「図解ジャパン」プロジェクトが始動ーー規定科目と自由科目。

「図解塾」の「図解ジャパン」プロジェクトが始動。

「規定科目」と「自由科目」の2科目で構成。

初回の今回の規定科目は、「粋」と「生け花」の発表。自由科目は「共同親権」と「押し」の発表。

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以下、塾生の学び。

  • 久恒先生、皆様、おつかれさまです。本日、図解塾。先ずは久恒先生ブログの話題で肩慣らし。①Covid19に倒れた著名人、岡江久美子(俳優、タレント、2020年4月23日没、享年63)、立石義雄(実業家、2020年4月21日没、享年80)、志村けん(タレント、2020年3月29日没、享年70)、クルーズ船のケースなど当時日本国内ではまだ「他人事」だったところ、相次ぐ有名人の悲報に当時「身近に迫る恐怖」を実感。著名人の犠牲者はその後死因の公表を控えるようになったとか。身近な環境ではあの頃在宅勤務が始まり、仕事のやり方が大きく変化。社内でのマスク着用、朝会前の会議席アルコール清拭は今も継続中。②神保町「ほんまる」4月27日開店に向け書棚の準備が佳境。店内意匠は佐藤可士和氏監修との事で皆規律順守!久恒先生ご契約の棚には「アクティブシニア革命」の看板、訪れたし。③「木村伊兵衛展」恵比寿東京都写真美術館、伝説のカメラマン、報道・宣伝は勿論、スナップ・舞台芸術迄なんでもござれのマルチな活躍ぶり、貪欲なコレクションに逢いたし、嗚呼連休間近。④「橋本治展」神奈川近代文学館、『とめてくれるなおっかさん背中のいちょうが泣いている男東大どこへ行く』伝説の駒場祭ポスターの作者、こちらもマルチな才能との事、逢いたし。④久恒先生が『アクティブシニア革命』構想を図解。人生100年時代の最前線で生きるヒトは『与生』で生き抜く、『情報産業社会』(梅棹先生)と『知の再武装』(寺島先生)双方からの学びが思考のベースとなる。「学ぶ」「交わる」「表現する」「貢献する」夫々のジャンルで活躍するシニア執筆候補者へ仕掛ける『戦略』とは?取り上げるジャンルの順番・依頼する執筆のボリウム割り振りなど、「繋がり」「リズム」が重要でその為に図解を駆使した立体的な構想が不可欠(箇条書きでは考えが偏ってしまう)。年末頃の編集に向けて今の「段取り」がきっと役立つ大切なプロセス。⑤寺島先生「世界を知る力」1)岸田首相訪米で考えさせられる「日本の立ち位置」:『離島の領有権問題』『対米経済協定』『非核・平和主義の主張』どれも曖昧、明確な主張を米に示せ。沖縄に国連施設を。中国は攻撃できないだろう、2)中国の止まらない人材流出、昔からエスケープを繰り返す中国民族の歴史、3)日本人はプリンシプルをもち対米基地/地位協定問題に毅然としたビジョンを。…写真によると久恒先生図メモはA4で5枚構成、行間に余裕を取り「マル」「矢印」が明瞭で「図メモ」の体が有る。一方当方は同一内容をA4で3ページ。必死のメモ取りで字は小さく行間ツメツメ、「学級新聞」みたいな出来栄え。次回への心得は「字ズラを白く仕上げる」コト。さて、本題。「日本を知る105章」から2題。#1『いき』は当方が担当。外見の洗練というよりも日本固有の、しかも遊郭という虚構世界で発達・成長した概念が記述の背骨、外観は二の次。「遊女」が持つプライドという記述に対しては本文を読むだけでは理解できず、「大吉原展」関連の新聞記事から情報を拾い補完することにより、納得出来る図メモが出来。このような限定された世界の「美意識」の説明が本稿の大半をしめた為、恋愛スタイルの「今昔」やファッションの「東西」といった文化比較の観点で情報不足の感はありましたが「解ったつもり」でいた事柄が理解できたことは多いなる学びとなりました。#2『生け花』では、『茶道』『花器』との関連性が説かれ、『そぎ落として残ったものの美しさ』という観点から、もはや美しく見せるテクニックとま全く違う『生き方』に関わる心の有り様の重要性は先述の『いき』にも通じており『心の有り方』をどちらも追及しているという事を理解する事が出来ました。自由課題の『親権』及び『推し』については丁度話題の社会問題に関連していた為大変参考になりました、どちらの話題も「かつて存在した類似の事象」に対する変化点や背景を勘違いや思い違いする事なく明確に伝えるという観点で図解の重要性を改めて気付く事が出来ました。いよいよ連休を迎え様々な催しに足を運ぶことができる事に大変ワクワク致します。今日の学びを生かして新たな気付きが得られる様活動したいです。有難うございました。次回も宜しくお願い致します。
3人、、「久恒図解塾 M 西く 上方 smartness, stylishness, chic, elegance 日本を知る105章01 い いき 美意識 昔 江戸時代 佐伯順子 さえき じゅんこ 1961- 比较文化学者 同志社大学教授 江戸 24Apr.2024 垣内武 武 虚構世界 遊郭・ 花柳界 潔さ 社会的 地位 一 現実世界 媚態 プライド 乳前が良い 恰好良い 社会的 圧力 承認された 立場 家族の為 稼ぐ 西には 「いき」 「いき」に対応する音 葉が有るのかな? はんなり 相手に執着しない 男性社会 一期一会の関係 借金の形 西 派手な原色色彩 ごちゃごちゃした紋様 生き様にてなりきる 生き様に なりきる 惹かね もつきりした格好良さ 黒みを帯びた冷たい色調 相手と一心同体 の関係 恋愛観 ファッションのみなら 可振類い」方にも 喫響しているかも いなせ」とか・ ファッション ファ」というテキストのイラストのようです
 
