JAL時代の同窓会(蒲田)。シェア書店の「ほんまる」への引っ越し(神保町)

朝:ウェブ上につくる「人物記念館ミュージアム」のズームミーティング。だいぶ形になってきた。

午後:JAL時代の同窓会(成田客乗時代)を蒲田の「銀座アスター」で開催。向かって左から、山崎、望月、松尾(福岡から)、環、久恒、堀。それぞれの事情を抱えてはいるが、みな元気。楽しい3時間でした。

夕:シェア書店の移動のため神保町へ。

  • 「猫の本棚」の私の「人生100年時代」書店の本を本を撤収。店主にご挨拶。
  • 次に、明日オープンするシェア書店「ほんまる」(さくら通り)に本を運ぶ。「アクティブ・シニア革命」の本棚を開設。

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「名言との対話」4月26日。戸川昌子孤独という切符を買ってでも、自由な旅人でいたい」

戸川 昌子(とがわ まさこ、1931年昭和6年〉3月23日 - 2016年4月26日)は、日本推理作家シャンソン歌手。享年85。

東京出身。高校を中退。タイピストとして伊藤忠商事に勤務ののち、シャンソン歌手を経て、1962年、戸川自身が住んでいた独身女性専用の同潤会大塚女子アパートを舞台としたミステリー『大いなる幻影』で第8回江戸川乱歩賞を受賞。「BG(ビジネスガール)、バーの女給、舞台女優、シャンソン歌手……とさまざまな人生経験のすえ書いた推理小説大いなる幻影』で、第八回江戸川乱歩賞を受賞した戸川昌子さん(29歳)は、異色女流作家として一躍ジャーナリズムから注目されるようになった」と書かれた。

「歌手作家」という肩書きをはねのけるためには、乱歩賞受賞作とはガラリと違った作品を書かなくてはならない、と考えて書いた次作『猟人日記』は官能的描写で話題となり、直木賞候補となる。

猟人日記』を読んだ。夜の街で女を漁る主人公は、その記録をつけた日記を書いていた。それが「猟人日記」だ。その中の一人が妊娠し自殺する。その姉が犯人を追い詰めていくミステリーだ。彼が関係した女たちを事前に殺し、その現場に居合わせるように工夫し、アリバイを壊し、恐怖に陥れる仇討の物語だ。途中で逮捕され裁判にかけられるが、その弁護士が動機に疑問を持ち、真相を追及していく。驚くべき構想、ち密なからくり、的確な心理描写など、戸川昌子は一流の小説家だと感じた。このベストセラーになった傑作は映画化されている。

この本でやっと、推理作家と認められる。戸川昌子は生涯で100タイトル近い作品を発表した。『深い失速』をはじめとした作品は世界8か国語に翻訳されている。

戸川昌子流の老いの愉しみ方が箴言集が満載の『人生とは明日のことではなく今日のことである』(海竜社)では、「人生はいつでも適齢期」「生きたいように生きるために」「男の愛 女の愛」「母と子」「還暦」「青春と性」「老いからの出発」が語られている。

戸川昌子は46歳という高齢の出産でも話題になった。また、2014年に放送された「私の何がイケないの?」で、 戸川昌子の家がゴミ屋敷だという映像が流れた。世間を騒がす戸川昌子に関するマスコミの記事や映像を私もよく見たものだ。確かに「孤独と自由」はトレードオフの関係にあるから、戸川の人生は戸川自身の生き方の結果であり、それでよいということなのだろう。