『図解コミュニケション全集』第8巻「ビジネス理論・ウェブ時代をゆく」を刊行。

『図解コミュニケション全集』第8巻を刊行。502ページ。

2月に第9巻、4月に第10巻を刊行予定。それで2020年から4年かけて全10巻完成する。

クラウドファンディングで支援いただいた方には近々届きます。

『図解コミュニケーション全集 第8巻 応用編2 ビジネス理論・ウェブ時代をゆく』には、5冊の本を収録しました。

Ⅰ「ビジネス理論」では、以下の3冊。
 1.『40文字でわかる! 知っておきたいビジネス理論』
 2.『40文字でわかる! 今さら聞けないあの企業のビジネス戦略35』
 3.『人生がうまくいく人は図で考える』
Ⅱ「ウェブ時代をゆく」では、以下の2冊。
 4.『自分を高めるインターネット勉強法』
 5.Web時代をゆく ~個人ビックデータへの道。

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今日は望月照彦回顧展を訪問する予定だったが、手違いで忘れものがあり、結局行けなかった。上野の東京国立博物館の「本阿弥光悦の大宇宙」だけを見てきた。素晴らしかった。回顧展は明日訪問する。

東博「平成館」の前にある銅像は、初代館長の町田久成だったことを発見。「明治の博物館の父」である。

町田 久成(まちだ ひさなり / ひさすみ、1838年1月27日(天保9年1月2日) - 1897年(明治30年)9月15 )は、明治時代日本の官僚僧侶

鹿児島市出身。昌平坂学問所。薩英戦争に参戦。薩摩藩開成所の設立に参加。禁門の変に参戦。薩摩藩留学生を引いて英国に留学。1867年、パリ万国博覧会に参加。1870年、パリ万博に参加した田中芳男と再会し日本初の博物館創設企画が始動。1871年、文部省博物局を設置し、「古器旧物保存方」、「集古館」の建設を提言。1872年、湯島聖堂博覧会を開催。1874年、フィラデルフィア万博事務局長。1882年、東京帝室博物館(後の東京国立博物館)初代館長に就任。同年辞職。1883年、授戒。元老院技官を経て、1890年、光浄院住職。193年シカゴ万博、万国宗教会議に参加。

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「名言との対話」1月19日。重光武雄事業をする人にとって、信用は生命であり、金です」

重光 武雄(しげみつ たけお、1921年11月3日 - 2020年1月19日)は、日本韓国実業家。享年98。

韓国出身。韓国名は辛格浩。早稲田高工(現・早大理工学部)を卒業。1948年、チューインガム製造のロッテを設立、外食産業にも進出した。韓国ではホテル、デパートを中心としたロッテタウンをつくって成功をおさめ、日本と韓国にまたがるロッテ財閥を築き上げた。

ロッテは、ドイツの文豪ゲーテの『若きウェルテルの悩み』のヒロイン「シャルロッテ」に因んだ命名である。

1958年から1979年にかけての人気歌謡番組「ロッテ歌のアルバム」(TBS)で軽妙な司会をつとめていた玉置宏は、毎週日曜日午後の「一週間のご無沙汰でした。司会の玉置宏でございます」「お口の恋人・ロッテ提供、ロッテ歌のアルバム」と必ず始めた。

歌謡スターがきらめいていた時代で、「潮来笠」でデビューしたいなせな橋幸夫、白い八重歯の高校生・舟木一夫クラウンレコードから「君だけを」でデビューし60万枚を売り上げたモダンボー西郷輝彦、それに割って入った吉田学校の三田明。御三家、四天王の時代である。玉置は、放送1000回となる1977年8月7日放送分をもって番組を勇退している。番組自体は1979年まで続いている。この歌謡番組は毎週みていた。「お口の恋人・ロッテ」というコピーは私たちの世代は頭に刷り込まれている。

「私のモットーは、あくまでも信用、信頼される人です」「人の世の中、どこの社会でも同じですが、真面目に働いて、周囲から信用されることです」「事業をする人にとって、信用は生命であり、金です」

つまり、「信用と信頼」が成功の秘訣だということだ。

「他の人に迷惑をかけないというのが私の哲学だ。失敗しても借金を返せる範囲内で投資をしてきた。不動産がその裏付けだ。失敗したらそれを売って返せばいい」といい、人に迷惑をかけないで済む。身の丈にあった事業を展開するという手堅い人だった。そのやり方で信用を得たのだ。

重光は自慢するひとではなかったが、雇用を守るという点だけは誇りに思っていた。それが部下の信用を得て数十万人の大グループをなした要因だろう。また重光は人前に出ることも嫌った。そして日本では上場もしなかった。

「信用」について誰がどう言っているか。

  • 伊庭貞剛(住友財閥総理事)「信用を重んじ、確実を旨とする

べし」

  • 多野鶴吉(グンゼ創業者)「信用のある人が信用のある糸をつくる」
  • 長谷川才蔵(長谷川仏壇店創業者)「実業家の第一に心がけるべきは信用」
  • 渋沢栄一商業道徳で一番大事なことは信用である。 信用はすべての 基 であり、一事が万事であることをよく理解して、世界から信用されることが、日本経済を堅固することであり、緊急に必要なことである
  • 御木本幸吉「商売人は信用が第一」。
  • 山田晃(ダイキン)「メーカーは単に売るだけのものであってはいけない。製品を通して信用を得ることが何物にも代え難い財産である」

経済は信用で動く、その評判は重要な経営資源であることは間違いない。この信用は、人間としてのもっとも大事な財産だという人も多い。

実業家、政治家でもあった永野護は「小手先の器用なる人間をつくる技術万能主義をあらためて、人間として信用し得る人格本位の教育制度を確立すべきである」と提言している。そしてキリスト者内村鑑三にいたっては「誠実に因りて得たる信用は最大の財産なりと知るべし」と、一般論として断言している。

信用とは何か。それは、物事にどのような態度で取り組むかであり、例えばいつも同じことを言っている人に対する見かただろう。対象が変わっても真摯に取り組む態度、地位や立場が変わっても前言を翻さない人ということになるのだろう。人は人を見ているのだ。

育は人を育てる仕事だ。どういう人を育てるのか。知育だけでなく、体育、そして徳育だろう。信用される人格を育てる。前途に不安を抱える日本は、この点にもっと注力すべきだろう。