「図解塾」7期ーーー「図解ジャパン」プロジェクトが発進。

「図解塾」7期。「図解ジャパン」プロジェクトと命名します。

「日本文化」編を開始しました。次の2つの図「囲碁」「和服」は、できあがりのイメージ図。「規定科目」と「自由科目」の2つでやっていくことにしたい。

 

以下、塾生の学び。

  • 久恒先生、皆様、おつかれさまです。本日、図解塾。いつものとおり久恒先生ブログの話題で肩慣らし。今回は『読書』まつり、久恒先生が読まれた本・作者に関連したトピックスについてお話を伺いました。①内田樹(うちだ たつる、1950年9月30日~フランス文学者/武道家)『だからあれほど言ったのに』(マガジンハウス):2011年、神戸に建てた『凱風館』(がいふうかん)、1階が道場(合気道能楽)で2階が自宅。学生・卒業生・道場の門人たちが集う、疑似家族的な「緩いコミュニティ」「ゲノッセンシャフト(横の信頼関係により構成される人為的団体)」を目指している。⇒これは橘川先生率いる「深呼吸学部」と同じコンセプトじゃないか!こういうコミュニティ同士がコンバインすることにより、何か新しい流れが生まれるかもしれない…期待を込めた久恒先生のお言葉に俄然ワクワク。同時に、そうなった際に相手との交流に気負うことなく「イノセント」に、自分は果たして伍して行けるだろうか?と少々緊張…日々の研鑽大事!。②今村省吾(いまむら しょうご、1984年6月18日~  小説家、書店経営者)『戦国武将を推理する』(NK出版):歴史は「現在起こっている事」と絡めて学ぶと共感から俄然理解が深まる…戦国武将を現在の環境に当てはめるとどうなるか?信長:スティーブ・ジョブス大谷翔平に匹敵するスーパースター。秀吉:契約社員から大企業の役員へ大出世した叩き上げ。家康:幼少~青年時代を人質として過ごした期間はまるで海外留学、分析・武芸ともに秀でた全方位型エリート。…まさに温故知新!③館神龍彦(たてがみ たつひこ、フリーライター・編集者、手帳評論家)『スマホとメモ帳を最強のバディにしよう』:「段取り」というコトバがカギ。直面する課題解決の「プロセスが解る」ようになり、その周辺工程含めて仕事全体を掌握する事ができる⇒マネージャの条件。また、仕事は早く手を付ける事⇒必ず「伏兵」が潜んでいるから、ぎりぎりでは上手く行かない。…仕事の極意、納得!。④川嶌眞人(かわしま まひと、1944年~、整形外科病院 理事長)『玄真堂と私の歩み』:故郷に戻り「世界水準の医療を」の志のもと大病院を開設。「不撓不屈」の精神:キレない、諦めない、くじけない…年度の狭間でもって怒涛の業務(ふじょうり、と読む)を抱えた今の心境に沁みました。オレガンバル!。⑤見田宗助(みた むねすけ、1937-2022、社会学者)『現代社会はどこに向かうか』:無限の追求が破綻した今、新しい世界の「萌芽となる集団」の「増殖」と「連合」が課題解決(=創造する革命)へのカギとなる…まさに「深呼吸学部」の姿そのものではないか!やわらかいココロとアタマでコラボしていくスタンス…来る4月13日実施の『イコール』トークライブを控え、大変ワクワク致しました。さて本題。本日始動、Japan図解プロジェクト。『日本を知る105章』(平凡社刊)を題材に「日本の文化、社会」を表す、「知ってるようでなかなか説明できない」105のキーワードについての日本を代表する作家・文化人による執筆を1枚ずつパワポで『図解』して行こうという試み。「いき」「生け花」「インスタントラーメン」「花火」「箸」「日光東照宮」「法隆寺」「忠臣蔵」「和歌」「歌舞伎」…多数。そういえば「第2期図解塾」(2021年)にその一部の図メモ化を行っており、当時作成したそれらと久しぶりに再会する事が出来ました。担当した「単元」について書かれている話の筋を、忠実に図メモ1枚で表現するというお題でしたが、当方が担当した話題は戦前~戦後を生き抜いた随筆家が最晩年に書き記した単元で、サイドストーリに登場する「古美術商」との関わり合いや旅の模様、登場する専門用語などがとにかく新鮮で、話の筋そのものはそこそこに夢中で調べて図メモ化したことが鮮明に思い出されました。単なる作文ですと、おそらく何も記憶に残っておらず3年前の成果物について何も語れなかったでしょうが、図を眺めていると作図当時が思い出され、どんな話であったか思い出し解説でき、その点において、やはり誤解を生じさせ易い「文章の羅列」とは違った、「図解」ならではの「解り易さ」「明確さ」がちゃんと機能している点を改めて認識出来ました。また当時の塾生の手になる図解夫々には、作者の個性がにじみ出ているという点も今回改めて確認することが出来、大変興味深かったことが印象に残りました。原文に対し忠実に図解化させるべきところを、装飾過剰気味な当方図メモの仕上がりは今見るとちょっと気恥しく、その辺も改めて考慮が必要と感じられ、それらを踏まえながら新たなステージへ心機一転取り組んでいこうと思いを新たに致しました。有難うございました。
  • 久恒先生、みなさま、本日もありがとうございました。今日から第8期(?)の講義が始まりました。テーマは「図解ジャパンプログラム」。内容としては『日本を知る105章』(平凡社)の各章を図解することになりました。この課題については、第2期の期間(2021年3月)にそのうちの一部を図解したことがありましたので、参考としてそれらの紹介もありました。久恒先生から「図解には作成者の個性が出てくる。」と言われて、改めて一つひとつを見てみると、確かにその通りだと思いました。それぞれの図解は『図解塾第2期レポート』に掲載しましたので、講義を受けた当時のことやその期間に参加されていた方のこと、レポート作成時のことなどが思い出されてきて懐かしかったです。今回はすべての章を順に図にしていきますから、課題によっては第2期の作品と比較することもできます。3年経って、私はどんな図を作成できるのか、自分の個性は変化してるのか、よりわかりやすい図になっているのかなど、自分自身、比較するのが楽しみです。緊張しますが、チャレンジしますのでよろしくお願いいたします。
