『イコール』(橘川幸夫編集長)のゼロ号が届くーーキーワードと登場人物に時代のムーブメントを感じる

コミュニティ・マガジン『イコール』(橘川幸夫編集長)のゼロ号が発刊された。「時代の最前線を個人の視点で語るメディア情報誌」。資金なし、組織なしで、着手から半年で新雑誌が刊行できた。これは革命だ。カラー、128ページ、A4版、という本格版。3000部。

イコール0号 (季刊)

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  • メタブレーン
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この雑誌には50人ほどのコミュニティのメンバーが登場する。8割は私の知り合いだ。ここ数年、橘川ワールドにどっぷり浸かっていることをあたらめて感じることとなった。

日本列島のあちこちの、時代の最前線の熱気とうごめきの姿を垣間見ることができる。時代の最先端で活躍する著名人から、地域の最前線で活動する若者まで、実に多彩な人たちの鼓動が聞こえてくる。

以下、キーワードと登場人物を眺めると、全国の最先端と最前線で起きている新たな時代を拓こうとするムーブメントが見えて、未来を感じて元気になる。

  • キーワード:シェアエコ。シェア書店。文学フリマ。つながる図書館。言葉の力。新聞販売店電子書籍の進化。シェルマ。著作権。書評の書店。盆踊り。映画狂。三島由紀夫全共闘。高度成長期。ニッポンのブルース。(ほぼ)なんでも造形研究所。絵画展。瞑想箱庭療法。著者のいる読書会。ヘンなジュク。ゲームの世界。地域。糸島プロジェクト。全国うまいもの塾。果物の加工と生食。屋台。原子力廃炉。戦後史。暗中模索。マレーシア。着物。旅。青森。戦後。人口論。みんなの庭。図解。岩谷宏セザンヌ。UFO。引きこもり方。石花。小説。、、、
  • 登場人物:シェア書店主。スピリチュアルアーチスト。NPO法人代表。フリーランス。バー店主。会社代表。つながりつながる研究所。深呼吸学部塾生。ペーパーメディア研究所。サイバーダイン代表。リブライズ代表。著作権コンサルタント。東京工大教授。東大未来ビジョン研究センター。軽井沢風越学園。英語学校校長。ラジオパーソナリティ。東京大人クラブ。デジファシ研究所。こころのクリニック院長。AIデザイナー。冒険ヤロウ。IU教授。AR。音楽ライター。映像探求学習コンビビ。専門職大学講師。Sta。メタコード代表。デジタルメディア研究所。もちより屋台店長。物流企業経営者。作家。人口論研究者。図解塾塾長。ライター。画家。UFO研究者。引きこもり支援企業代表。、、、

私は3つの論考を書いている。「シェア書店の棚主になってみて」「書評・一片万情 闘う編集者人生」「図解コミュニケーションへの招待」。

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明日の「幸福塾」の「代表的日本人」シリーズの構想。

1.1万歩。

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「名言との対話」1月16日。柳宗玄「かたちとの対話」

柳 宗玄(やなぎ むねもと、1917年2月18日 - 2019年1月16日)は、美術史家享年101。

東京生まれ。父・柳宗悦の下で幼少期より芸術活動に触れる。東京帝国大学法学部および文学部卒、1952年より3年間、フランスベルギーに留学、美術史を学ぶ。帰国後、東京芸術大学助教授を経て、お茶の水女子大学教授、定年後は武蔵野美術大学教授を務めた。『學士會会報』の表紙図案・カットを、 1965年より2009年5月刊まで描いた。1966年よりトルコカッパドキア古代オリエント美術調査団の一員として参加。1972年『ロマネスク美術』(学研)の編集で毎日出版文化賞受賞。

柳宗玄は「民芸」の柳宗悦の次男である。この「名言との対話」では、父の宗悦、母の兼子、長男の宗理をすでに取り上げている。あたらめて柳家の人々を挙げてみる。

民芸、声楽、デザイナー、学者など、それぞれが芸術に関係した道を究めている。三男も園芸分野の著名人だ。どういう家庭だったのか、興味深い。

宗悦の葬儀で宗理が「母なしには民芸館は建たなかったと思う」と挨拶をしている母・兼子は92歳の長寿だった。宗理自身も96歳である。そして次男の宗玄にいたっては101歳のセンテナリアンで、ほんの数年前の2019年まで生きていた。芸術に関係する人は総じて長命なのだろう。

父は大衆を巻き込む革命運動家であり、母と長男と三男はそれぞれの分野のプレイヤーであり、次男の宗玄は歴史を書いたということになる。

さて、宗玄のことだ。著作、編著、訳書など多くの業績があり、慧眼、碩学という言葉が似あう学者であり、フランスの画家ジョルジュ・ルオー研究の第一人者として知られた。その著作の題名をみていて気がついたことがある。『虚空散華-生命のかたち』『かたちとの対話』十二支との対話』『祈りとともにある形 インドの刺繍・染と民画』など、「かたち」にこだわっていることがわかる。建築物、遺産、人の顔、草花、美術など、生命がつくりだしたもの、そして生命そのものの「かたちとの対話」を続けた人なのではないか。そういう想いで、『かたちとの対話』を手にすることにしよう。