知研セミナーは橘川幸夫さんがゲストーー新雑誌『イコール』刊行のアジテーション。。

11月の知研セミナーは、雑誌『イコール』の橘川幸夫編集長。20名余の人が集合。全員が発言。楽しい時間となった。アジテーションは成功。

以下、キーワード。

  • 雑誌と書籍。1996年は2兆6564億円。2021年1兆6742億円(本6804億円、雑誌5276億円、電子4662億円)。2020年から反転。マンガとアニメ。専門誌と総合誌。専門誌がイベント、フェスを生む。ぴあの凋落。70年代は企画中心、80年代以降のバブルで広告中心、崩壊後は実績中心へと堕落。70年代からのやり直し。近代(大量生産、宣伝、消費、廃棄)を終わらせたい。
  • コスト:編集費:人件費、原稿料、デザイン料。50人に友人、知人。同人誌であり学校。キットコイン。制作費:印刷、製本、流通。定価は生産者の論理。クラファンで集まった範囲で。受け手に応じた価格。シェア書店に常備。リスクなし。信頼できる人間関係に支えられたコミュニティ。責任編集。姉妹号。
  • 海外の日本人。30歳の転機。ユーチューバー100人。人に会える。セルモーター。同人誌から市販雑誌へ。賃労働は代替可能(AI/ロボット)。個別性。代替不可能な人間になる。

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午前:力丸君に来てもらって、パソコンの問題、プリンターの問題を解決してもらった。

20時からのセミナーの前は、19時から知研幹部会。2024年の方向などを説明。

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宍戸 錠

「名言との対話」1月18日。宍戸錠「エースのジョー」

宍戸 錠(ししど じょう、1933年昭和8年〉12月6日 - 2020年令和2年〉1月18日)は、日本俳優タレント司会者。享年86。

大阪市出身。宮城県白石高校から、日本大学芸術学部演劇科に入学。ケーシー高峰が動機。2年のときに日活に合格し、1954年にニューフェース第1生として入社。1955年に警察官役でデビュー。

1956年に豊頬のための美容整形手術をうけて、美青年からアクの強い悪役へ転向。映画では日活アクション映画、創生期のテレビドラマなどで活躍する。身体能力が高く、小林旭とならぶアクションスターとなった。

名前はなぜ「錠」なのか。芸名でなく本名である。子だくさんの宍戸家は、最後の子にしたいとし、錠前をかけるという意味で「錠」とした。宍戸は趣味がトランプであったこと、そしてこの珍しい名前のために、「エースのジョー」と呼ばれた。

宍戸錠といえば、頬のふくらみがトレードマークだ。あれは整形手術だった。役のために顔を変えたのである。『シシド 小説・日活撮影所』(角川文庫)に真相が書かれてあった。この小説は撮影所の歴史と自伝を組み合わせたものである。

175センチ、67キロのスリムな宍戸は、大女優・田中絹代から「差し歯にしたら」と言われ、俳優は肉体改造をしていいのだと思った。当時は男が整形するということには賛否両論だったが、やはり軽蔑派の方が多かった。

小林旭赤木圭一郎などの主演を食うほどの魅力があった。『大草原の渡り鳥』『ろくでなし稼業』『現代悪党仁義』などで、悪役、敵役のスターとなっていく。

フジテレビの「食いしん坊!万歳」(キッコーマン提供)でも、レポーターもつとめた。1983年のこの番組をユーチューブで見てみた。滋賀県葛川町という山間の山村で、イワナ、アユなどを食べる。丁寧な物言いで柔らかい人柄がにじみ出ている。目つきの厳しい悪役、憎い敵役は俳優としての仮面で、実際は違ったようだ。

豊頬手術から44年以上たって、大阪北野病院で頬から異物を抜き取る手術を行って本来の顔に戻っている。

宍戸錠は、俳優志望という志を一直線に果たしている。そのために、美容整形までおこなって、独特の味のある名優となった。それに貢献したのは、本名の「錠」という名前と、「豊頬」という顔であった。