンドマンで、浜口庫之助らとともにジャズバンドを結成し、ベースを担当しホテル進駐軍クラブなどで演奏していた。若い頃の夢はミュージシャンだった。その夢をあきらめて、1949年帝国ホテルに入社。アメリカのサンフランシスコ州立大学、そしてホテル経営に定評のあるコーネル大学に留学。ウォルドリフ・アストリアなどで勤務後、帰国し帝国ホテルに戻る。

筆頭株主国際興業創業者の小佐野賢治会長の強い推しもあり、1986年社長に就任。1991年から1993年まで日本ホテル協会会長。1997年、社長を退任し顧問に退く。勲二等瑞宝章ほか、フランス、イタリア、ベルギー、フィンランドノルウェーより受章。

犬丸一郎『帝国ホテルの流儀』(集英社新書)を読んだ。

犬丸は今では常識となったビュッフェスタイルのバイキングや立食パーティなどを根付かせるなど、日本のホテル文化に大きな影響を与えた。この本では、さりげなくも奥行きのある帝国ホテル流のサービスの流儀を披露している。一流ホテルに宿泊する各国のVIP、ハリウッドスター、あるいは白洲次郎などの名士との交流の逸話も楽しめた。そういったサービスを支えた料理長、バーテンダー、客室係、掃除の名人たちプロフェッショナルの感謝の言及もある。

帝国ホテルは、条約改正に向けて井上馨外務大臣渋沢栄一大倉喜八郎らに働きかけ鹿鳴館の隣に建設されたホテルで、1890年に開業した。当時は東洋一の迎賓館とよばれた。今では帝国ホテルはホテルオークラニューオータニとともに「御三家」と呼ばれることもある、日本を代表するホテルだ。

初代帝国ホテルは1890年明治23年)竣工、1919年大正8年)失火から全焼。ライト館フランク・ロイド・ライト 設計で、1923年大正12年)竣工し、1968年(昭和43年)新本館建設のため解体。第一新館(別館)帝国ホテル東京新本館は1954年竣工。第二新館(東館)1958年(昭和33年)竣工。新本館1970年(昭和45年)開業。インペリアルタワー(現帝国ホテルタワー)1983年(昭和58年)竣工。130年の歴史がある。

経営者としての犬丸自身のモットーは、「なにかいいアイデアがあったら、どんどんやりなさい」だった。犬丸一郎の言葉に耳を傾けよう。

「ホテルとは一本の鎖です」「平均点を上げる」「ホテルのサービスの良し悪しは、きめの細かさとさりげなさのバランスで決まる」「世界でいちばんおいしいカレーより、世界で一人でも多くの人においしい」と言ってもらうことを目指している」「(新人の育成は、学ぶ環境だけ与えて、後は任せる」「ゴミはすぐに捨てずに24時間とっておく」「空いている部屋も毎日点検する」「究極の身だしなみは清潔感」「最初からとれていたボタンまでつける」。

その犬丸はホテル利用のコツを教えてくれている。それは「その国で最高のホテルのいちばん安い部屋を利用せよ」だ。客室以外のサービスはすべて受けられるからだ。コスパがいいということだ。

「ホテルとは一本の鎖です」は、この本の冒頭に出てくる言葉である。ドアマン、ベルボーイ、フロント、レス知覧、客室係、料理人、電話交換、空調設備担当、清掃係など、あらゆる関係者が一本の鎖のようにつながっており、手抜きを許されないという意味だ。私はJALで全社のサービス改革の仕事をしたことがある。予約、空港、客室、それからホテル、観光など一本の鎖のようなサービスを一貫して高いレベルにするために奮闘したが、サービス理念、戦略、各部門や関係会社の現場スタッフの姿が見えるように工夫したことがあるから、共感を覚えた。サービス業とはまさに「一本の鎖」である。 

帝国ホテルの流儀 (集英社新書)

帝国ホテルの流儀 (集英社新書)

  • 作者:犬丸 一郎
  • 発売日: 2012/02/17
  • メディア: 新書