図解塾6期㉜:『梅棹忠夫著作集』第13巻「地球時代に生きる」

図解塾6期㉜:「梅棹忠夫著作集」第13巻「地球時代に生きる」。

福祉関係の2人がお試し参加。

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以下、塾生の学び。

  • 久恒先生、皆様、おつかれさまです。本日、図解塾。先ずは2月3日八王寺大学セミナーハウスで実施された蜃気楼大学2024の話題から。未だ冷めない「高揚感」「満足感」を全員で語り合いました。「皆が若かった」「図解や幸福学への関心に手ごたえを感じた」「独特な建物やキャンパスが素敵だった、ゆっくり過ごせたら尚よかった」などナド…。当日は各地から遠路はるばる駆け付けた参加者が多かったとか、名古屋、茨城、気仙沼、帯広、そしてシンガポール。関心度の高さは予想をはるかに上回り…。さらには当塾の活動を知った2名の方が本日の図解塾へに参加してくださいました。児童相談所ソーシャルワーカーとして最前線に立たれるお二人、日頃から「コトバ中心のコミュニケーション」に限界を感じており、「視覚で明確に瞬時に意思を伝える」図解の凄さに目からウロコで「勉強したい」と参加を決めたとの事。大歓迎!継続してくださると幸いデス。久恒先生からは、「裁判所など、複雑な関係を紐解くタスクを追う職員の方々を沢山指導してきた。関係性の説明を通して問題点をクリヤに論ずる事が出来る。文章ではそうはいかない、モメゴトのタネにしかならない」…めちゃ役立ちそう。一方恒例の久恒先生ブログからは、①2/4(日)神田神保町交差点付近に開店予定のシェア書店を橘川先生と表敬訪問。なんと蜃気楼大学の翌日!お2人のタフネスがスゴイ。フランス文学作家の鹿島茂さんと偶然お会いしたとか、出歩けばこその収穫、見習いたし。②寺島先生との one on oneで近況をシェア、話題の中心は「人材育成」とか、なお盛んな向学心のお2人へ畏敬の念ひとしおです。③知研読書会#19、テーマは「日本」と「科学」、ヒト→社会→自然へと「外界への広がり」が従来の視点とするなら、逆向きに脳とか心とか「内側へテーマが遷移」していくというパラドックス。相変わらずのスゴイ図メモ。黒で一気に書き上げ、ポイントとなるコトバや関係を赤で囲ってつなげる…読まずして解る「図の要約」。これがやりたい!④コロナ終息で講演依頼が舞い込みあちこちへ。「知図展」「心の健康シンポ」「FM鎌倉インタビュ」…お疲れが出ませんように。さて本題、先述のニューカマーお2人への歓迎の意を込めて、図解総復習の超ダイジェスト。「集大成と新世界」(献・育・究3つのパート、空母と戦闘機)、キャリア史、梅棹先生、そして文学全集という流れ、梅棹先生プロフィールとフィールドワーク(情報の文明:歴史~ヨコイト、比較文明学研究:地理~タテイトの複合テーマ)と文学全集。Over Viewからライフワークのディテールへ。『全体構造と、構成因子同士の関係説明』、加えていま『関係性』は『図解』で論じ「考える」を洗練…。そして「第13巻:日本文明」について、久恒先生お手書き図メモから起こしたパワポ映像を駆使して塾生がレクチュア。a) 「国際交流の日本文明」:モノと生活、生活に密着した人の生き方を情報発信すべき、国際交流。b) 「大阪万博」:工業時代から、情報化産業へ、 「ミニ海外旅行」が出来教育面で貢献 。人類の調和、公害問題へ一石。俯瞰して全体像を語り、構成するディテール同志の関係性を語る。『図解とは何か?』を改めておさらいできたこと、先日の蜃気楼大学でのレクチュア『日本人論』では、もくじ~曼荼羅(☞目的および世界観の説明)~共通ワード分類でまとめ(☞関連性説明)という構成で、先述した図解のコンセプトに即したモノづくりを体現した事に改めて気付く事が出来た事、以上は本日も学びとなりました。次回も宜しくお願い致します。有難うございました。
  • 2月の図解塾に参加させていただきました。久恒先生、皆様ありがとうございました。今回は、今までの振り返りや図解についての説明、梅棹忠夫全集から「国際交流と日本文明」、第13巻「地球時代にいきる」から図解で説明していただき、とても興味深い内容でわかりやすく、理解が深まりました。 日頃、生活していると自分の毎日の生活や仕事の関係、身近な地域の事などを中心にしか物事をとらえていないのですが、梅棹先生の著作のお話をお聞きすると「地球時代」「3000から4000もある民族の中の日本」「日本文明」など普段考えたこともないようなスケールのお話がでて、とても心豊かになった気がしました。心の豊かなものの考え方や時間の過ごし方が、豊かな人生、幸せな人生、実りある人生につながっていくのではないかと思いました。「日本」の事を学校で習ったり、今まで生きてきた中で「日本」を知ったような気になっていましたが、梅棹先生の考え方を知り、まだまだ知るべきことたくさんあることも気づかされました。印象に残った内容は「国際交流と日本文明」の図解で、日本文明は、高感度で正確の受信型の文明で送信機能が悪く、このことが日本文明の命取りになるという内容です、確かにそのように思いました。送信機能が悪いと国際間での文化交流に乏しくなり、国際間での相互不信感が高まる原因の一つになると思います。梅棹先生は、日本文明を伝える内容が、「能」や「茶道」など文化に偏りすぎているので、日本の生活、生き方を伝えることが大切だと言われています。150年前の日本の生活風景や人々の暮らしの白黒の写真集を見たことがありますが、日本人の考え方や生き方を外国に向けて発信することが大切ではないかと思いました。明治大正昭和平成令和といった近代だけでなく、はるか昔ににさかのぼって、日本文明の流れを俯瞰して全体を見て、構造や関係性をみることで理解が深まり、これからの日本や課題が見えてくることがわかりました。参加されたメンバーの方からも感想や意見を共有する時間を持つことができ、とても楽しい時間を過ごす事ができ感謝しております。ありがとうございました。
