社長メッセージ、企画とは何か、臓器移植に対する自分の立ち位置

k-hisatune2009-06-19

9時半から、学長室高野課長と細かい案件の打ち合わせ。

10時40分からの第2時限目は、地元の京王電鉄聖蹟桜ヶ丘に本社)、ベネッセ’多摩センターに本社)、サンリオ(多摩センターにサンリオピューロランド)という3つの企業の社長メッセージと企業理念や事業などのデータを材料に、企業の側に立って図解に挑戦するという課題をこなしてみた。200人ほどの受講者の名から数人を選んで発表してもらった。題材にした企業に関心を持つ学生もいて、この企業に入りたいという感想を書いたアンケートもあった。

昼休みは、諸橋学部長、山田統括官、樋口先生らと歓談。

第3限目は、1年生対象のプレゼミで、4つのグループの合同授業。NPOを結成するという大きなテーマで挑戦してもらっているが、今回は私には「企画」というテーマでキャプテンの椎木先生から30分の講義の要請があった。大学に入ったばかりの若者に企画の話をするのはなかなか難しい。一つのキーワードから豊かな世界を創造できるということを、多摩大の「現代の志塾」を材料に説明したり、異質の組み合わせが新しい世界をつくること、またその先達として後藤新平の行った壮大な企画の実例を挙げながら説明してみた。

校長・副校長・教頭が読者の雑誌「週刊 教育情報」6月22日号が届く。「著者に聞く」というコーナーで、「「タテの会議 ヨコの会議」に関するインタビューが掲載された。「もめない会議」のつくり方を伝授、という見出し。http://www.kyouiku-press.co.jp

16時半に品川駅のアトレで、N出版社の編集者と知研の八木会長、秋田事務局長とミーティング。企画が決定して動き出す。

18時、同僚だった杉原さんが品川のインターシティにある大学院に見えて情報交換。

18時半からは、大学院授業。臓器移植をテーマに4つの新聞の社説を材料に、自分の意見を持つという試みをしてみた。出席者は10人。臓器移植法案A案が衆院を通過した直後でもあり、全員が社会人なので、議論も活発だった。朝日、毎日、日経、読売の社説は、その新聞のイメージと同じ論調であることがわかった。
和田移植、科学者としての医者と開業医、脳死とは何か、どういう状態か、親族になぜ優先か、子供の虐待との関係、臓器売買の値段、なぜ成案を急ぐのか、なぜこの時期なのか、ABCD案の内容は?、圧力団体はあるのか、人身売買に対する感覚、運命、実際の場面になったときには違う判断になるのではないか、医師の判断は怖い、15歳という年齢はどういう意味があったのか、、、、、、。以上は疑問点。以下は受講生の感想。

  • 本日も有意義なテーマで学ぶことが出来ました。久恒先生の本日の院生への「投げかけ」は日本を代表する新聞社説で臓器移植のテーマを図解すること。この作業によって論点を整理し、自分はどう思うのかをプレゼンテーションするという講義でした。まず、社説に対する懐疑を明確に出来ました。もっともらしいことが書かれてある印象を受け、何か読めば分かる気がして、ざっと読むわけですが、読後感は今ひとつ分かったような分からないような内容であることが実はすくなくありません。しかし、人間は権威あるものに「理解できない自分が恥ずかしい」と卑下し、分かったふりをしてしまう。今日、読んだ社説は一体なにがどうなのか、図解化の過程ですっきり書けているものはありませんでした。書き手も実はよく分かっていないかもしれないし、論点がずれているのかもしれません。図にならない話、出来ない話は多くの小難しい言葉でデコレーションされていたりするけれど意味不明の話であることが多いことをこの講義で学んでいます。結論としては社説にしっかりと臓器移植法について書かれてあるものはありませんでした。書き手だけが分かっているのか、取材不足、理解不足なのか。ロジックが通っていないし、視座も定まっていないと思いました。法案についての状況説明だけで何がどう問題なのか、、、、、。
  • 本日の久恒先生の授業は、各自が4社新聞の社説を読んで、臓器移植の法改正案についての内容と課題を図解で整理し、生徒間で活発な議論を行った。脳死、臓器移植について、私自身、頭の中で整理ができたことと併せて、自分なりの考え方を導き出すことができた。さまざまな意見や考え方が錯綜する難しい問題ではあるが、この重い問題に対して、どんな形であれ、自分の考え方をもつことは、非常に重要であると思うし、、、、、。
  • 今回は時間の関係で発表できず残念でしたが、皆さんの発表をお聞きし、大変勉強になりました。4新聞社の社説とはいえ、図解の仕方が人それぞれで皆さんの特徴が出ていると思いました。図解のコンセプトが、社説の要約であったり、問題点の探究であったりと、何を表現したいのかという目的を決めて図解することの大切さを学びました。臓器移植法改正案については、次のような考え方があることがわかりました。・WHOなどの国際的な潮流は15歳未満の子供の臓器移植を容易にしたい。、、、、、、

上記以外にも、以下に続々と書き込みがある予定。
http://www.hisatune.net/html/01-kyouiku/tamadai/comm-keiei/bbs-f.htm