  • 本日もありがとうございました。いつも通りみなさんの近況から始まり、久恒先生の「本を読むと、触発され、自分の考えが深まっていくのがよい」ということ。また、「段取り」が大事。とのこと。聞いているだけではいけませんね。実践していかなければなりませんね。来週からは、「日本文化」の図解。図解塾第2期のころの皆さんの作られた図解を見ながら、なつかしく、頑張ってたなぁ。楽しんで図を書いていたなぁ。などと思いながら、みていました。果たして成長した図解がつくれるのか、ちょっと不安ではありますが、楽しんで課題に取り組みたいと思います。また、課題以外の日本についてのいろいろ、にも、挑戦していきたいと思います。次回もよろしくお願いいたします。
  • 本日もありがとうございました。はじめの近況報告の中でもいろいろと学びがありました。特に、「コミュニティ」と、「コミュニティどうしがゆるくつながる」というのはこれからの社会のキーワードの一つだと改めて感じました。”Japan Project"が始まりました。3年前に「日本を知る105章」の中からいくつか描いた図解を見せられ、懐かしく思い出しました。その頃の自分より進歩してないといけないことになりますが、果たしてどうだか・・・・課題として「日本を知る105章」がありますが、自由課題もありますので自分なりに日本や日本人について発見し、図解に表したいと思います。コラムまでできれば理想的ですが。考えたことのうちの一つに「現代の日本人と宗教」があります。寺島実郎さんの『人間と宗教』を改めて開いてみたら、日本人を知る上で深い内容のことが書かれているのを再認識したので、この本をベースに図解化していきたいと思いました。差し当たって、第Ⅶ章だけを図解してみました。「戦後日本人の宗教は、PHP司馬遼太郎」というのが非常に印象に残っています。
  • 図解塾、今日も頑張ったのですが、半分の21時からの参加で、ほぼ移動中の見るだけ参加になってしまい残念でした。日本を知る105章の話と2期生の図解作品をみて、個性的で面白いなと感じつつ、自分の個性ってどんなだろうかと想いを馳せてる時に、まさかの久恒先生からのお声がかかり、駅のホームで顔出しできて良かったです。歩きながらだったので不確実だったのですが、解説文の注目ポイントに線を引いて、重要なものを丸くで囲み、立体的にして図解にしていくであってますでしょうか。とにかくチャレンジしてみたいと思います。ありがとうございました。
  • 久恒先生、皆様、本日は図解塾ありがとうございました。前半の近況報告で、久恒先生から、読まれた本の紹介がいくつかありましたが、その中で、日本ペンクラブ『明日の言葉』の中にあった湯川れい子氏の「残り少ない自然環境を壊しながら、人類は実は水と食料の奪い合いを始めているのです。武器弾薬は食べられません。水を汚さずに食料を増やし、分け合って生き延びる。この日本に日本人が日本人として暮らせるためにはどうしたら良いのか。毎日考えます。」という言葉が強い印象を持って心に響きました。 そして本題は、今月から始まる「図解ジャパンプロジェクト」。『日本を知る105章』という本を題材に、書かれている日本文化に関する105個の文章を図解していくと言うもの。3年前の図解塾でもいくつか図解したとのことで、「落語」「マンガ」「浮世絵」「生け花」「文楽」など十数枚をサンプルとして見せていただきましたが、「図解すると、ひと目で分かる」ということを改めて実感しました。次回から、担当する章の図解と、日本を知るための自由課題の図解を持ち寄り、共有していくとのことで、とても楽しみです。また、いよいよ始動する「アクティブ・シニア革命」。こちらもどうぞよろしくお願いします。
  • 久恒先生、皆様ありがとうございました。今月から始まった「図解ジャパンプロジェクト」今回は、三年前の図解塾で行った振り返りで「日本を知る105章」の中から、日本文化についての言葉を図解で説明されました。 当時は私がまだ参加していなかったですが、よく耳にする日本文化についても人に説明できないものばかりでした。「落語」「マンガ」「浮世絵」「生け花」「文学」「ファミコン」「沖縄と日本」「アイヌ」「和服」「カラオケ」「受験戦争」「わびさび」「囲碁」などが図解で紹介されました。  一目みてあっという間に図解なら把握することができるので理解しやすいと思いました。興味深かったのは、「和服」は、ずいぶん前「洋服」が入ってきて、対比として「和服」と呼ばれるようになったことです。昔は、「和服」しかなかったから、あえて「和服」という言葉が必要になかったことがよくわかりました。また「囲碁」が多くの言葉のもとになっていることわかりました。例えば、「駄目」「布石」「死活」「八百長」「大局感」など多くの言葉があることがわかりました。今回の話を聞いて、図解の説明が本当にわかりやすいと再確認しました。また、日本の文化についてはまだ詳しく知らない人に説明するのは難しいことがわかりました。だからこそ、日本の文化を学ぶことがたくさんあると感じました。次回もまた楽しみにしております。
     


