今週は、全学規模のFD研修会(授業内容・教育方法などの組織的な改善)一色

毎年のことだが、8月の始めは全学規模で行っているFD研修会一色となる。

FDというのは、教員の授業内容や教育方法などの改善・向上を目的とした組織的な取組みのことで、今年で4年目になる。宮城大学でも全学行事としてすっかり定着した。


6日は、事業構想学研究科と事業構想学部。

7日は、全体会と共通教育部会

8日は、食産業学

9日は、看護学研究科と看護学部


初日の6日の午前中は、大学院事業構想学研究科は「修士論文の質をあげる」ことをテーマに各領域で議論し、その結果を全体で発表し議論を深めた。

午後は、「学生の満足度を高める」ことがテーマだった。各学科の授業評価の高い教員による模擬講義と授業デザインの説明があり、質疑応答。その後、各領域に分かれて議論を行い、全体発表と議論と続く。


今回のFDは、「課題解決型FD」と銘打っていて、議論で終わるのでなくいつまでに何をするかまで含んだ報告書をつくるというスタイルを目指しているので、具体的な改善策が大事である。


個人的にも同僚教員の模擬講義での細かい工夫にも刺激を受けた。後期の授業でさっそく生かしていきたい。


明日の7日は、外部講師が二人見えるが、その一人である広島大学高等教育研究開発センター長の山本真一先生は私の係りになっているので、朝食をご一緒しながら打ち合わせを行う予定。

山本先生とはずいぶん昔に知り合っている。互いに30代の頃、知的生産の技術研究会の会員だった頃、東京で食事をした記憶がある。山本さんは当時は文部省に勤めていたが、その後大学界に身を転じ、つい最近まで筑波大学で大学を研究する大学センター長だった。

私も3回くらい山本さんから筑波大学に呼ばれ、全国の大学事務局職員の研修会の講師をつとめたことがある。大学経営という観点から事務局職員のレベルアップのための大学院プログラムの開発にも山本さんは熱心だった。「大学事務職員のための高等教育システム論--より良い大学経営専門職となるためになどの著作もある。