 
  • 本日もありがとうございました。「日本を知る105章」の図解を作っていて、日本文化について知っているようで実は何一つ知らなかったことを思い知らされました。「いき」については、花柳界の男女のかけひきがもとになっていたのかと知るとともに、現代のファッションやしぐさにもつながっていることが分かりました。驚いたのは、「いき」は江戸(東京)だけで、上方(京都・大阪)ではまったくそういった文化がみられないということでした。これが現代まで続いているのだから、交通や通信の発達で距離感が無くなったと思われた東西の違いを改めて感じさせられました。「生け花」については、自分が図解したものを発表したのですが、朝顔が垣根いっぱいに咲いているのを全部刈り取って一輪だけ残すという感覚は、きわめて理解しにくいものですが、これこそ日本的なものだと改めて思いました。「親権」と「推し」についてもとても分かりやすい図で、よかったです。これからも楽しみです。
  • 4月の図解塾に参加させていただきました。久恒先生、皆様ありがとうございました。今回学んだ内容は、「ジャパンプロジェクト」として日本文化の紹介で、知っていると思っていた日本の文化も人の説明するとなると知らないことが多く、日本文化について詳しく知ることができ良かったです。今回紹介された内容は、「いき」と「生け花」についての紹介と、「親権」と「推し」に関して図解により紹介されました。
    「いき」については、比較文化学者の佐伯順子さんが書かれた記事が紹介されました。その中では、遊郭花柳界における美意識や上方と江戸、そして江戸時代と現代の違い、さらに男性と女性の視点の違いについて紹介されました。特に、遊郭花柳界における男性視点と女性視点の対比が興味深く、江戸時代の虚構と現実の関係がよく理解できました。「生け花」についてのお話では、日本の美意識について考えさせられました。地元の偉人である木下利玄の牡丹の花の俳句も紹介され、非常に興味深いものでした。 「親権」に関する話題も、複雑な内容でしたが、図解によって分かりやすく解説されていました。改正された「単独親権」と「共同親権」について、理解を深めることができました。最後に、「推し」についても興味深い議論がありました。このテーマは、もともと「オタク」文化から始まったということや、「推し」にまつわる様々な問題について知識を深めることができました。図解によって、複雑な内容も直感的に理解しやすくなり、他人にも説明しやすくなることを学びました。次回の図解塾も楽しみにしています。
  • 本日の図解塾「ジャパンプロジェクト」ありがとうございました。「日本を知る105章」から①「いき」と②「生け花」を図解で読み解きました。「いき」とは何ですかと聞かれると漠然とした言葉でしか答えられないところですが、図解で分かりやすくイメージしながら、新たな発見もありました。特に「いき」という言葉が生まれたのは、時代背景や土地柄などが影響していることや、それを「美意識」として形作ってしまうところに「日本的なもの」を感じました。また、「生け花」も、花そのものを愛でるというよりも、器や生ける場なども含めた全体を「生け花」と考え、精神性まで感じ取ってしまうという感覚にも「日本的なもの」を感じました。後半の自由課題の図解では「『親権』の法律改正」と「推し活」。どちらも現在の「動いてる日本」を知る上で興味深い内容でした。規定課題の「日本を知る105章」の図解と、自由課題の図解との組み合わせは、伝統的な日本と現在の日本を切り取るイメージでとても面白いと思いました。次回も楽しみにしています。
