森鴎外の「舞姫」と「鶏」を読む

森鴎外の短編集を読んでいる。
舞姫」は鴎外のドイツ時代の自伝的作品。貧しい踊り子エリスとの恋、そして子を宿したエリスを捨てて官途を選んだ主人公を描いた舞姫。流麗なリズム感溢れる作品。

舞姫

舞姫

「鶏」は、少佐参謀として小倉に赴任した主人公の借家生活を淡々と描いた、これも自伝的作品。人間の弱さを体現する庶民たちと無欲で淡々とした主人公の対照を描いたユーモア漂う逸品。

鶏

どちらも魅力的な作品だった。
次は、阿部一族と即興詩人を読むつもり。
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小沢一郎氏にまたも無罪判決。検察、マスコミ、官僚のタッグによる白昼堂々の大規模な冤罪劇。彼らの罪は大きい。
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政治家の劣化もひどい。問題解決力の欠如。出処進退の悪さ。組織のリーダーたるものの心得の無さ。論客よりも、実務能力に秀でた人が政治に関わるべきだろう。
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「知的生産手帳」の名言から。

  • 現場にはあらゆる人生の材料がころがっている。その中から、自分で問題をつかみ、その問題をひろげ、深めて行くことである。(城山三郎)
  • 人間は地位が上がれば上がるほど、役得を捨てて役損を考えろ(白洲次郎)

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明日の講演に備えて、金沢に入っています。