橘川幸雄『参加型社会宣言 22世紀のためのコンセプト・ノート』ーーー未来を考えるヒントが満載の現代人必読の書

橘川幸雄『参加型社会宣言 22世紀のためのコンセプト・ノート』を読了。 

未来を考えるヒントが満載の現代人の必読書である。

  

 以下、この本のキーワードと、読みながら浮かんだ言葉など。

 異人:異才。異能。異色。異端。預言者。詩人。

コロナ渦。本人も渦。渦に巻き込まれる人々。

参加型社会:参集、参与、参加、参画。

不易と流行

情報化社会と情報産業社会。1960年代。農業、工業、情報産業。

自己主張の時代。全員参加型社会。人種、民族。国民。

新しい産業。新しい職業

教育と医療。学校と病院。ビジネスの原理ではない。教えたい教師と学びたい学生との関係の再構築。時代と闘う教師と学びたい学生。日本の教育の本質は、学ぶ側に。

時代観:起承転結。明治、大正、昭和。平成。令和から起。輪廻の思想。

40年周期説:1865、1902、1945。1952、1992.2032。富国強兵、経済大国。

個人の人生観:10代、20代、30代、40代。50代から起。起床転転。結はない。

新・孔子の人生訓(人生100年時代):青年期・壮年期・実年期・熟年期・大人期・仙人期。120歳。3期と6期。

人類は豊かさ(自由の拡大)を求めてきた。カラダ、カネ、ヒマ、そしてココロ。   近代の継続? 近代と現代。いつから現代か。80年。75年。

深呼吸することば=自由提携詩とは何か。

情報化社会への移行期。1963年の「情報産業社会」の入り口から半世紀以上。

個人から発した願いや、思いが、関係性のなかで調整され、融和していく組織論

定性の定量化による気分。分散・適量・適正・融和・質・個。

合意術:社会的合意形成:評価より評判。安全より安心。文章より図解。定量より定性。説得より納得。理論より方法。勉強より実行。構造より関係。本社より現場。知識より知恵。世界より日本。中央より地域。集中より分散。

インターネット:クオリティよりリアリティ。

ニートは家の内部への家出だ。内村鑑三の言葉「父母に棄てられたる子は、家を支える柱石となり、国人に棄てられたる民は、国を救う愛国者となり、教会に棄てられたる信者は、信仰復活の動力となる」

連帯と孤立。、、孤独だが孤立ではない。涅槃社会?

文明と文化:装置群・制度群とともに形成する一つのシステム。人間精神の価値の体系

個人:組織が担っていた役割を自らの内部に包み込んでいく個人?社会や人類全体の課題を内包した人類?

牛頭天王(ごずてんのう)・須佐之男命。中津!

 

企画集。

縦組みと横組み。

フォト川柳。

facebookグループ。

編集。

一見、リピーター、ひいき:通販。

SSは現地を知らない。

動的電子辞書。

価格は中身。図解の価値。

キラーコンテンツは教育。

HPは自分史。お墓。個人アーカイブ。香典。

音声。動画

民族際交流

ネットワーキング人生。タテ(異世代)。ヨコ(同世代)

文章家。新しい文体。安定した文体。一貫。高低がない。流れる。

未来フェスという発明。野の人材、人物、才能、志、、。

「人は人生で「何を遺すか」:内村鑑三「金を遺すか、事業を遺すか、思想を遺すか。いずれも才能が必要であり、そうでない人は、「高尚なる生涯」を遺せ」。後藤新平「人、事業、金」。大倉孫兵衛「子孫には事業を残すのがいい」。

会社から企業への変化。バブル崩壊後。社会貢献課長。仲間が集う会社。企む仕事の企業。

自動車産業:巨大なシステム産業。都市。一人一人の仕事の奥が深い。クロスファンクショナル。

会社とは経営者と従業員と顧客がつくるコミュニティだ。株主資本主義ではない。

 

あとがき

1970年大阪万国博覧会。民族紛争の時代。2025年の大阪万博。万民博。民族、市民。

大企業を作戦本部とする中小企業ネットワークこそ日本の国力?

未来に対する対応能力にいる選別の始まり。浮沈:学、学生、企業、ビジネスマン、地域、国家。

実働だけの労働へ。リモート。

1972年「ロッキングオン」創刊。1981年の「企画書」。1991年にバージョンアップ。2020年に「参加型社会宣言」。林雄二郎。生涯にわたって一冊の本を書き続ける。東京人。企業。個人を生きる。

1973年JAL入社。1980年に知研入会。1990年に「図解の技術」。2002年「図で考える人は仕事ができる」。2020年「全集」。梅棹忠夫。九州。大企業。海外。大学へ。公人人生から個人への道へ。図解=技術、体系、思想。アタマの革命(図解)=全集

1982年の出会い、2013年福岡空港での再会。2014年から客員。

リアルテキスト塾。深呼吸する言葉。吸って吐く言葉。オリジナル。

名言との対話。吸って吐こう。一種の自分史。ココロの革命(人物)=2025年・10冊

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大学:明日の授業準備。

   総合研究所のミーティング。

大手町:日本経済新聞社を訪問し、中沢編集委員と面談。2時間ほどいろいろと情報交換。

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「名言との対話」。7月2日。荻昌弘「自然って生きてるってなんて美しいんだ、また命万歳!と叫んでほしい」

荻 昌弘(おぎ まさひろ、1925年8月25日 - 1988年7月2日)は映画評論家料理研究家、オーディオ評論家。

東大文学部国文学科卒。キネマ旬報」編集部を経て、1956年からフリーの映画評論家。NHK映画委員、映画旬報編集委員も務めた。TBSの「月曜ロードショー」にレギュラー出演、名解説者としてお茶の間に親しまれた。食通として知られ、食文化、音楽、旅などの評論も行う。 

月曜ロードショーの解説者を長年務め、その落ち着いた語り口から、淀川長治水野晴郎と並んで名解説者として知られた。明晰で無駄のない解説で、品と知性に溢れた格調高いものであった。

テレビカメラを自分の母親だと思えば気が楽ではないかと思うようになり、それ以来テレビ出演への恐怖心がなくなったと語っている。あの説明は母親への説明だったのだ。

当時の映画解説者は、テレビ朝日淀川長治日本テレビ水野晴郎、フジテレビは高島忠夫テレビ東京木村奈保子、そしてTBSが荻昌弘である。淀川長治の「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」という名台詞、水野春郎の「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」なども有名だったが、荻昌弘は決まり文句を使うやり方はとらなかった。立て板に水の語り口。中身のストーリーをばらすことはしない。ほんとに映画がすきなんだなあと感じさせる解説だ。

久しぶりにユーチューブで「月曜ロードショー」のいくつかの語りを聴いた。「ねらわれた学園」「フレンチコネクション」「ローーキー2」「マッカーサー」、そして「桃太郎 海の神兵」をめぐる手塚治虫らとの座談会、、。

 著書に『映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》』『荻昌弘のシネマ・レストラン』『荻昌弘のシネマ・ライブリー』『映画百年史』などの映画にかかわる作品以外にも、「ステレオ」「実践的宿泊論」「男のだいどこ」「味で勝負」「歴史はグルメ」などがある。

冒頭に掲げた「自然と命」発言は、最後の解説となった「ビューティフルピープル/愉快な仲間」という映画で使った言葉である。すでに病魔におかされていた荻昌弘の、命の賛歌の叫びであった。享年62。戒名は「光映院明徳日弘居士」。