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    「名言との対話」4月10日。大林宣彦「第二の黒澤にはならない、第一の大林になる」
    大林 宣彦(おおばやし のぶひこ、1938年昭和13年)1月9日 - 2020年令和2年)4月10日)は、日本映画監督文化功労者。享年82。
    広島県尾道市出身。成城大学中退。自主製作映画作家、CM(テレビコマーシャル)ディレクターを経て、恐怖映画「HOUSE ハウス」を監督し、映画監督となる。日本の映画史を切り拓いた「映像の魔術師」。
    青春デンデケデケデケ」で芸術選奨受賞。他に、ベルリン国際映画賞、日本アカデミー賞ブルーリボン賞、など数多くの賞を受賞ている。代表作は、出身地尾道を舞台にした三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」のほか、「ねらわれた学園」「はるか、ノスタルジィ」などがある。
    大林のテレビでのインタビューなどはよく見ていたが、今回調べてみて大林の映画のキャリアは独特でかつ実に多彩であることに驚いた。
    いきなり商業映画の監督にはなれないので、初めは8ミリで自主映画を撮っている。その後、まだ評価の低かったCMの世界に誘われる。私の大学生時代に風靡したチャールズ・ブロンソンの「マンダム」は大林の作品だった。トヨタの仕事では海外ロケの第1号。ホンダ、化粧品、レナウン、コーヒーのCMなどで海外のスターを起用した先駆けとなった。TOTO「お魚になったワ・タ・シ」、国鉄フルムーン、「ワンサカ娘」、カルピスなどあげればきりがない。CM界の巨匠と呼ばれる。
    1977年の40歳前から本来の志望であった商業映画の監督になり、友人となった角川春樹と組んで角川映画をつくっていく。代表作となった「尾道三部作」で多くの支持を集めた。また8薬師丸ひろ子などのアイドルを起用し、80年代のアイドル映画の第一人者として活躍する。1992年には『青春デンデケゲケデケ』を製作、吉永小百合の起用、宮部みゆきの小説世界の映像化にも成功している。
    2000年代に入ると「ふるさと映画」を標榜し、反戦平和を主張するようになる。2019年には文化功労者に選ばれる。
    大林監督の作品は膨大である。映画の世界の最先端を疾走した人生だった。この人は何を考えていたのだろうか。『大林宣彦の体験仕事論』を手に取った。
    師匠は映画を発明したエジソンに決める。そして誰もが断る仕事を引き受けながら仕事自体を先生として成長していく。「前例のないことだけをやる」とい考えだった。嫌な人や苦手な人と付き合う。頼まれた仕事しかしない。一番高いギャラを要求する。第二の黒澤にはならない、第一の大林になる。平均点は目指さない。仕事に自分の痕跡を残す。得意なことほど慎重に。いいアイデアは人に言わせる。リーダーは凧である。経過を大事に。たくさん食べて安心させる。名前を覚える。小噺を用意。オンリーワンの時代にプロはいない。みんなでそれぞれに感じ合える映画・61年目の16歳。好きなことには引退はない。映画と出会って幸福だった。満身創痍だが愉しんできたから保った。映画を使ってなにができるか。客観性より普遍性。正義でなく正気。各論でなく総論。各論は情報、総論は物語。プラカードは正義、エッセイは正気。憲法9条は世界遺産。オンリーワンとして共存。今ある自由を大切に。、、、
    大林宣彦は映画を天職とした果報者である。映画という武器を使って平和へ向けての闘いを続けた人だ。そして技術に詳しい哲学者でもあった。こういう人が同時代にいたことを知らなかったこと、その思想に触れてこなかったことは残念だった。今からでも大林監督の作品をみることにしよう。