「ライト・アクティブラーニング」の橋本メソッドを学ぶ高大接続FD/SD勉強会。

FD/SD勉強会。

富山大学の橋本勝教授が講師。で、「ライト・アクティブラーニング」で、橋本メソッドを学んだ。教職員40名に対するライトなアクティブラーニングの実習型の勉強会。和気藹々の1時間半。

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 ・「タイムスリップ」:清松先生、水谷室長、中村有先生、出原先生と、私のグループ

・「いかがでしょうか?」:水盛先生と中村有先生:楽しい

・橋本目そっだ:質問時間が半分以上。学生の発表と学生の質問。質問しやすくなる。授業の最後の「シャトルカード」、これをコメントをつけて返す。一対一の関係。

・「どう思われましたか?」:ライト・やる気の乏しい学生に焦点。競争原理とゲーム感覚。

・「学生はALを好むか?」:好むのは2割。マスプロ・資格試験、、という実状。学びにおける「楽しさ」・笑顔・目の輝き。「主体的、対話的、深い学び」。知的な楽しさを実感する学び。結果として深い学びが自然にでてくる。

「ディープか?ライトか?」:小林先生「生の経験による成熟度によるのではないか。」目黒の松井先生「学力水準によるのではないか、多様な学生、高校が変わりつつあるから大学も変わらなければならない」。潜在能力を出させる。多様性のある対応に工夫。萎縮させない。「幅広さ」と「工夫」のある授業。

・根拠はあるともないとも言えない。データを信用していない。研究論文としてまとめないが、かわりに授業を全部公開している。自分の目で実感して欲しい。400人以上。

・「ライト」は軽負担、write、、。シャトルカード。ALの核心は「楽しさ」「競争原理」「遊び感覚」「相互支援」、、。学生も含めたFD.教員は思考停止しないように。やり方の問題。

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 修了後、名刺交換。ラウンジで金アクテュビラーニングセンター長、担当の浜田先生を交えて橋本先生と懇談。

 

「名言との対話」11月4日。泉鏡花「恨めしいって化けて出るのは田舎者のお化けに限る。・・・・江戸っ子の幽霊は、好いた奴の処のほか出やしない」

泉 鏡花(いずみ きょうか、1873年明治6年)11月4日 - 1939年昭和14年)9月7日)は、日本小説家

金沢生まれ。1889年明治22年)4月、友人の下宿において尾崎紅葉の『二人比丘尼 色懺悔』を読んで衝撃を受け、文学に志すようになる。上京し紅葉門下に入り、尾崎家にあって、原稿の整理や雑用にあたり、紅葉の信頼をかち得る。1900年に代表作『高野聖』を発表。1939年逝去。1999年生家跡に泉鏡花記念館が開館。江戸文芸の影響を深く受けた怪奇趣味とロマンティシズムあふれる幻想文学の先駆者である。

生誕100年を記念して1973年に設けられた泉鏡花文学賞は、小説戯曲などの単行本で「ロマンの薫り高い作品」が対象。以下受賞した人々。半村良色川武大唐十郎澁澤龍彦筒井康隆宮脇俊三倉橋由美子吉本ばなな山田詠美村松友視田辺聖子久世光彦丸谷才一桐野夏生小川洋子横尾忠則瀬戸内寂聴。、、。

 「予は目撃せり。日本軍の中には赤十字の義務を完うして、敵より感謝状を送られたる国賊あり。しかれども敵愾心のために清国の病婦を捉えて犯し辱めたる愛国の車夫あり、、」「一草一木の裡、或は鬼神力宿り、或は観音力宿る」「人間よくなるも悪くなるも一寸の間だ」

同郷・同窓・同門ではあるが紅葉にやや批判的であった徳田秋声とは、紅葉をめぐってトラブルも起こしているのも可笑しい。鏡花は紅葉の信奉者であった。

中島敦は「日本人に生れながら、あるいは日本語を解しながら、鏡花の作品を読まないのは、折角の日本人たる特権を抛棄しているようなものだ。ということである」と語っている。この言葉を読んで、特権を使わねばならないと改めて思った。

鏡花は「要するにお化けは私の感情の具現化だ」というのだが、お化けと幽霊の比較は面白い。「完全なる愛は『無我』のまたの名なり」ともいう鏡花の説によれば、お化けの恨みや幽霊の未練の両方とも「我」を忘れていないから、不完全な愛ということになるだろうか。