東京都美術館「イサム・ノグチ 発見の道」展。旧東京音楽学校「奏楽堂」。寺島さんと面談。

九段で寺島さんと面談。その後、上野に出かけました。

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上野の東京都美術館イサム・ノグチ 発見の道」展。

香川県高松市牟礼町のイサムノグチ庭園美術館を2013年8月に訪問したが、このときには予約をしておかなかったため、入れなかった。この美術館から運んだ石の彫刻と提灯をモチーフとした「あかり」を堪能しました。

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上野の旧東京音楽学校「奏楽堂」を覗きました。表に「永遠 栄一」と書かれた石碑があるので、渋沢栄一だろうとずっと気になっていた。明治23年に建った日本最古の洋式音楽ホール。東京芸大で多くの音楽家を生んだホール。日本における音楽教育の歴史がよくわかる展示。合唱曲、オペラ、童謡、、。

滝廉太郎。成田為三。本居長世中山晋平。弘田龍太郎。山田耕作三浦環小松耕輔田谷力三。伊澤修二。

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寺島実郎さんと面談。近況報告。

新しいステージ:母の死。八木さんの死。NPO知研の存続。

活性化:著書2冊贈呈。『50歳からの人生戦略は「図」で考える』(丸善(丸の内。ZOOM読書会)。『名言の暦』(名言シリーズ5冊目)。60代、70代のための次作の進行状況。

次の展開:図解塾(昨日の図解塾の「領土問題」の図を贈呈)。子ども図解塾、、。橘川さん、五條堀先生、、、。

終わって林遼太郎さんと挨拶:青森、沖縄などの県庁から研修に来ている宮原、大嶋、吉成さんを紹介される。

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「名言との対話」7月15日。秋谷栄之助「一番の基本は人とのめぐり会いだ」

秋谷 栄之助(あきや えいのすけ、1930年(昭和5年)7月15日 - )は、日本宗教家

東京生まれ。早稲田大学文学部卒。聖教新聞社に入社。編集局長、論説主幹、専務理事、代表理事、社主。1951年創価学会に入会し、青年部長、総務、副会長を経て、会長に就任。

1987年刊行の『人・心・出会い』(潮出版社)を読んだ。各界の著名人との対談集だ。

創価学会のたたき上げの人が何を語るのかを楽しみに読んだ。

城山三郎との対談:「仏教は一つの因果律を大前提にして成り立っています」「一つ一つの第一線組織を自分たちで考えるようにして、それを回転させることに力を入れました」「知恵は現場にしかない」「本当の組織は組織を感じさせないことが大事」「幹部の使命感を、しっかり植えつけていきことが、何よりも大事」「一対一で親身に」。

堤清二との対談:「声聞と縁覚というエゴイストから一歩出て人のために働く菩薩になる」「自分でやてみせる」「体験主義」「単純体験と教義の学習」。

浅利慶太との対談:「仏教には納得させるだけの哲学がある」「宗教は人間の生き方を考えたものであり、その一つの思想だ」「宗教は自分が花を咲かせるよりも底流をつくっていくのが本来の仕事」「権力に迎合していくようなあり方はありえない」「信仰とは良識」。

橋田壽賀子との対談:「大乗仏教は現実の生活そのものの中に生きがいを見出していく「仏とはいのちのこと」「戒律があるのは初歩的な宗教」。

堺屋太一との対談:「人間が価値を生み出していくところに生きがいや喜びがある。それが創価」「深い人間関係しかない」。

鶴見俊輔との対談:「聞く能力」。

赤川次郎との対談:「青春時代というものは昔も今も変わっていない」「人生における師弟関係というのは何よりも大切なもの」

この対談集で秋谷栄之助の言葉から、仏教の真髄を学ぼうと考えながら読んだ。智恵で悟ろうとする「声聞」と感覚で悟ろうとする「縁覚」の境地から、一歩境地をひらくと人のために何かをしたいという段階の「菩薩」になる。そこから、一切の衆生を幸せにしようとする「仏」にまで広がっていく。日常生活の中でこの過程をたどるのが修行なのだ。

秋谷栄之助は、戸田城聖との出会い、いやそれよりも強い「めぐり会い」によって、人生が一変している。地位を降りた後には、人間と人間の一対一の関係しか残らない。信仰を中心とする組織においてはこのことが一番の要諦だろう。偶然の出会いによって得た縁を育てながら、双方が関係を少しづつ深めていく。後になって、それが自分にとって必然の出会いである「めぐり会い」と呼ぶことになるのだ。