「結婚して良妻賢母型の人生を送ろうという女子学生にはこの学部では会ったことがない」

仙台ロイヤルパークホテルで野田一夫先生と二人で朝食を摂りながらじっくりと話ができた。



今日は土曜日ではあるが、大学では4年生の総合研究の発表会があり、4つのグループの司会やコメントを担当した。

前期の時間を就職活動の合間に集まって議論や資料の作成、プレゼンの準備をするということなので、学生たちもなかなか大変だ。


以下、この4つのグループの研究テーマ。

「プロジェクトMyu 同窓会が宮城大学を変える」

「学生交流施設 ガクエン 事業計画」

「学生に対する宮城県産ウオーターの消費拡大に関する提案」

七ケ宿町の情報化による地域活性化策の提案」


私の担当のグループは「プロジェクト Myu」という発表を行ったが、携帯電話を使った撮影によるビデオドラマ仕立てで始まり、なかなか面白い発表となった。発表者のプレゼンも落ちついていたし、パワーポイントの資料もよくできていたし、会場からの質問に対する回答もスマートにこなしていて、総合的に合格点だったと思う。この内容は同窓会準備会に対して8月4日にプレゼンを行う予定になっている。

他のグループも時間と労力をかけた発表が多く、全体にレベルが高かったように思う。


終了後、ごくろうさんということで予定のなかった学生を3人連れて、大学の近くのテニスコートにあるレストランで食事をした。このグループは事業計画学科、情報コース、デザインコースからランダムにチームが決まり、そのチームで仕事をするという仕組みで、私の学科の学生もいて、あまり知らない学生が多い。

3人とも女子学生で、イオンや東京のデザイン会社に就職が決まった人と、公務員試験を受験中の人だった。食事をしながっらいろいろと話をしたが、全員が一生仕事を続けていきたいということで、就職先を選んでいた。イオンは総合職なので勤務先は全国だが再就職ができる人事制度があり、デザインという分野は一生続けられるテーマであり、男女の区別なく仕事ができる公務員を選びたいということだった。


結婚して良妻賢母路線を歩もうという人にはこの事業構想学部では会ったことがない、と全員が断言していたのが印象的だった。社会とつながりを持ちながら家庭を築くという生活設計や、結婚することは考えていないという人もいる。


このにわかチームとはこれで終わりになるが、それぞれの人生に幸あれと願わずにはいられない。