北陸路の食を満喫する会

夜7時から9時半まで、南青山の「ラ・ロシェル南青山」で第6回GIN総研文化イベント−−晩秋から冬本番--魅力たっぷりの北陸路の食を満喫する会、に参加した。この会はよく出ており、以前の宮城県、長野県などの会にも参加したことがある。日本各地の食材を使った料理や酒を楽しみながら、その土地にまつわる話を寺島実郎さん(日本総研理事長)がして、参加者同士の交流も行うという会である。



北陸電力の会長さんのお話では、北陸は渤海の頃はオモテ日本であり、敦賀に招待所があり、琵琶湖を通って平城京使者が来たのだそうだ。金沢までの北陸新幹線が開通すると東京から2時間の距離になるという。


金沢鴨・細野屋の口子・金沢一本ネギ・加賀つるまめ・加賀れんこん・能登黒豚・富山りんご、など富山・石川・福井3県の名産を使った料理とボジョレー・ヌーボーも。


恒例の寺島さんの短いスピーチは以下。

文京区の小石川や白山神社の地名は北陸の名前をつけたもの。

1905年に仙台医専に留学した中国の魯迅のノートに赤字を熱心にいれてくれた藤野厳九郎(「藤野先生」で有名)の話題。藤野は福井県の出身で、晩年は町医者として活動。「藤野先生」は後年、どうして中国人留学生にを熱心に指導したのかと聞かれたときに、自分は若い頃から漢籍に鍛えられた。心のどこかに中国に対する尊敬の気持ちがあったかもしれないと答えたという。福井藩は当時、文化が厚かったということだろう。「藤野厳九郎はなぜ藤野先生になったか」という小論を「世界」に書いているので読んで欲しいとも。

日曜日のTBS朝6時からの「時事放談」で、宮澤喜一さんと語っているという情報ももらった。


最後の音楽演奏は西本梨江さんで、バイオリンは漆原直美さん。ノクターン、渚のアデリーヌ、ワルツ7番、火祭りの踊り、赤とんぼ、里の秋、道、リベルタンゴ