  • 久恒先生、皆様、本日は図解塾ありがとうございました。先日の蜃気楼大学をきっかけとして新しい方の参加もあり、いつもに増して活気のある塾でした。前半では久しぶりに「図解とは何か」という図解コミニケーションの根っこの部分を振り返り、「全体の構造と関係性を明らかにする」のが図解であるということを再確認することができました。また「あらゆるものを図にしよう!」という言葉には大変刺激を受け、新たな興味も湧いてきました。後半は、梅棹忠夫著作集第13巻「地球時代」の続きでした。その中の国際交流と日本文明では、日本は、海外からの情報をキャッチすることに対しては高感度であるのに対し、日本から海外への発信力は弱いとありました。普段は考えたことがありませんでしたが、なるほどそうかもしれない、鎖国の歴史や言語の問題はあるものの、身近なところでも意識しておきたい、と思いました。図解をベースにした新しい取り組みの話も伺いました。これからの図解塾がますます楽しみです。引き続きよろしくお願い致します。
  • 久恒先生、皆様、本日は図解塾ありがとうございました。先日の蜃気楼大学をきっかけとして新しい方の参加もあり、いつもに増して活気のある塾でした。前半では久しぶりに「図解とは何か」という図解コミニケーションの根っこの部分を振り返り、「全体の構造と関係性を明らかにする」のが図解であるということを再確認することができました。また「あらゆるものを図にしよう!」という言葉には大変刺激を受け、新たな興味も湧いてきました。後半は、梅棹忠夫著作集第13巻「地球時代」の続きでした。その中の国際交流と日本文明では、日本は、海外からの情報をキャッチすることに対しては高感度であるのに対し、日本から海外への発信力は弱いとありました。普段は考えたことがありませんでしたが、なるほどそうかもしれない、鎖国の歴史や言語の問題はあるものの、身近なところでも意識しておきたい、と思いました。図解をベースにした新しい取り組みの話も伺いました。これからの図解塾がますます楽しみです。引き続きよろしくお願い致します。
  • 本日の図解塾、どうもありがとうございました。「蜃気楼大学」での発表を終えての図解塾で、まず感想を述べあいましたが、手前味噌ながら午前と午後の発表、構成も内容もプレゼンテーションも大変良く、大成功だったと思います。当日聴いてくださった方が今日は図解塾に参加してくださり、うれしい限りです。はじめに図解の考え方全体を俯瞰する講義がありました。私たちも、ともすれば全体を忘れてしまいがちなので、このように時々復習が必要で今日はたいへんいい機会でした。今後のこともいろいろとお話がありました。生成系AIを使った図解ソフトは、とても期待しています。また、図解Japan Projectなどわくわくするような企画があることもすごいと思いました。「文明の生態史観」で世界全体のヨコの関係、「情報の文明学」で歴史すなわちタテの関係の延長線上に「日本および日本人とは何か」そして「地球時代でどのような立ち位置でアイデンティティを持ちつつ貢献していけるか」ということを幸福塾の「代表的日本人」と合わせて学んでいきたいと思っています。
  • 久恒先生、みなさま、本日もありがとうございました。今回はまず、2月3日に参加した蜃気楼大学についての感想をそれぞれ発表しました。同大学に参加するのは2回目で、今年は2コマを使って図解塾から「日本文明論」、幸福塾から「日本人論」について発表し、これまで学んだことを極めてコンパクトに説明したわけですが、そのおかげで私も学び直しができて、図解が持つ力の凄さを再認識しました。一方、その発表を聴いたことがきっかけで、本日見学者として初めて参加された方がおられましたので、久恒先生から「図解とは何か」について改めて解説があり、その後、梅棹忠夫著作集第13巻「地球時代に生きる」の中から、「①地球時代に生きる」「②国際交流と日本文明」の図解による解説と、今後の展開についての紹介がありました。 第13巻の解説が再開したわけですが、今回の2件の内容から、梅棹先生の俯瞰目線のスケールの大きさや、洞察力、時間的にも深い捉え方などを知ることが出来ました。特に「①地球時代に生きる」については、テーマになっていた万国博覧会が来年(2025年)大阪で開催されますので、興味深く聴きながら梅棹先生だったらどのように提案されたんだろうかと思いましたし、「②国際交流と日本文明」については、「受信機型の文明、送信機型の文明」という捉え方を知り、驚くとともにとってもわかりやすいと思いました。また、今年の図解塾の展開については、ソフトウェアの開発や普及活動(?)など、これまで以上に変化する(進化する)とのこと。私も参参加できるよう努力しますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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  • 先日の蜃気楼大学での幸福学のまとまったプレゼンはこのような継続的な勉強会の元で作られてきたのだと実感しました。図の力を福祉分野に導入したいと思いました。自分流ではやってきたところもあることに気づきました。改めてぜひ学びたいと思いました。そして、2月は12日から24日がオーストラリアに調査に行きます。そのため、入れない可能性が高いと思います。帰国しましたら、今後のことをご相談させていただきたいです。
  • 結婚記念日
  • 仙台から佐藤さんがみえて夫婦で話を聞く。その後、銀行まわり。
  • 本日の「名言との対話」の対象がなかなかいなくて困っていたところ、深夜になって赤松良子さんの訃報のニュースが流れた。
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「名言との対話」2月7日。赤松良子「猛烈に勉強しなさい。そして、猛烈に働きなさい。チャンスは必ずやってくる」