  • 今夜もありがとうございました。改めて図解はパワフルだと思いました。自分で作ろうと思うとなかなかうまくいかず。いろいろなコツを教えていただけてありがたかったです。図解力がアップしたら、文章ももっと書きやすくなりそうです。授業でも取り入れたいと思います。今夜のテーマ「いき」が関東が舞台だとしたら、関西はどうだったのかな?と思うなかで、江戸時代、関西は人形浄瑠璃では「曽根崎心中」など遊女と客の心中ものがはやったという話を思い出しました。「情」の表し方がいきとはずいぶん違うなと思いました。こんなことも考えさせてくれたのは、自由に考えらえるのは図式だからなのだろうと思いました。
  • 本日の図解塾「ジャパンプロジェクト」ありがとうございました。「日本を知る105章」から①「いき」と②「生け花」を図解で読み解きました。「いき」とは何ですかと聞かれると漠然とした言葉でしか答えられないところですが、図解で分かりやすくイメージしながら、新たな発見もありました。特に「いき」という言葉が生まれたのは、時代背景や土地柄などが影響していることや、それを「美意識」として形作ってしまうところに「日本的なもの」を感じました。また、「生け花」も、花そのものを愛でるというよりも、器や生ける場なども含めた全体を「生け花」と考え、精神性まで感じ取ってしまうという感覚にも「日本的なもの」を感じました。後半の自由課題の図解では「『親権』の法律改正」と「推し活」。どちらも現在の「動いてる日本」を知る上で興味深い内容でした。規定課題の「日本を知る105章」の図解と、自由課題の図解との組み合わせは、伝統的な日本と現在の日本を切り取るイメージでとても面白いと思いました。次回も楽しみにしています。
  • 本日もありがとうございました。今回も皆さんの近況から始まり、お決まりの久恒先生の怒涛の1週間のお話。アクティブシニア革命の全体像の図解。ありがとうございました。なかなか現実的になってきたのではないかと思います。「ほんまる」の棚がどうなるか、楽しみです。日本文化の図は、面白かったです。かっこいいのイメージをもっていた「いき」に、そんな土台の意味があったなんてびっくりでした。また、「生け花」は花で心の中を生かす、生け花。という感じでしょうか。今回は心の奥底のものを表現している日本の文化を感じました。日本には、「道」がつくものが多い。これは心の鍛錬を意味しているものが多いように感じます。また「親権」と「推し」も良くわかりました。選んでこられた題材が素晴らしいです。次回も楽しみです。日本のいろいろなことや文化に、じっくり向き合うことができて、復習もかねて、楽しんで取り組みたいと思います。
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シェア書店「ほんまる」の棚のデザインを確定。その後、本の登録を数冊済ませた。

