基礎ゼミ最終発表会---「だてもん市場」への提案・提言

今年の基礎ゼミの最終発表会が開かれた。


新入生が8人ずつ13組に分かれて同一テーマの課題についての発表を行う。

今年のテーマは、この秋に仙台空港からほど近いダイヤモンドシティの近くにオープンする予定の「だてもん市場」である。年間340万人を集めようというこの野心的なプロジェクトへ、4月から3ヶ月の準備期間を経て学生が提案・提言を行うという趣向である。この3ヶ月共通の課題に向かう中で高校生から大学生への意識転換をはかり、友人をつくる、そして事業構想への導入を行う。こういうことが狙いのプログラムだ。

外部からは、だてもん市場の仲田館長、このプロジェクトのプロデューサーで旧知の大志田さん(宮城県サービス向上委員会で一緒だった)、それから県の仙台地方振興事務所の方(終了後、わざわざ挨拶にみえた)も見えて、午後1時から5時まで1年生のプレゼンを聞いてもらった。


地産地消、キッズマーケット、ダテスポ、グランドファミリー、汁もん市場、県内各地の木を植える、だてもんカレンダー、文化の切り口、朝市、ドクターズレストラン、弁当フェスタ、シロウトフード、子どもと野菜、七輪、伝統行事、掘り起こしと磨き、流行、、、などが学生のプレゼンを聞いたゲストたちの講評の中にでてきたキーワードだ。


私はこの3ヶ月の間、基礎ゼミの裏番組でプレゼンテーションの授業を持っているが、人前で発表することはできるようになったし、資料のパワーポイントもまあこなせるようになった。残ったのは、他のグループに対する質問である。なかなか質問がでない。質問とそれに対する応答までいくといいのだが、それは1年生後期の課題として講評時に指摘しておいた。


河北新報東北放送が取材に来ていたので、後日記事と映像で出るだろう。


この基礎ゼミでは、毎年焼き物を全員がつくる。5月の蔵王合宿で各自が製作したものが焼き物となってこの日にできあがり、配布される。3ヶ月のプロジェクト終了の解放感と、ものとしてできあがった陶器を眺めながら全員が談笑する風景もなかなかいい。


私は今年は愛犬ちょこら用のおわんづくりに挑戦した。底の部分に「ちょこら」という文字を入れた陶器の出来上がりをみると嬉しくなる。ちょこらの反応はどうなるだろうか?


夜は学科の教員による打ち上げも兼ねて暑気払い。午後7時から2時間半ほどの歓談の時間を過ごした。