赤松 良子(あかまつ りょうこ、1929年8月24日 -2024年2月7日 )は、日本労働官僚外交官政治家。享年94。

大阪府生まれ。津田塾専門学校英文学科卒業。1953年東京大学法学部政治学科(丸山真男ゼミ)卒業し労働者に入省。1979年国連日本政府代表部公使に就任し女子差別撤廃条約に賛成の投票を行う。1982年労働省婦人少年局長に就任、男女雇用機会均等法を立案。1984労働省婦人局初代局長に就任。1986年駐ウルグアイ大使。

1989年女性職業財団(現21世紀職業財団)会長。国際女性の地位協会会長、文京女子大学教授などを務める。1993年~1994年細川、羽田両内閣で文部大臣に就任。1997年国際女性の地位協会10周年を記念して「赤松良子賞」が設立される。1999年政治の分野への進出をめざす女性を支援するネットワーク、WIN WIN設立し代表。2003年扇千景とともに女性として初の旭日大綬章を受章した。2008年より日本ユニセフ協会会長。2019年東京都名誉都民。

以上が表の経歴である。私生活はどうだったか。

1953年に花見忠(後に上智大学教授)と結婚し、35年後に還暦を前に協議離婚している。1966年に、青杉優子のペンネームで住友セメント事件に関する論文を発表している。青杉優子というペンネームは愉快だ。赤ではなく青、松ではなく杉、良ではなく優というのはユーモアがある。

入省当時の婦人少年局には、藤田たき局長(津田塾教授)を始め、田中寿美子課長(後、参議院議員)、高橋展子デンマーク大使)、森山真弓環境庁長官内閣官房長官、文相、法相)らが所属していた。また2009年に逮捕された村木厚子厚生労働省雇用均等・児童家庭局長について、「無実の村木厚子さんの解放を求めます」との声明を発表している。無実であった村木は後に次官になっている。こういった女性官僚の系譜がある。彼女らは、猛烈に学び、猛烈に働いたのであろう。

赤松良子の「猛烈に勉強しなさい。そして、猛烈に働きなさい。チャンスは必ずやってくる」は、若い時代には、出産・育児、男性に比べて昇進の遅れがあり、雌伏の時代を過ごした時の心境だろう。赤松はチャンスをつかみ大輪の花を咲かせたが、その姿に後輩女性たちは勇気をもらったことだろう。女性活躍の流れの中で大きな影響を与えた人だ。