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「名言との対話」4月24日、岡本行夫「国でも企業でも、フロンティア型人間が増えなければ進歩がありません。いかにプロアクト型人間を増やすか、というのはとっても重要なことです」

岡本 行夫(おかもと ゆきお、1945年昭和20年〉11月23日 - 2020年令和2年〉4月24日)は、日本外交評論家。享年74。

神奈川県鎌倉市藤沢市出身。湘南高校から一橋大学経済学部を卒業し外務省に入省。北米局安全保障課長、北米第一課長などを経て1991年に退官し、「岡本アソシエイツ」を経営し、硬派の外交評論家としてメディア出演などで活動しながら、外交の現場に立った。橋本内閣の総理補佐官(沖縄問題担当)、小渕内閣科学技術庁参与、小泉内閣内閣官房参与、総理補佐官(イラク復興担当)、総理外交顧問、福田内閣外交政策勉強会メンバーをつとめた。

岡本が外務省を退官したとき、JAL広報課長だった私は、外交の最前線の要職にありながらどうして辞任したのか不思議だった。今回わかったのは、デスクワークが主の管理職になって現場から離れることを嫌ったためだとわかり驚いた。また、社内でも岡本を支援する動きも知っている。

岡本行夫 現場主義を貫いた外交官』(五百旗頭真ら編)では、「官僚の仕事は課長時代が一番面白い」といい、切り込み隊でなく安全プレーをしていくのは、「自分の生き様に向いているのか。自分は燃えないのではないか」と対談で語っている。官僚に限らず、組織での仕事も一番面白いのは、課長クラスの時だ。私の場合を思い返すと、九大探検部のキャプテン時代、JALの広報課長、経営企画担当次長時代、多摩大学の学部長時代がもっとも燃えた時代だった。現場の最前線の指揮官の醍醐味を忘れることはできない。この点は岡本の生き様に大いに共感する。

民間人として自由に課題解決に愛国者として奔走する姿は、日本側だけでなく、アメリカ側からも「日米同盟の擁護者」「日米関係の巨人」と評価されている。

死後の2021年に刊行された『日本にとって最大の危機とは?』と題した講演録を読んでみた。以下、岡本行夫の言葉を拾った。

  • 国際社会で大事なことは、常に、反射的に、相手の立場に身を置くこと。
  • 案の段階から関与した人が、自分で担いで走らなければいけない
  • 日本人の国際化のために学ばなければならないと思うのは、課題設定能力です。白地のキャンパスに自生んで最初から絵を描くような構想力、設定力が世界へ打って出ていくために必要な能力だと思います。
  • 課題設定能力は、質問を積み重ねて自分が物事を相対化し、その事象を深掘りして初めてできるものです。
  • プロアクト型の人間は自分も環境の一部だとして考える、つまり自分が動けば環境も動く、上司の命令を待たず自分で自分の仕事を探しに行く。常にフロンティアを求め動く。、、、国でも企業でも、フロンティア型人間が増えなければ進歩がありません。いかにプロアクト型人間を増やすか、というのはとっても重要なことです。

相手の動きに反応するリアクションするリアクト型ではなく、常にフロンティアに立つプロアクト型人間が、岡本行夫の生き方だった。

岡本は2020年4月24日に新型コロナで亡くなった。享年は74であった。岡本は自叙伝を執筆中だった。「父母たちの戦争」「日本人とアメリカ人」「敗者と勝者の同盟」「日本の失敗とアメリカの傲慢」「イラク戦争」「難しき隣人たち」「漸進国家・日本が辿る道」という構成であった。亡くなった時点では未完だが、出版の予定となっているとのことである。

受け身の状況対応をするリアクト型の人間ばかりではなく、能動的に状況を創造せんとするプロアクト型の人間を養成することが重要だという岡本行夫の指摘には大いに賛成だ。与えられた仕事に従事するのではなく、自らフロンティアに立ち、組織や集団の本質的な課題を設定し、その課題解決のために走り回る。既成概念を打ち破る。それが本当の仕事というものなのだ。